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運命に嫌われた少女。  作者: kiri。
3/6

帰り道

家の近くでここまで送ってくれたさわと別れ、私は家へ帰るべく道を辿っていく。


とにかく早く帰って自分の部屋に引きこもりたい気分だった。


家に着くと、

「ただいまー」

と一言だけ声を掛け階段を登って自分の部屋へ向かう。

階段を登る途中で

「おかえりー」

と義母からの返事が聞こえる。


自分の部屋へ入ると荷物をほっぽってバタッとベッドに倒れ込んだ。


「はぁぁぁあぁああ、、」


1つ大きな溜息をつく。


「本当に、付き合うことになったんだ……」


何だかまだ現実味が湧かなかった。


「まさか友達より先に恋人ができるとは…」


知日は別に友達がいない、という訳ではないのだが、

自分が悪魔であることから皆とはあまり馴染めずに

自分から壁を作ってしまっているので、格段仲がいい友達はいなかった。


手にはまだ温もりが残っている気がして、思い出すとまた顔が熱くなる。


ふと鏡の前に立ち、変身を解いてみた。


そうすると悪魔の特徴である角と尻尾、羽が生える。


「やっぱり、隠さなくちゃなぁ…」


ぼそっとそう呟いて私は角、尻尾、羽を再びしまった。




次の日。

私は学校へと向かう。

さわとどんな顔して会えばいいのか分からなくて

家で悶えてたのは誰にも言えない秘密だ。


学校へ行き、教室へ行き、特に何事も無く放課後が来る。


そして私は部活へと向かった。

さわも同じ部活だから少し気まずい気もしたが、やはり特に何がある訳でもなく部活は終わる。


「あ、帰る人いないや。今日もぼっち下校でいっかな」


そう思って部室を出ようとする。

すると後ろからさわとその友達たちが。

気にせずにそのまま帰ろうとしたらぽんぽんっと肩を叩かれ、

後ろを振り向くと声を掛けられた。


「大澤、1人?だったら一緒に帰らね?」


突然の誘いに驚く。


「いや、そっちの友達に悪いし別にいいよ、ありがと!」


そう言って一度は断ったが、さわは


「え、別にいいよな、2人共?」


と、後ろにいる友達に問いかけた。


「うん、別に僕は構わないよ。」


「おう、俺も。

てか佐渡ー。お前いつの間に大澤とそんな仲良くなってんだよー」


そしてニヤニヤさわのことを笑う。


楽しそうでいいな。


と心の中で少しだけ思った。


「そんなことどーでもいーだろ!」

とさわは照れくさそうに言った。

やばい。さわかわいい。…って私キモい、、?


「まあ、ってことでどーする?」


突然話が私に戻ってきてビクッとしながらも返事をする。

「じゃあ途中までお願いしよっかな!」


帰り道。

4人で帰っていると色々な話題が出てきた。

まず初めに出てきたのが、さっきも出てきた

「いつから仲良くなったのか。」だ。


そこら辺はまあ適当に言っておいたけど。


途中でさわの友達2人がコソコソッと何かを話していた。


そしてその数分後、2人は

「じゃあ、俺らこっちだからー」

と言って道を左に曲がろうとした。


「え、お前らこっちだろ、」

さわが言う。

「んー俺ら今日こっちに用事あんだよねー。んじゃ、また明日!」

そう言うと走り始めようとした。

私はいきなりの事に頭がついていかず、唖然としていたが、

ハッと思って2人の方に体を向けた。


「あの!今日は一緒に帰ってくれてありがと!、こざいます…」

私は2人に向かって叫ぶ。

つい癖で語尾が敬語になったが。


「そんなの気にしなくていいよ!こちらこそありがとう!」

「こっちこそありがとな!あ、あと敬語じゃなくていーから!!」


2人はそう返事をして今度こそ走り去っていった。


「はぁ。あ、えと、ごめんな、?」


さわは溜息をついてから謝まった。


「え、何で謝るの?!」


私は驚き、そう尋ねると、


「いや、……あいつら普段は良い奴なんだけど、

たまにこーゆうとこあるからさ……。」


と返ってくる。


「ううん、大丈夫だよ」

私はそう言ってまた歩き始めた。




ーーー


「……また、明日」


さわはそう言って分かれ道を曲がった。


私はさわの姿が見えなくなるまで見送ってから、

その反対方向の方へと曲がる。




もうすぐ家に着く、という時だった。




「お前、人間では、ないな?」



背後から掛かる声。


日常が、崩れる音がした。

こんにちは。

日常が崩れそうになってきましたね!


甘めのお話も少しは控えめになる予定です…

(ならなかったらごめんなさい。)


次回も更新早めに出来るよう善処しますが

週末は色々用事があるので、、

気長に待ってくださると有難い限りです、、、。

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