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何食わぬ顔で、私を見つめるこの人は誰なの!?

作者: 七瀬







私は、最近知らない男性ひとにずっと見られている

気がする。



それは、何となく気配がするというか?

はっきりと、誰かが私を見ているところを確認した訳じゃない!

だけど? 間違いなく私は誰かにずっと見られている。

それだけは、間違いないのだが、、、。

一体!? 誰に私は見られているのだろう。

外に居ても、家の中に居ても、誰かに見られているの

いう感覚が抜けないのだ。

私は、本当に誰かに見られているのか?

私の仲がいい女友達にその話をすると、、、?



『えぇ!? それって? “被害妄想”じゃないの?』

『違うの! 絶対に誰かに私は見られているのよ!』

『でも? その人を見た事がないんだよね?』

『・・・ううん。』

『あんまり、気にしない方がいいんじゃない?』

『・・・・・・』





正直、私と仲がいい友達にそんな風言われると?

ひょっとしたら? 私が勝手にそう思ってるだけなのかなと

自分を疑ってしまった。

本当は、誰も見ていなくて! 私が神経質なだけなのかもしれないと。

私は、友達の言う通り何も考えないように生活してみようと

家に帰ることにした。




・・・そうすると?

マンションの部屋の前で鍵を開けようとした時。

玄関のドアが開いた。

私は、恐る恐る部屋に入ると? 見知らぬ男性が家の中に居たのだ。



『・・・あ、あなた! 誰ですか? ココは、私の部屋ですよ!』

『まあまあ、落ち着きなさいよ。』

『落ち着ける訳がないでしょ! 部屋の中に知らない男の人が居たら

驚くのは当たり前じゃないですか!』

『知らないって! ずっと俺、君を見てたよね?』

『えぇ!?』

『知ってるでしょ? 友達に相談してたじゃない!』

『・・・じゃあ、ずっと私を見てたのは? あなただったんですか!』

『そうだよ。』

『“だって、俺は君を好きになっちゃったからさ~”』

『・・・いやいや? こういうのって! “ストーカー”って言う

んですよ! 知ってましたか?』

『いや? 知らなかった! でも、まあ、いいじゃん!』

『・・・いや、いいじゃんじゃないでしょ!』

『今日から、俺ここで君と暮らすよ。』

『はぁ!? 何を勝手な事を言ってるのよ!』

『そんなに怒ると? 血圧上がるから。』

『あなたが、そうさせてるだけでしょ!』

『俺達、きっといい恋人同士になるよ。』

『“ふざけないで!”』

『ふざけてないって! 俺は、真面目に話してるんだ!』

『もう、出て行ってよ! そうじゃないと警察呼ぶわよ!』

『何そんなに怖がってんの? 俺達付き合ってるだろう。』

『付き合ってないわよ! 何、意味不明な事言ってるのよ!』

『・・・あぁ、そうなの? でも、近々付き合うよ、俺達。』

『・・・・・・えぇ!?』

『取りあえずは、今日のところは出て行くよ またな!』

『もう、二度と! 私の前に現れないで!』


【ガチャン】


あの男はその後、何も言わずに出て行った。






 *





・・・数週間後。

私は、実家の母に呼ばれて家に帰った。

そうすると? “あの男が、私の家族と仲良さそうに話している”



『・・・こ、ココで何してるのよ!』

『えぇ!? 凪紗が結婚前提に付き合ってる方でしょ。』

『瀬戸内君は、いい男じゃないか! 凪紗の事を心から愛している

のが父さん、よく分かったぞ! 彼なら凪紗の事を任せられると

思うんだ!』

『・・・だから! 違うんだって! 私とこの人は、何の関係も

ないのよ! どうして、こんな事になってるのよ!』

『まあまあ、いいじゃないか! お父さん、もう一杯飲んでください。』

『いやいや、済まないな~ありがとう! 瀬戸内君も、ほら? 一緒に

飲もうじゃないか!』

『はい!』

『・・・・・・』






この男は、私の身近な人達の所に行って仲良くなっている。

だから、私は知らないうちに彼と結婚する事になっていた。

私の周りの人達は、好き勝手な事を言う。

私の話を、誰も信じてくれない!

“この男は、ただの私のストーカーだという事を...。”



私の知らないところで、どんどん私の中に入って行く男。

もう、止められない!

警察にもこの男の事を話したのだけど、、、?

まったく、相手にされなかった。

もう、私はどうする事も出来ないでいる。

いつか? 私は、この男のモノになるのかもしれないという

恐怖を感じる日々を過ごすしかないのかと精神状態がおかし

くなりつつあったのだ。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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