力の在り方
あの戦いから数日たった、今も街は復興で忙しい。
黒天同盟は事実上の壊滅、ただ彼らが何をしようとしていたのか分からなかった。
「元気そうだな」
師匠は病院のベッドで目を覚ましそう言った。
師匠が目覚めたのは、任務が終わってから半月が経ったあとだった。
「えぇまぁ.....」
俺は曖昧な感じで答えた。
あの日以来からいくつか変化があった。
1つ目は炎の色が変わったことだ。何かしらの変化は起きたのだろうが、師匠のような鮮やかな赤ではなく暗く不吉な赤色をしていた。
「私も明日には退院か。もう少しいたかったな。」
師匠は呑気にそう言い放った。
退院した翌日、師匠と共にあの山の方へと向かった。
心の整理がつかないまま俺は歩き続けていた。
「迅雷、炎の色見せてみろ」
師匠にそう言われ少し戸惑いながら見せた。
「色が黒いな」
師匠もこの色には驚いていた。師匠なら何か知ってると思ったが、反応的に何も知らなさそうでさらに不安になった。
「私もよく分からないが一つだけ言えることはある。これは紅炎ではない」
やはりそうか。俺は心のどこかでそう思った。
「迅雷、この力はきっと未知の力だ。だからその力の責任は、君が背負わなければならない。その覚悟はあるか?」
俺は師匠にそう聞かれた。なら返す言葉は決まっている。
「この力を守るために使います。」
俺はこの言葉を口にしたと共にそう心に誓った。
師匠はその言葉を聞いて少し微笑んでいた。




