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第7話「接触」

佐山秀光

「12時の方向距離2000!3機きます!」


佐山がレーダーを見て叫ぶ。


沖田は操縦桿を握り締めながら後方を見る。

マフジーと同じ動物を乗った物体が飛んでくるのが見えた。


沖田歳三

「緊急事態発生!迎撃機急速接近中!何者かの接敵を受けました!」


沖田が無線で叫ぶ。







ルシファとアルキとクロマティはミネサダ防空隊の者だった。


今日は地上で待機という事でのんびり3人は部屋でくつろいでいたが、「鉄の物体が空を飛んでいる」との報を受け出撃した。

彼らは最初目の前にあるものが信じられなかった。


鉄の物体が猛スピードで空を飛んでいる姿は彼らを驚かせた。


ルシファ

「アルキ、あれなんだと思う?」


ルシファはアルキに聞く。


アルキ

「見たこと無い物体だな、敵か?」


クロマティ

「しかしミドル帝国の旗はどこにも無いぞ」


クロマティは双眼鏡でSH-60Kを見る。


ルシファ

「とりあえず警告だ。アルキ、クロマティは横に回れ、俺は前へ行ってアレを止める」


アルキ

「御意」


クロマティ

「わかった」


2人は体勢を低くして、猛スピードでSH-60Kに近づく。


増田幸太

「急速接近!2機来ます!」


佐山秀光

「匹じゃないのか?」


沖田歳三

「逃げるぞ!掴まれ!」


沖田はSH-60Kを加速させる。


アルキ

「!?逃げるぞ!」


クロマティ

「逃がすか!!エド!」


エド

「ギャア!」


クロマティの相棒、エドは翼を畳む。


クロマティはライジング王国では名のしれたドラゴンレーサーだ。


ドラゴンレーサーとは、F1レーサーみたいな者で、戦前は毎年のように行われていた。


クロマティは計5回優勝するほどのレーサーであった。


時速300を超える猛スピードでクロマティは近づく。


増田幸太

「あいつ!速い!」


沖田歳三

「くっ」




「おおすみ」艦内でも緊張が走る。


「交わせ!」


「逃げろ!」


菊松はCICに行き


菊松康平

「『おおすみ』CICから『シーホーク』へ!攻撃を禁ずる!全力でその場から逃げろ」


沖田歳三

『「シーホーク」から「おおすみ」CICへ、わかってます。』


菊松康平

「おまえの腕を信じてる」


沖田歳三

『了解』







依然として3人に追われる沖田達のヘリコプター。


そんな中、ミネサダにある高い建物「ミネサダ城」


ミネサダ城では臨時政府の臨時国会が行われていた。


国会中に聞き慣れないヘリコプターの爆音を聞いた途端に議員達はみんな防空壕に隠れてしまった。


しかし、そんな彼らとは違い城の塔を駆け上がる1人の男がいた。


パスロ

「はぁ、はぁ」


パスロはこの国の王 セイヤ=テル=オルティス3世の息子、つまり王子だった。


パスロは城の塔の一番上に着いた。


この世界には「硝子」は無いため吹き抜けであった。


パスロはその吹き抜けの塔からヘリコプターを見つける。


パスロ

「あれは一体なんだ!?」


それは驚きの声だったがパスロは興奮を隠しきれなかった。


パスロ

「凄い!凄いぞ!」


ヘリコプターはクロマティとエドの追撃を交わし、海に進路を取った。



沖田歳三

「よし!あいつ急には曲がれない!逃げるぞ!」


ヘリコプターが海の方へ去って行く。



ケビン

「王子!」


追いかけていた第1秘書のケビンがパスロのところに着く。


パスロは風に煽られるマントを靡かせながら武者震いしていた。


パスロ

(あの奇妙な物を、我らの味方にしたら、この世界の情勢が変わる…)



ケビン

「王子?」


ケビンが心配そうにパスロを見る。


パスロはマントをひるがして叫んだ。


パスロ

「今すぐ緊急会議を開くぞ!あの物体についてだ!」




アルキ

「逃げられましたね」


ルシファ

「アレは敵では無いかもしれん」


アルキ

「確かに」




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