選んだ未来と、三人のゆくえ
新学期も中盤に差し掛かり、校庭の桜はすっかり新緑に変わっていた。
真哉は朝、凛音と一緒に登校する道を歩きながら、自然と笑みがこぼれる。
「真哉、今日は晴れてよかったね」
「うん、凛音と一緒だと、何でも楽しい気がする」
凛音は小さく笑い、手を少しだけ真哉の腕に寄せた。その距離が心地よく、真哉は胸の奥に静かな幸せを感じる。
放課後、ゆきはと三人で下校することになった。
「ねぇ、真哉。凛音と仲良くしてるね」
ゆきはは微笑みながら言う。少し照れくさそうな表情も見える。
「うん、でも……ゆきはとも友達として大事だよ」
真哉の言葉に、ゆきはは軽く頷く。
「わかってる。私もあなたの幸せを願うよ」
三人で歩く帰り道。笑い声が自然に交錯し、以前とは違う安心感があった。
凛音は小声で真哉に言う。
「ねぇ、これからも一緒にいられる?」
「もちろんだよ、凛音」
二人の手が自然に触れ合う。
家に帰った後、凛音は窓辺で日記を開く。
「私……やっぱり、真哉と一緒でよかった」
ゆきはも自室で、静かに微笑みながら呟く。
「私は……彼の幸せを願う。凛音のこと、応援する」
こうして、三人の関係は新しい形を迎えた。
友情と恋愛の境界線は、それぞれの心の中で整理され、穏やかな日常が戻ってくる。
夕暮れ、校庭に落ちる長い影の中で、真哉と凛音は桜の木の下に立つ。
「これからも、ずっと一緒にいようね」
「うん……ずっと」
ゆきはの笑顔を背に、二人は未来を見つめる。
友情、恋愛、そして選んだ未来。小さな波紋はもう穏やかになり、三人の日常は再び温かく流れていくのだった。




