3/19
3
まぁちゃんが来てくれた時は、本当に嬉しかった。
まぁちゃんがキョトンとしていたのは、隣のクラスの谷沢かと思っていたのか…?
俺だって谷沢だ~!
「まぁちゃん…。」
緊張に気付かれないように小さく呼ぶと
「家のお母さんに届け物?」
とぼけた事を言いながら、小首をかしげて手を差しす。
二人きりのきりの教室…。
負けそう…。
手を握って良いですか…?
「まぁちゃん彼氏や好きな奴いる?」
「…は?」
「俺と付き合わない?」
緊張と誘惑に打ち勝ちつ為に視線は外したけれど、初めて告白の心臓のバクバクを経験しながら言った。
その時…
「たっくみ~。って、あれ?」
驚いた。
帰ったはずの奴らがきた。
「えっと…。じゃあサヨウナラ。」
おっまえら~!!
フツフツと怒りが込み上げ
「うわっ!!ちょ…やめろ~!!」
俺の頑張りを無駄にした奴らに八つ当たりしまくった。
そうして家で落ち込みまくった…。