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運命に嫌われた少女。  作者: kiri。
5/6

密室の中で

「…で、ここが体育館。」


私は天馬さんに学校案内をしていた。

中を覗くが人気ひとけはない。


「ありがと。

用具入れとかも中にあるの?あったら見てみたいんだけど…」


用具入れって用具室のことだよね。


変なとこを見たがる人だと思いながらも一応案内する。

2人は体育館の中に入り、ズンズンと進んで

いく。


「ここが用具室。」

用具室は少し小さめの部屋で、位置的にはステージの隣だ。


天馬さんは用具室へ入ったので私も念の為ついていく。


中に入ると天馬さんは周りを見ながら

ぐるりとゆっくり一周まわった。




ガラララッガチャッ




ふいにドアの音が響く。鍵の音も。


……鍵?





「………これでいいの?先輩。」






天馬さんの声。さっきよりも言葉が冷たさを増した。


先輩?誰のこと…?


この用具室にいるのは私と天馬さんの2人だけ。


先輩、と呼べるような人物はいない。


と、考えていると、天馬さんは


「じゃあ、私はこれで。」


そう言い残すとブツブツと小声で何かを言った。

すると天馬さんの体は足から順に、少しずつ薄くなっていく。

やがて完全に天馬さんの姿は消えた。


その様子を私は何もせずにただ唖然と見ていた。

え、消えた、、?


待って、状況が掴めない…。


って、もしかして天馬さんは……


え、どうすればいいの?私。


とりあえずドアを開けようとするが

やっぱり鍵が掛かっていて開きそうにない。


ステージへと続くドアでさえも鍵が掛かっていて開かない。


何これ。出れないじゃん。


とりあえず私は部屋の隅っこで体育座りをして丸まった。


脱出法を考えていると、ふいに部屋の中に声が響く。




「また会ったな…。昨日のこと、忘れたとは言わせない。」



「……誰?」


昨日、ってことはあの人……?


急に光の粒が現れ、それが用具室の中に集まる。

そして、徐々に形を作っていった。



現れたのは、



案の定昨日の青髪の人だった。


私は何も言わずただじっとその人を見つめる。


「俺が誰かなんて、どうでもいい。

今日俺が成すべきことはただ一つだけだ。」


そう言うとその人は懐から小さな小瓶を取り出した。


「何、それ……?」


思わず口からこぼれてた言葉。


「……お前が悪魔かどうか、確かめる薬。」


思ったより素直に答えてくれた。


その人は小瓶を開けようと蓋に手を掛ける。


……バレる…っ!



小瓶の中身が私にどのような影響を及ぼすのかは分からないが

ただただ不安がつのる。


もしかしたら私のことを殺す薬かもしれない。


そしたは、私はこの世から、居なくなる…?


私は首からぶら下がるネックレスをギュッと掴んだ。


……親が最後にくれた誕生日プレゼント。


死ぬのなら、最後まで親の近くに居れるように…。




そしてネックレスを掴む手に力を込める。



キュッ、ポンッとコルクの外れる音がして、


…………




……蓋が開いた。

更新遅くなりました。すみません、、。



何かこうしてみると知日こんないつも死ぬのやだとか言ってて

よく今まで生きてこれたな、なんてゲフンゲフン

何でもありません。はい。


それではまた次回お会い出来ますように。

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