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幼なじみより、好きになれない  作者: 櫻木サヱ


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日常と未来、そして三人の絆

新緑がまぶしいある日の放課後、真哉と凛音は学校の帰り道を歩いていた。

「ねぇ、真哉。今日も一緒に帰れて嬉しいな」

凛音は少し照れながらも、手を真剣に握る。


「僕もだよ、凛音。こうやって毎日一緒にいられるのが、やっぱり一番落ち着く」

互いの手が自然に重なり、笑顔がこぼれる。


道端の小さな公園に差し掛かると、二人はふと立ち止まる。

「ねぇ、見て。子猫が遊んでるよ」

「ほんとだ、かわいいな」

二人は小さな猫たちを眺めながら、無言の時間を楽しむ。

小さな幸せが、二人の心をさらに温める。


その後、ゆきはも合流し、三人で少し寄り道をしながら帰ることになる。

「真哉、凛音と仲良くしてるね」

「うん、でもゆきはとも友達として大事だから」

「わかってる。私もあなたの幸せを願うよ」


ゆきはの言葉に、凛音は少し微笑み、真哉は安心したように頷く。

三人の友情は変わらず、むしろ以前よりも深まったように感じられた。

笑い声や小さな会話の中で、日常の温かさが胸に染み渡る。


家に帰った後、凛音は自室で日記を開く。

「真哉と一緒にいられる毎日が、こんなに楽しいなんて。これからも、ずっと大切にしていきたい」


窓の外では、夕暮れに染まる空に小鳥が飛び交う。

凛音はふと、明日の予定を考えながらも、胸の奥がふわりと温かくなるのを感じた。


一方、真哉もベッドで天井を見上げながら、凛音の笑顔を思い浮かべる。

「凛音の笑顔を守りたい。ゆきはの友情も、大切にしたい」

今日あった小さな出来事、子猫との出会い、三人で笑った時間……

すべてがかけがえのない宝物のように思えた。


翌日、学校での三人の時間も、いつも通りの穏やかさに包まれる。

授業中にふと視線が合うたびに、凛音と真哉は互いに微笑み合い、ゆきはも少し離れた場所で優しく二人を見守る。


放課後、三人で帰りながら、凛音がふと真剣な表情で言った。

「ねぇ、これからもずっと一緒にいようね」

「もちろんだよ、凛音」

真哉はぎゅっと手を握り返し、凛音も安心したように微笑む。


ゆきはも微笑みながら言う。

「私も二人のこと、ずっと応援してる。これからもよろしくね」

三人で笑いながら歩く帰り道。夕日の光が長く影を落とし、空はオレンジ色に輝いていた。


友情、恋愛、そして選んだ未来。

小さな誤解やすれ違いもあったけれど、すべてが二人と三人の関係を深め、温かい日常を作り上げていた。


桜の花は散り、新緑の季節は続く。

三人はそれぞれの想いを胸に抱きながら、静かに、しかし確実に未来へと歩き始める。


日常の中の小さな幸せ、互いを思いやる気持ち――

それが、真哉と凛音、そしてゆきはの紡ぐ絆だった。

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