出会いの春が来た
4月8日、ついに入学の日がやってきた。いつも通りの時間に起き予定より少し早めに家を出ることにした
緊張しながら学校に向かうと多くの生徒と親御さん達がいた
「なんの騒ぎだろうこれ?」
そういい近くに行ってみると一枚の大きな紙が貼られていた
「ここからじゃよく見えないな」
少しぼやけたがクラス発表だということだけはわかった。
少し待ちメールで自分のクラスを確認すると、
「1年3組か、番号は23っと」
この学園は基本的に組の番号が若いほど強くなる。
つまり1組が強者の集まりでで4組が弱者の集まりということだ
組など気にせずそのまま教室に向かった
やはり新入生で教室のドアを初めて開ける瞬間はいつも緊張する
そう思いながらドアを開けた
「おっ来たか」
誰かがそう言ったのが聞こえ、数人が俺に近づいてきた
「今日から同じクラスになる真柴翔だ よろしく」
ひとりがそういい他の人も釣られて挨拶をした
「俺はこうた よろしく」
「僕は俊輔 よろしくお願いします」
初日で名前まで覚えられる気はしないがとりあえず挨拶を返した
「俺は迅雷だ よろしく」
軽い自己紹介をすませ席についた
初日から友達?ができたかどうかはわからないが、良いスタートダッシュだと言うことはわかる。
少しして担任と思わしき人が入ってきた
「今日から1年間君らのクラスの担任をする間花鏡火だ」
そういいすぐさま体育館へ向かうように指示だけ出していた
やはり入学式はとてつもなく眠かったがなんとか乗り越えることができた
明日の連絡をした後すぐさま下校することになった
しかしこの高校は寮制なので、家と学校を往復する必要がないことはありがたい。
翔とこうた、俊輔といっしょに向かった
寮は広く女子と男子は別、部屋の広さも十分にあった
少し荷解きをした後共有スペースに向かった
「おつかれー」
俊輔がソファーに座りながらそういった
「そっちもおつかれ」
俺もそういい返した
「みんなまだ部屋の準備してんのか?せっかくこの後魔法の練習に誘おうと思ったのに」
魔法の練習....久しくやってないのでできるかどうか少し不安になった
「まぁ俺魔法苦手なんだけどな」
俊輔はそういい笑っていた
「すまん待たせたの....か?」
翔とこうたがやってきた
「遅いぞお前ら、迅雷は15分くらい前にはきてたぞ」
そう不満げに言うと
「いや、俺らあんたから何も聞いてねぇよ 迅雷はなんか聞いたか」
いきなりで少しビクッとしたが、素直に答えた
「いやなんにも」
俊輔が本当に困惑したように
「あれ?....俺まじで何もいってなかった?」
俺らは息を合わせてうんといった
火の光が出て朝になったことがわかった
ベッドからでて、少し寝ぼけたまま朝食を作り、歯を磨いて共有スペースにいった
「おはよう、よく眠れたか?」
今日は俊輔ではなく、翔がいた」
「まだ慣れないけどよく眠れた方だと思う」
そう答えると後ろから
「おはよう」と少しだるそうな声が聞こえた
「こうたせめて寝癖は整えてからこい」
寝ぼけているのか曖昧な返事しかしなかったが部屋に戻って行った
「あれ、ふたりともはやくね?」
俊輔がやっときた
「今日の試験頑張るぞ」
俊輔はそういいソファーに座った
こうたがきたところで寮を出て学校に向かった
次回はいよいよ戦闘や魔法を使います楽しみに待っててください
次回更新29日の19時予定