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新たな始まり
夏休みが過ぎ去り、ほとんどの人が寮に戻ってきた。夏は蝉だったが、秋は人によって賑やかになっていた。
「迎えに行くよ」この言葉が気になりすぎて夏休みはまともに過ごせずにいた。
「迅雷さっさと行こうぜ」
翔によばれ俺は返事をし部屋を出た。
体育館に集められ、始業式が始まった。少し寝そうになったところで馴染みのある名前が呼ばれた。
「1組1番疾風、1組2番玲奈」
何故名前を呼ばれたかはわからなかったが表彰されてたためすぐに理解した。
疾風....俺の幼馴染で天才なやつだ。実力はプロの大半を超えており、風魔法に関しては他を寄せ付けない強さを誇っている。
玲奈は小さい頃から活躍していて氷属性が得意。氷室家という、代々優秀な魔術師を排出している家系の血筋だ。
この二人が表彰されていても俺の感想は眠いの一点張りだった。
始業式が終わり教室に戻ってる途中に視線を感じた。
視線の1つは疾風によるものだったが、もう一つは玲奈のものだった。
疾風はわかる。だが何故玲奈も?
俺はそう疑問に思いつつ足早に教室へ向かった。




