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膝の上の真美はきょとんと俺を見ている。


手紙をテーブルの上に置き、軽く抱き直すと真美と視線が絡んだ。だんだん俺はその視線に引き寄せられた。


「まぁちゃん。好きだよ。絶対に本当の気持ち。」


頬にキスを落とし、我慢出来ずに唇にも軽く唇を寄せ抱きしめた。

真美の体が固くなったのが分かったが止められない。


腕に力が自然とこもり、触れるだけと心に決めてキス何度もしても止められない。こんなにキスがしたくなるのは初めてだった。

もっともっとと、キスを何度もしてたら決心なんて消えてしまった。真美の唇を舌で突くが開かないのでわずかな隙間に入れてみたり、真美の柔らかい唇を心ゆくまで食みはじめた。

俺のどうしようもない手がセーターの上から、腕に柔らかく感じた胸を下の方からゆっくり少しずつ力を入れ何度も撫であげる。少しの服のめくれを見つけスルリと中に入り、真美の柔らかく吸い付くような肌の脇腹をくすぐる様に何度も撫でる…。


夢中になりすぎて、すぐに分からなかった。真美がペシペシ腕を叩いている。

止めたくないけどキスは止めにして、今度は真美の耳を何度か食んで舐めながら思い出して囁いた。


「まぁちゃん…。用事なんて行くの止めにして、今日は俺とここに居てほしい。」


「わかったから…。お付き合いも初めてだからスロゥにお手柔らかに…。」


真美が答えて少し距離をとれたけど、俺のもっとは止まらない。

赤い顔して涙目になりながら、ここに居てくれるとゆう真美が可愛くて嬉しくて、また抱きして耳を食んで囁いた。


「じゃあ手紙は返してあげる。だから、携帯番号とメアド交換して。」


真美は頷いて体を少し離し、赤い顔して涙目のまま俺を睨むよう見た。


「本当に?ありがとう。これからもよろしくね。

毎日、告白するから。まぁちゃんも、いつかちゃんと気持ち教えて…。」


そう言いながら顔を寄せて触れるだけのキスを何度かして、唇を少し食み続けたら


「もうっ!」


真美が俺の腕を押して強引に腕をすり抜け部屋の隅まで逃げて体育座りされた。

離れた体温と空っぽの腕が寂しくなり腕をしばらく見つめていた。


ふと、テーブルの手紙が目に止まる。隣に行きたいのを我慢して、そのままの場所で聞いてみた。


「なんでこの手紙を書いたんだ?」


真美を見ると、体育座りで膝を抱え膝の上に額を置き、あ〜とかう〜とか言っている。


「まぁちゃん?」


先を促すように聞くと背中を伸ばし顔をあげ目線を下げた。


「あの〜。私、賭けと決めて本当の付き合いを、期限内にしたら勝ちと決めたじゃないですか。

だから、あの手紙で嫌われたら谷沢くんも変な同情もなく振りを止めて別れられて、私も振りをされて辛くないので良いかなと思いまして。」


本当に信用されてなかったけど、俺の為でもあったのか。

真美が思いきった様に顔を上げて俺をじっと見た。


「あの…お試しの途中から賭けとか関係なく好きになっての手紙です。今では疑いも無くハッキリ好きですよ?」


そう言ったらガバッと膝に額をつけた。

俺の顔がカァと赤くなり熱くなるのがわかる。

テーブルに肘をつき片手で目元を押さえ深呼吸。深呼吸。深呼吸。


不意打ちすぎる…。


静かに真美の隣に行き座る。


「まぁちゃん。お願いだから顔あげて?」


しばらく待つと、ゆっくり背中を上げ真美は耳までも赤い。そのまま、肩を引き寄せ。


「ありがとう。俺も好き。」


俺も顔が見られずそう耳元で声を低く囁いた。


そんな真美と負けっぱなしの俺の普通のお付き合いの始まりだった。





最後までお付き合い頂きありがとうございましたm(_ _)m感想いただけると嬉しいです。

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