表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

悪夢の果てに

………………あれ?ここ夢の中、だよね?現実と同じようにあたし学校にいて席に座ってる?


俯けで寝てた姿勢から起き上がり教室を見回す。


誰もいない…あたしだけ?


さらに周りを確認しようと立ち上がると何か指先に触れる感触かした。


「??」



その何かは紙切れ1枚で裏向けになっていたので手に取ってひっくり返すと中央に



【0】



と、赤マジックで大きく書かれた謎の数字。


「何この数字…」



その時、視界の端に昏い色彩豊かな何かがヒラリと横切った。


「⁉」


気になってその何かに慌てて目を向けると、そこにいたのは闇色と昏いオーロラが混ざった綺麗な1匹の蝶。


「何で蝶がここにいるの?」



…ん?ちょっと待て?今まで痛い悪夢ばっかりで忘れてたけど、夢の始めに蝶と謎の数字が出てたような?

そう言えば数字も見る度に変化あったよう、な…?

うん、数字減ってた気がする…



恐る恐る蝶と紙切れの数字をぼんやりと見て考え事していたが、何かに気が付いたのか慌てて椅子を蹴って立ち上がった。


「ヤバい!これがあると言う事はこの場所であの悪夢が始まるって事じゃない!

早くここから逃げなきゃ!」


急いで校舎から離れる為に教室のドアに駆け寄ろうとするも、



「おおい、藤原ぁ。授業中に堂々とサボろうたぁいい度胸だなぁ?」


「ひっ⁉」



聞き覚えのある声に呼び止められてしまった。

振り返るとさっきまで無人だったはずの教室はいつも見る授業風景に変わっていた。


「しまった!」


「藤原ぁ、何がしまったなんだぁ?

俺の授業をサボる様な悪い生徒には罰を与えないといかんよなぁ?藤原ぁ?」


呼び止めたのは担任の先生。先生は言い終わるとニタリと口元を歪ませて睨みつけてくる。


「さ、サボるつもりなんてないですよ⁉と、ととトイレに行きたかっただけでっ」


「理由なんて関係ないんだよなぁ。

藤原は生きてるだけで罪だから、その罪滅ぼしをわざわざ担任の俺が手伝ってやるんだよ、藤原ぁ」


「そ、そんなっ」


「藤原ぁ早くこっちに戻れぇ」


「や、やだ!怖いっ」


あたしは後ずさって教室の外に出たが、廊下には他クラスの生徒が集まっていて抜ける事が出来ない状態。


「くっ!」


廊下を抜けるのを諦めて窓から飛び降りようとしたが、生徒に服を掴まれて羽交い締めにされ容易に逃げる事が出来なくなった。


「は、離して!」


服を掴んでる手に噛みつき、羽交い締めから1歩踏み出したその時、


「罰から逃げるのは重罪だぞぉ?よってさらに苦痛の多い死刑だぁ」


担任の声と共に横から強く掴まれて勢いよく引き倒される。


「ぐふっ⁉」


顔と肩が床に強く打ち付けられて思わず動きが止まってしまう。


「お前らぁ、藤原が逃げないように拘束しろよぉ?」


いくらかあたしがもがいても床に押さえ付けられて、動く事が出来ない。

ジタバタ足掻いていたが腕も足も縛られて完全に逃げられなくなった。

次のページ辺りからまた血腥いシーン始まるよ_(  ´・-・)_ぺたぁ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ