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冤罪で追放された少女、隣国の王太子様に溺愛される  作者: 有原優


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第36話 エピローグ

 ルーゲストの死から一月経った。


 ルーゲストという存在は、各所で多大な影響が与えられた。

 というのも、たったの数日で、各所の国で国力が増したという情報が入ったのだ。

 そう、反対勢力が全てあっさりと一掃されたのだ。


 そのおかげで政がいい方向に進む国が増えたのだ。



 そしてレノルドは、王位を継承された。

 ルーゲストの死で、脅威が去ったからだ。


 レノルドは王に、リリーは王妃となったのだ。

 ランディとルディオスは、ルディオスの傷が癒えた後、再び旅に出た。

 困ってる国をこれからも救うらしいのだ。


「これから忙しくなりますね」


 リリーは呟いた。


「ああ」


「で、問題はこれだな」


 その地下牢にはルリエルが投獄されている。



 そう、ルリエルは本物だったのだ。


「私は、あれからの記憶が……」


 ルリエルはそう、ぼそっと呟く。

 彼女は苦しんでいる。


「あなたは死んでなかったの?」

「死んだはずですけど」


 その言葉はまるで、洗脳が解けた後の、ルリエルだ。


(という事はやはり)


 あの後メルタイアの調査によりもう一つの事が分かったらしい。

 それは――ルリエルはあの夫婦の実の娘じゃないらしい。


 そして、リリーと同じくクローンが製造されていた。

 そして、捕らえられたリリーの母親の証言曰く、娘が一人いなくなった、という話だ。


 リリーよりも一つ下の子どもが。


 そこからわかる事はつまり。

 ルリエルはリリーの実の妹だったのかもしれない。


 つまり因縁のハーネスト家の人物だったという事だ。


「私たちは実は同じだったのですね」

「どういう、ことですか?」


 弱弱しく言うルリエル。


「貴方はもう、悪ではないという事です」


 勿論罪がすべて消えるわけではない。

 しかし、洗脳されていたというのならば、話は別だ。


「でも、私は……悪いことを……」


 グランセン帝国デ言っていたことと全く一緒だ。


「大丈夫です。償う気があるというのなら、方法はいくらでもあります。ところでなのですが」

「な、なんでしょう」

「グランセン帝国に戻る気はありますか?」


 リリーがそう訊くと、ルリエルは押し黙った。


「洗脳状態にあったと言えばメル君も何か手を打ってくれるはずです」

「私は戻りません」


 一転、強い目でそう訴えかけた。


「私はメルタイア様に会ってしまったら、甘えてしまうから。だからここで生きていきます。そして、私の罪が許される時が来たならば。……その時は」

「分かりました」


 そしてリリーは牢の近くに座る。


「なら、私達の下で働いてください」

「ああ、それがいい」

「本当に甘いですね」


「何か言ったか?」

「分かり、ました。働かせてください」


 そう、ルリエルが頭を下げると、二人はただ、笑って見せた。



 そして二人は手を繫ぎ、執務質へと向かった。

 これからも困難は起こるかもしれない。

 しかし、二人の乗り越えられないことなどない。


 それを二人は知っている。

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