僕の母親の遺書
これは本来家族しか見てはいけないものだと思うだけど、僕の母親の遺書を見て何かが変わる人が居るかもしれない。だから僕の母親の遺書をここに残そうと思う。
僕の母親は4年前まで中学校で理科の先生をしていた、64歳になると学校の教師を辞めゆっくり一人暮らしをし、半年前に旅立った。
これは僕宛に届いた文章、だけど皆さんにも向けられた文章だと思う。
遺書
これを貴方がみている時私は旅立ってると思う。
なんて、一度は書いてみたい言葉ベスト3から始まるけどごめんね。
たぶん貴方は私からもう立派に自立して、私の助けが無くても、軟体動物のように、根気強く頑張っていくのだろう。軟体動物って意味は悪い意味じゃないからね。
だけれど、人間ていうのは、カメとウサギと一緒で一度怠けてしまうと立ち直れなくなる動物でね、ようするに、焦れば失敗する、ゆっくり歩んでいけば、大きな失敗はしないし最後には山となって帰ってくる。
人間誰しもすぐに、成長はしないし進化もできない、だけど変化はできる。
成長したかなんて、自分には分からないし、進化もできない。進化ていうのはゆっくり代を重ね物事に適応していく事。 けれど変化ていうのは誰にでも出来る、明日髪を切ってみなさい、それは変化したまったく新しい貴方。
明日語尾ににゃんをつけてみなさい。それも新しい貴方。
人の視線が怖ければ、気の向くままに変化して引きこもりなさい。
だけど、それで罪悪感や、劣等感を抱くなら時間のあるがままに思ったことに没頭しなさい。
よく言うけど「天才なんてものはいない」手いう言葉は嘘。だれにだって得意な分野がある。
そして、センスやらなんたらなんて、その物事にどれだけ他を犠牲にしたかどうかって事。
貴方が大好きなゲーム風でいうと人はもともと百ポイントの割り振りできるステータスを持っているということにして、天才ていうのはその割り振りできるポイントをつぎ込んだ人のことを言うの。
自分と他人をくらべて惨めになることもあるかも知れない。
そういうときは、無理に我慢せず自分が劣っていると認めなさい。漫画なんかでよくあるセリフかもしれないけど、認めなければ進めないって思いなさい。
人生は歩み方によって価値は変わる。これは今の私が思っていることね。
無気力な人生と、まだやりたいって思って旅たつのはどっちがより価値があると思う?
まぁ前まで色々書いてきたけど、貴方は自分のプレイスタイルを貫きなさい。屈辱されたら言い返せ、納得できないことがあったら反対して、だけどたまにでいいから、注意深く回りを見回してみて、貴方が起こした行動によって、これから先どんな化学変化が起こるかは知らない。
けれど死ぬときに笑って旅立っていけるような人生にしなさい。
私は子供の頃、今でいうチートなんていうものに憧れてた。不老不死に憧れてた。
だけど、そんな物があっても何も楽しくなんてなかっただろうと思う、屈折して、立ち直ってまた屈折しての散々な人生だったからたのしかったんだと思う。
そして最後に貴方に残す言葉が二つあります。
一つ目は「広く浅い知識を持ち謙虚に考える。」
二つ目は「失敗しても次がある、好きなだけ失敗しなさい」
この言葉をしっかりと守って生きて言ってください。
また天国や地獄なんてものがあるとするならば、会いましょう、早く来ることは許しません。
FIN
これが僕がお母さんからもらった遺書です。
僕の母親は大の機械オタクで、ゲーム好きで、ラノベ好きでした、最後の最後までラノベをてにもちながら微笑んでいたそうです。
僕もいつか人生に価値を見出すことができればと思っています。
もしこれを見て人生を変えれた人がいるならいつかどこかで会いましょう。
またどこかで。