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3/7

俺、酸素。人の体に入り込んでみた

この作品は、会社で空気扱いされていた男が、本当に「酸素」になって異世界に転生するお話です。


最初はギャグ寄りに進みますが、チートっぽい展開やヒロインとの絡みも盛り込んでいく予定です。

「空気だった俺が、世界で一番必要とされる存在に」という逆転劇を楽しんでもらえたら嬉しいです。


気楽に読んで、クスッと笑っていただければ幸いです!

感想やブクマをいただけると励みになります!


それでは、本編へどうぞ!


 酸素として漂う生活にも、そろそろ慣れてきた。

……いや、慣れちゃダメなんだけど。


透明で形もなく、誰からも見えない。

人を助けても「風が吹いた?」で片付けられる。

このままじゃ一生「空気扱い」だ。


「くそっ……! なんか突破口はないのか?」



◆人体実験(物理)


その時、旅人の男が近くの道で倒れていた。

暑さで息苦しいのか、顔が真っ青だ。


「よし、今度こそ俺の出番だ!」


俺は全力で彼の口から――スッと入り込んだ。


……ズズッ!


「うおおお!? なんか入れたぞ!?」


すると次の瞬間。


俺の意識と一緒に、その男の体が動いた。


「えっ、腕がある!? 足も動く!? なにこれ人型モード!?」


試しに手をパタパタさせる。

「すげぇ……ちゃんと俺が操ってる!」


だがその男の声が頭の中に響いた。

『ちょ、ちょっと!? 体が勝手に!?』


「あ、ごめん!実験中なんで!」

『誰だお前ーーー!?』



◆暴走モード


せっかくだから試してみる。

ジャンプしてみたり、腕立てしてみたり。

「うおっ、筋肉って便利!」

『俺の体だーー!!』


さらに剣を抜いてみる。

「おおお! 刀身がピカーン! 勇者っぽい!」

『やめろ! 俺、文官だぞ! 剣なんて触ったことねぇ!!』


完全にパニックの男をよそに、俺は感動していた。


「やべぇ……これ、人に取り憑けば俺、もう空気扱いじゃないんじゃね!?」



◆でもやっぱり空気扱い


しかし。

その場に通りかかった村人が言った。


「おや? さっきの人、急に元気になったな」

「……でもなんか動きがおかしくない?」

「たぶん熱中症で幻覚でも見てんだろ」


……結局、空気扱い。


「なんでだよぉぉぉ!」


せっかく人型っぽい体験をしても、結局は存在を認められない。



それでも、俺は確信した。

人の体に入り込めば、俺は“見える存在”として動ける。


この力をうまく使えば、いつか本当にヒーローになれる日が来るかもしれない。


「よし……次はちゃんと誰かを助けてみよう!」


透明な俺は、次のターゲットを探して森を漂った。

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