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スカイブレイク・ナイト  作者: 咲咲
第3章「守る空」
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第8話「訓練の暇に」

 訓練を終えた俺は、スカイナイトから降りて肩をぐりんぐりんと回しながらほぐしていた。


「……シミュレーターって言っても疲れるもんなんだな」


 ここは学校の地下に存在する、だだっ広い格納庫だ。格納庫全体が灰色で、これぞ格納庫という感じがする。なんとなく。


 ここでは調やおやっさんがスカイナイトの整備をしているらしい。


 かなり本格的な施設のようで、部品の生産までやりそうな大型機械も奥まった場所に設置されている。


 目の前で巨像の如く不動のスカイナイト二号機-レーヴァテイン-を見上げた。


 燃え上がる赤を基調にした、力強さを感じる機械の騎士。


 これが実際に動くのだから、驚嘆の科学技術だ。


「シミュレーターと言えど、感覚は実際に操縦しているのとあまり変わりませんからね。お水、どうぞ」


 青い無地のTシャツに着替えて戻ってきた調が、コップに入った水を手渡してくれる。


 着替えたついでに持ってきてくれたのか、なんとも気がきくことで。


「ありがとう。最初に乗ったときは色々感じる余裕なかったからさ、今日が初めて搭乗したような感じだったよ」


 我を忘れるほどに高揚感が勝っていたというべきか。


 当時のことは自分ではないような、浮ついた勢いがあったのは覚えているが、それだけだ。


「ところで空は? 一緒に出てきたはずだが」


 コップを口に向かわせながら、聞く。


 軽やかに流れて、全身が潤っていくように感じる。


 どうやら思っていたより、喉も渇いていたらしい。


「三号機に乗ってたので、そろそろ出てくると思いますが」


「三号機?」


 空が仮想空間で搭乗していた青いスカイナイトのことだろうか。


 見回しても、周りにそれらしいものはない。


「大地くんお疲れー」


 俺の位置では窺えないところから空が現れて、元気に手を振ってくる。


 単独で出撃したあと、訓練までしているのに疲れた表情がまったく浮かんでいない。


 こっちは訓練しただけでも、疲労感は重石の如く乗っかっているというのに。


 にしてもなんだっけ。体に干渉せず、動きやすそうなあの空の服は。


「なんて言うんだっけ。あのショーツみたいな服」


「一般的にはブルマですね」


「それだ。昔は体操着だったと教えてもらった」


「知識が偏ってますねぇ」


「そうなのか?」


「昔に廃止運動があって、大地さんの世代だと、まずお目にかかれるものじゃないんですよ」


「どうしてそんなものがここに……」


「なになに、なんの話?」


 空が楽しげに近づいていた。


 近くで見るとこう、体のラインがそれなりにでているような……でも体は楽そうな服だ。


 調は水の入ったコップを空に手渡しつつ告げる。


「空さんのブルマが性的だと」


「ええっ!?」


 ずささっと、効果音すら聞こえてきそうなほど綺麗に空が後ずさった。


 体を両腕で抱きしめて、少し、なんだ、色っぽく見える。


「違う。そんなことは思ってない!」


 誤解のないように、首をしきりに横へ振る。ちょっと思ったけど! そういうんじゃない。


「なるほど、否定するということは、そういう知識自体はあるんですね」


 調がシレッと頷きつつ言った。


 まさかこの人……。


「それを確かめるために、あんなことを……?」


「ちょっと確かめたくなってしまって」


「なに? また調さんのいたずらですか」


「ブルマという単語を知っていたものですから、どう知識を持っているのかと知的好奇心が刺激されまして」


「あんまり新しい子いじめないでくださいよ」


「いやー、新しい人に出会うとそういうの楽しいですから。でもごめんなさい。大地さん」


「まあ、いいが……やられて減るもんでもないし」


「じゃあ次からは、もっとしますね!」


 キラキラと、いまは幼さ100%の瞳を輝かせて、吐息がかかるほど近くに顔がくる。


 ちっ、近くないか!


 断るとよくわからない罪悪感に支配されてしまいそうだ……。なので顔を引きつらせつつも、当たり障りのない言葉を選ぶ。


「お、お手柔らかに」


「いいですとも、お手柔らかにやってあげましょう!」


「みんな、そうやって調さんには弱くなるんだねぇ……」


「あの顔を向けられたら断れないだろう……」


「だよねー。でも絶対に人が嫌がることなんてしないし、みんな冗談だってわかってるから……みんな、調さんについていってる」


「ああ、そうみたいだな。少し、ずるいな」


「うん、ずるいね」


 調は鼻歌を陽気に奏でながら、これが太陽!と言えるような笑顔を振りまいている。


 子供みたいな人で、でも時折、冷静な理性を垣間見せる。その二面性を培ったなにかが、調にもあったのだろうか。


 少し気にはなるが、知り会ったばかりで聞くことでもないんだろうなぁ。


「ところで、三号機ってのはなんなんだ?」


 先程、調が言っていたことを聞いてみる。


 ブルマ事件に流されてしまっていたが、重要なことだろう。


「気になりますか~? お見せしましょう。こちらですよ」


 と言って、調は奥に向かって歩き出した。


 それに付いて行くと、さらにもうひとつ格納庫が隣接するようにあった。


 さっき、空はここから出てきたな。


「ここは?」


「あっちが整備用の格納庫だとするなら、こちらは開発用の格納庫ですかね」


「なるほど。じゃあ、あれが──」


「スカイナイト三号機です」


 格納庫の中央に、人間で言えば骨や筋肉にあたるのだろうスカイナイトの素体が吊り下げられていた。


 内部フレームのみで外装部分がないと、巨大な操り人形を思わせる不気味さがある。


「仮想空間だと、色が青と白だったけど違うのか?」


「あれは外装をつけた姿ですので。あとは内部フレームの調整のみで、外装はすでに完成しています」


「じゃあ、もうすぐ完成した姿が見れるわけか」


「ですよ。パイロットが増えたのですから、機体も増やさなければなりませんからね」


 機体が増えるとなれば、気になるのはパイロットだ。


「誰が乗るんだ? 俺か?」


 俺は新参もので、すでにスカイナイト-レーヴァテイン-は空の機体だろう。


 俺が乗るべきものではない、と思っていたのだが調は頭を横に振った。


「いえ、三号機には空さんに乗ってもらいます。最初から武装の調整も空さん用に進めていますので」


「そういうこと。これが完成したら、レーヴァテインは大地くんのものだよ」


「そうなのか。てっきり新参者の俺が乗るものだと──」


 レーヴァテインは、近距離戦闘用に調整されているスカイナイトだ。2度しか乗っていないけど、非常に馴染む機体だったから、搭乗できるのは嬉しい限りである。


 でも、空はどうなんだろう。いままで長いこと乗ってきたのだろうし。


「──けどいいのか? 空だってレーヴァテインには思い入れがあるだろ?」


 それを聞いた空は目尻を下げて、穏やかに微笑んできた。寂しそうな雰囲気がある。


 やっぱり、手放したくないんじゃないか?


「当然、あるよ。5年は乗ってる子だからね。でもレーヴァテインと私は、ちょっと相性が悪いの」


「相性?」


 機械と相性なんてものがあるのか。


 5年も乗り続けていたのなら、レーヴァテインが得意な近距離戦が苦手というわけでもなさそうだが。


 首を傾げていたら、調が引き継いで話し始めた。


「スカイギャラクシーエネルギーには、個人ごとに異なる波長があって、その波長にあってこそ、スカイナイトは力を発揮するんです」


「つまり、空はレーヴァテインとは波長が合わなかったと?」


「端的に言えば、そういうことです。ごく僅かに合わなかったんですけど、それでも思考をスカイナイトに伝えるのに、コンマのズレが生じてしまいます。大地さんはレーヴァテインの波長と完璧に同調しているので、搭乗者になってもらおうということで」


「そういうこと。愛着のある機体だけれど、レーヴァテインは頼んだよ、大地くん」


「そういうことなら、任せてくれ。大事にする」


「うんうん、いい心構えだね!」


 空が満面の、晴れ渡った笑顔をしてくれる。


 俺にスカイナイトを、これまでの愛機を託してくれたのだと、強く感じた。


 受け継いだものを、使いこなさないとな。


 俺にレーヴァテインが託されるなら、気になることもある。


 空とレーヴァテインは波長が僅かに合わないと言っていたが、新しいスカイナイトの開発に5年もかかるものなのだろうか?


 戦闘という瞬時の判断が大事な場面で、戦闘機動に多少でも支障が出るのは、致命的だろう。


 調にそう聞いたところ、眉を下げて顔を曇らせた。


「三号機は空さん専用に開発されていたんですが、ある機能を積むことが前提で……とても難航していたんです」


「ある機能?」


「盾です。盾と言っても、そんじゃそこらの普遍的な盾とは違います。誰をも守れるような、そんな絶対守護の盾。それが三号機に積み込まれる機能なんですが──」


「難航していると」


「必要なパーツが逆立ちしても見つからなかったので、それを抜いて最終調整をしているんです」


「必要なのに、それを抜いて大丈夫なのか」


 戦闘中に盾を展開したら自壊したりしないよな?


「もともと予定していた機能なら、100%の力が発揮できていたものが、60%になったと思ってください。壊れたりするようなものを抜いたりはしませんよ?」


「最高の力を発揮するためには、必要ってことか。でも、けっこうなパワーダウンじゃないか」


「調さんのことだから、大丈夫だよ。いまの私が守るのに足る力があると確信したから、三号機開発の目処も立ったんだろうし」


「ふふん! わかりますか、この信頼感!」


 調が子供っぽい仕草で、胸に手を置きながらドヤッと胸を張る。顔も得意げで、思わず微笑みかけそうになる。


 調と話していたら、不意に子供みたいなわかりやすい一面が垣間見えるのも信頼に繋がっているのかもしれないと、そう思った。


 ……

 …


「ちょっと前から気になってたんだが、あそこにある黒いスカイナイトは?」


 格納庫の隅っこに、まるで忘れられたようにぽつんと直立している騎士を指さしながら聞く。


 赤と青のスカイナイトに次ぐ、第3の黒いスカイナイト。気にならないわけがない。


 スカイナイト三号機が内部フレームのみなのに対して、黒いスカイナイトは騎士を思わせる外装部分も装着されているし、完成されているように見えた。


 格納庫に長年放置されていたわけでもなさそうだ。光沢のある装甲は磨き上げられた宝石……だったか、に近い印象だ。見ているだけで黒に吸い込まれそうになる。


 三号機は空のものだとして。あのスカイナイトは使えない理由でもあるのだろうか。


 空は顔を伏せながら、ちらっと調の様子を窺っている。


 もしかして、聞いてはいけないことだったか。


「あれはスカイナイト一号機-フラガラッハ-。いまは乗り手がいないんです」


「いまは、いない……?」


「あの子は少し特別なスカイナイトでして。初期に製造されたがゆえに、波長の合う人がほとんどいないんですよ。もともとスカイナイトのパイロットは、類稀なスカイギャラクシーエネルギーを持っていないと動かすことすら叶わないんですが」


「誰も乗れないのか」


「1人だけ乗れる人がいるんですけどね」


「調さん!」


 空が表をあげて、釘を刺すような強い口調で言った。調は仕方ありません、と言わんばかりに首を振る。


 どうやら込み入った事情でもあるみたいだ。


「デリケートな部分が多々ある問題なので、いまは一号機が存在している、というだけで納得してもらえませんか、大地さん」


「いや、いいんだ。気を使わせてしまって、ごめん」


 俺が聞いてしまったことだが、今後は気をつけよう。


 こんなことで迎え入れてくれた人たちとぎくしゃくするのは望みではない。


「大地くんのせいじゃないからね?! もちろん調さんのせいでも。誰のせいでもないことだから!」


 俺が謝ったのを気にしてか、空は俺を慰めてくれる。


「ありがとう。空は優しいんだな」


「空さんは人の心がわかる人なので、いつも助かってるんですよ」


「そんな褒めてもなにもでませんからね!? もー、走りに行ってきます!」


 空は照れでも隠すためか、怒ったように頬を膨らませた。格納庫から小走りで出て行こうとするけど、途中でピタッと止まってこちらに振り向く。


 なんだ?


「大地くんもいかない? この小地球の案内もするから!」


 朗らかな笑顔で、手を大きく振りながら告げてきた。空は表情がころころと柔軟に変わる。


 調が口元を緩めつつ、俺の背中をぐいぐいと押す。


「行ってきてください。同じ年頃の子ができて、空さん、嬉しいんですよ」


「じゃあ、行ってくる」


 理由なんてなくとも、誘われたのなら行っていただろうけど。


 調は、俺が行きやすくしてくれたのだろう。調も相当に気が利く。


「それがいいでしょう。いってらっしゃーい」


 俺たちは調に暖かく送り出されながら、格納庫を後にした。


 送り出されるってのは、いいものだ。そこが帰れる場所なんだって、そう思えるのだから。


 ……

 …


 校舎から出た俺と空は準備運動をした後に、ゆったりと走り出した。


 爽やかで体を撫でるような心地の良い風が吹いている。


「ねぇ、どこを案内しよっか?」


「そうだな……一応、最初にある程度見て回りはしたんだけど」


 住民を探す過程で、主要なところは見て回ったはずだ。


 小地球を見渡す。


 校舎と、小高い丘。目立つ場所はそれくらいしかない。


 俺を除けば5人しか住人のいない小地球なのだし、校舎にみんな住んでいるのだから個別の住居も必要ないのだろう。そうすると建築物がほとんどないのも納得だ。


 校舎から出れば広がっているのは、花や木が生い茂る緑と、ドーム状の小地球の中央を縦断するように流れる川だ。


 空は俺と同じように周囲を見渡してから、頷いた。


「あ〜、そうだよねー。自然が多くて、あんまり見て回るところなんてないし。私がいつも走ってるコースで回ろっか」


「それがいいな。興味ある」


「まずはゆっくりとね」


 空に合わせながら、息が上がらないペースで走っていく。


 景色をじっくり見れて、ゆっくりとした時間。


 小地球を縦断する川の向こう側では、太い幹の木々が連なるように立ち、そこを抜けると花畑があるのを視認できる。


 これまで巡ってきた小地球では、木や花はぽつぽつと飾り程度に咲いているぐらいで、景観になるようなものではなかった。だから、ここの緑は濃く思える。


「ここの花とかってさ、誰かが世話してたりするのか?」


「だいたいは調さんかなぁ」


「自己紹介のとき、花を育てることが趣味って言ってたな」


 花を育てたことはないけど、楽しいのだろうか。育て上げることが楽しいのか、花を見ること自体が楽しいのか。


 調からは面倒見のよさを感じるし、育てることのほうが好きなのかもしれないな。


 空は考えるように、川の向こう側で生い茂る木や花を見た。


 あれも調が管理しているのなら、人間が世話をできる規模ではないように思えるけども。


「そうみたい。いつもあそこら辺をニコニコしながら見てるんだよ」


「見てる? 育ててるんじゃないのか」


 水やりでもしているんだと思っていたが、小地球の半分程度を占めているような植物の世話なんて、やはり現実的ではないかぁ。


「校舎の外に砂が固められたところがあったでしょ?」


「楕円形の白い線があった場所か」


「そこは校庭って言うんだけど、その中に花壇があって、調さんはそこのお花の世話をしてるの」


「さっきは川の向こう側にある花も世話してるって言ってなかったか?」


「あっちのは、小地球の機能を使ってやってる。時々、湿度とか土の成分いじったりしてるんだって」


 なるほど。


 すべてを自分の手でやっているわけではないものの、小地球の機能使ったりしているから、調が世話してるってことか。


「それにしても、本当に校舎と木と花以外はなにもないんだな」


「住むだけなら人数も少ないから校舎で足りるし、合成食物とかも校舎で管理してるからね……他のものを作る必要はないんだよねぇ。それに──」


「それに?」


「調さんは、地球から失われつつある緑を少しでも保存したいんだってさ」


 これまで色々なところを旅してきたから、調の気持ちがわかる気がした


 地球が黒く覆われてからというもの、地球からは緑が急速に失われつつある。土は干からびて、木々は枯れ果て、道端には草すらない。

 草葉が生茂る緑は、もう簡単に見れない。ごく少数は見れる場所もあるらしいけど、時間の問題なんだろう。


 見るも無残な姿を晒している大地を見るのは、辛いものがある。


 大地が荒野となったのは地球のスカイギャラクシーエネルギーが枯渇しつつあることが原因だと、調は言っていた。


 空食と地球を分断する壁を生成するのに、地球が保持しているスカイギャラクシーエネルギーが使われていて、植物などを育むための力として使用できない状態に陥っている……のだと。


「調は、戦いが終わったあとのことも考えてるんだな」


 そうじゃなかったら植物を確保しようだなんて、思わないはずだ。


 地球が空食に滅ぼされてしまったら、そこでおしまいなのだから。


 先を見据えているからこそ、大地に存在しなくなりつつある緑を小地球に保とうとしている。


「そうみたい。私には想像もできないことだけど……調さんはこの戦いが終わると思って、その後のことも考えてる」


 そうやって話しながら緩やかに走っていたら、川までたどり着いていた。ここから橋を渡っていくと、走りながら見ていた木々のある場所にいける。


「もっと奥までいくのか?」


「ううん、奥までいくと戻ってくるのに時間かかるから。ここで折り返して丘にいこっか」


 そう言って空は振り返り、校舎の奥手にある小高い丘を見据える。俺もそれに続いた。


 あそこで俺は、スカイナイトに出会ったんだなぁ。空や樹里さんとも。数日前の出来事なのに、不思議と懐かしいような気分にもなっている。


 これまでは流れに従って旅をしていただけだから、ここでの出来事を色濃く感じているのかもしれない。


「よーし! ここからは競争だよ! やってみたかったんだ!」


 言うや否や、空が走り出せるように姿勢を整える。


 そして矢継ぎ早に言った。


「よーい」


 正面を見つめながら、空がぐっと足に力を込めるのがわかった。


 ってちょっと待て! まだ準備も何もしてない!


「ドン!」


 走り出した!


「こういうのは足並み揃えてやるもんじゃないのか!? って空、速くないか!」


「伊達に毎日走ってるわけじゃないよー! 早くしないと大地くん負けちゃうよー!」


「すぐに追いつく!」


 俺だってほとんど毎日歩いて旅をしてきたんだ。体力は有り余るほどあるはず。


 絶対に追いつく! 負けるものか!


 そんな意思の元、俺は空を追いかけだした。

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