第1話「消失」
一応近未来の話しです。最初だけ
西暦20XX年
対馬沖
7時30分
海上自衛隊護衛艦「おおすみ」
そこに3人の男がいた。
熊谷雅之
「日米連合艦隊とは…、豪勢に来たな…」
陸上自衛隊三佐 熊谷雅之
桜井天馬
「って言っても米軍艦隊のところにへばりついてるコバンザメみたいな存在ですけどね」
陸上自衛隊陸曹長 桜井天馬
御園拓也
「でもタイミングが良すぎじゃないですか?日米共同政策が成立してすぐ中国で反乱が起きるなんて…」
陸上自衛隊三等陸曹 御園拓也
熊谷雅之
「しかし、中国反乱軍が元人民解放軍の兵士達によって構成されてるとは…」
御園拓也
「人民もいますよ」
桜井天馬
「ようは共産党の独裁政治のストレスが溜まり、爆発したんだろう」
熊谷雅之
「それを計算したかのような今回の任務…」
御園拓也
「なんか変に考えてしまいますね」
熊谷雅之
「まぁ何で懲戒任務なのに俺たち特殊部隊も参加ってのが気になるな…」
10時30分
「おおすみ」艦橋
平田正文
「大雨だな」
海上自衛隊「おおすみ」艦長 平田正文一佐
菊松康平
「台風にぶち当たりましたね」
海上自衛隊「おおすみ」副長 菊松康平二佐
平田正文
「僚艦との距離を4KMに設定し、連絡を常にとれ」
菊松康平
「了解!」
桜井天馬
「畜生!反乱軍が来る前に嵐かよ!?」
御園拓也
「自然には立ち向かえませんからね」
熊谷雅之
「?」
熊谷は窓からあるものを見つけた。
熊谷雅之
「なんだ?あの雲…」
熊谷が異様な雲を見つけたその時だった。
グワガシャーン!!!!!!
熊谷雅之
「うわっ!」
突然落雷が「おおすみ」とこんごう型護衛艦「ちよだ」に直撃した。
「こんごう」CIC
2等海士
「落雷が『おおすみ』と『ちよだ』に直撃!……消失!?」
近くにいた「こんごう」のCICの2等海士が叫ぶ。
海曹長
「消失?なに寝ぼけた事を…」
1等海士
「あの雷で『おおすみ』と『ちよだ』が消えたぞ!!」
海曹長
「何だって!?」
一体「おおすみ」と「ちよだ」はどこに消えてしまったのか…
護衛艦「ちよだ」は架空の護衛艦です。こんごう型のイージス艦と考えてください。