第2話「こちらの始まり」
ライジング王国沿岸の街 ジェネーヴァ
この街はミドル帝国の近くに位置するため、小競り合いだけでも戦場になる街であった。
しかもついこの間にそのミドル帝国と戦争を始めてしまうもんだから…
ただでさえ小さい街は軍に占領され人々は不自由な暮らしをしていた。
ソラネ
「ソト!ソト!」
そんな街の中に1人の少女が少年を探していた。
ソラネ
「ソト、どこいったの?」
ブラゼルおばさん
「ソラネ。どうしたの?」
ソラネ
「ソトがいないの。今朝から」
ブラゼルおばさん
「あぁあの子ならまた海岸にいったよ」
ソラネ
「ありがとうブラゼルおばさん!」
ソラネはまた走り出した。
ソラネは海岸へ行く。
ソラネ
「ソト~!」
海岸の砂浜に1人立ちすくしている少年がいた。
ソラネはその少年に駆け足で近づいて
ソラネ
「ソト、探したよ」
ソト
「ソラネ…」
この少年がソトだった。青い目に若干天パの髪型の少年だった。
ソラネ
「いつ敵が来るかわからないんだから戻ろうよ」
ソラネがソトに帰るよう促すが
ソト
「感じるんだ…」
ソトは呟いた。
ソラネ
「え?感じる?」
ソト
「あぁ、何かとてつもないものが来る…」
ソトは海の彼方を見る。
ソラネは遠いどこかで雷が落ちた音を聞いた。