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一話
即興で書きました。
「神様」
おお、いとしの神様よ。
「異世界に連れてってください」
「よかろうなのじゃが」
じゃが、なんだこの与論語は。
「簡単な話」
「何でしょう」
緊張感が走った。
場がピリピリしている。
「お前何でもできるから、魔法を使うのは無しじゃ」
「おいおいおい」
異世界といったらファンタジーじゃないか。
なんでこんなにじめったいんだ。
「ワシが考えるのにのう……」
「うむ」
「なんでもできよったじゃろう」
「まあ」
「だからじゃ、お前の子どもがたくさん増えてしまわないようにするんじゃ」
「クソッタレじじいが」
気がついたらリンゴ商人の前にいた。
「お兄さんなんだい」
うむ。
「有り金全部溶かしちゃった」
「どいたどいた、お前みたいな輩が大嫌いなんだよ」
「ちくしょうめええええええ」
第一話終わり。