表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

「愛⭐︎疾走 scampering of Love」

作者: クリステル

「愛⭐︎疾走 scampering of Love」



清志郎みたいに彼女の部屋の窓から入って驚かせようと思ったら、知らない男と裸で抱き合っていた。

レアな出来事だから動画に撮っておこう。

「なぁ、窓から変な男に撮られてるよ!」

「彼は私の恋人なの。私が愛しているのは彼だけよ。」

「そう、彼女が愛しているのは私だけなんだ。」

「そうなんだ…。それじゃあもう僕は生きていても仕方がない…。」

男は徐ろに枕の下に隠してあった拳銃を取り出すと、バーンとコメカミを撃ち抜いてバサリと倒れてしまった。

「ワオッ!」

「ワオッ!……ねえ、今の撮った?」

「うん、撮れてる撮れてる!」

「取り敢えず死体を埋めちゃいましょうよ。」

僕らは死体を車のトランクに積み込んで、死体を埋めに車を出した。

「こんな時ってどういう所に埋めるのかしら?」

「そうだね…、定番は山だろうね。」

「そんなのつまらないわ。もっとみんなが驚くような場所じゃないと。」

「驚かせるんだったら、バラバラにして公園のゴミ箱だろうね。」

考え込む彼女。

「誰かの真似もつまらないわね…。ソレにバラバラにするのはイヤだわ。汚れそうたし気持ち悪いし。」

「そうだね。僕もバラバラにする役はやりたくないな。」

「そうだ、団地の給水塔があるじゃない。あの中に入れられないかしら?」

「うーん、少々骨は折れるけどできない事はないかもね。」


給水塔に車を停めて死体を背負って彼女にロープで縛り付けてもらった。

「うーん、死体って結構重いんだね。」

「登れそう?」

「うん、頑張ってみるよ。」

給水塔の梯子を死体を支えながら登るのに両手を使うから彼女にスマホをわたした。

「後からついて登ってきてね。ちゃんと撮れてる?」

「うん、撮れてる撮れてる。」

いざ登ってみると華奢に見えた死体は更に重みを増したように感じられた。

「これSNSにアップしようよ!」

給水塔の頂上に後少しのところで、下からついて登っている彼女が弾んだ声で叫んでる。

「あ、それ生配信してるから!」

「ワオッ!アナタ天才だわ!」

給水塔の高みから街を見下ろすと、四方八方からパトカーがサイレンを鳴らしながらこっちに向かってきてるのが見える。100台くらいはあるだろうか。

遠くから近くから、パトカーだけでなく一般車もみんな必死になって我先に此処を目指しているんだ。

なんて美しいんだろう。この街の欲望が今、正に〝美〟へと昇華する瞬間だ。

「素晴らしい気分じゃないか!」

「そうね、叫びたいくらいだわ!」


おわり

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ