表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
此ノ川高校文芸部★  作者: m8eht
第6章 従順な神の僕
43/44

第42話 「決着」

 次の日から俺は熱を出して学校を休んだ。どうも精神を集中させすぎたらしいのだ。しかし、やるべきことはすべてやった。俺は全く敬虔な気持ちでふとんの中にいたのだ。これこそまさに『人事を尽くして天命を待つ』の心持ちである。俺は白河派の勝利を疑わなかった。


 二日ぶりに登校するその日、空には雲が立ち込め、今にも雨が降り出しそうであった。青空はどこだ。俺はそう思いながら校門をくぐり、下駄箱を過ぎて、掲示板の前まで来た。青空はそこにあった。それはあたかも青空が灰色の雲を追い払ったかのごとくであった。しかして、よくよく見れば、その青空は無数の青く丸いシールで点描されたものであった。それが新時代の選択であった。俺はその場に立ち尽くした。

「四方山センパイ」

 後ろから声がした。そこには夏樹が立っていた。心配そうな表情で俺を見ている。夏樹の周りには冬原と春川先生と、かつての白河四天王がいた。そして夏樹が一歩前に踏み出した。

「センパイ! ボクたちのこと、キライですか!? ボクたちはセンパイのこと、大好きですっ! もっとセンパイと仲良くしたいですっ!! ダメですか!?」

 俺は歩み寄って、夏樹の頭をなでてやった。

「……夏樹君。俺の率直な気持ちを言えば、俺も君達のことが大好きだ。しかし、俺は男だ。男にはそれだけじゃすまないものだってあるのだ。わかってほしい」

 夏樹のきょとんとした顔がすぐに涙でにじんだ。そして、俺は走り出したのだ。雨の降る中に飛び出していったのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ