2024年夏アニメ中盤レビュー
5段階評価における指標は概ね以下の通り。
★★★★★:神作品。未視聴の方には是非お勧めしたいレベル。
★★★★☆:とても楽しめる作品。毎週の配信日が待ち遠しくなるレベル。
★★★☆☆:普通に楽しめている作品。視聴継続になんら支障がないレベル。
★★☆☆☆:楽しめてるかは微妙な作品。何かしらの理由が無ければリタイヤもあり得るレベル。
★☆☆☆☆:楽しめない作品。見ていると苦痛なためリタイヤ確実なレベル。
この世界は不完全すぎる 8話まで ★★★☆☆ 据え置き
見た目に反してスリリングな展開が続いていて面白いです。戦闘描写、作画も水準以上ですね。無料で追えるとはいえ独占配信がもったいないくらい。ゲーム的な要素を駆け引きに組み込む戦闘も、なろう系とは違う見せ方をしています。したたかに生き残って暗躍を続けそうな社長の今後の動きに注目。
魔王軍最強の魔術師は人間だった 9話まで ★★☆☆☆ 1ダウン
作画レベルの低下が目立ってきました。炒飯作るくらいは良いですよ。でも前世知識で量産させた鉄砲は戦闘に生かし切れてないし、最新話の貿易都市で交渉はさらにダメダメです。貿易都市の偉い人の娘が主人公に嫁入りするということは、貿易都市側から魔王軍に人質を出すという事なんですよ。これを貿易都市側から提案するのは魔王軍の支配下に入ると言ってるのと同義です。対等の条件はあり得ません。なろう系ほんまそういうとこやぞって言われるんですよ、こういうのをやると。
新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。 8話まで ★★☆☆☆ 据え置き
拳王トーナメントとか初めてキャラも増えてますけど、特に惹かれる内容もなく予定調和感でしか見られないですね。作画はl及第点。
異世界スーサイド・スクワッド 8話まで ★★★★☆ 1ダウン
キャラはいきいきと動いていて楽しめてはいるんですが、シナリオの奥深さが期待未満で収まってる感じがしますね。本来は”正義”側のキャラクターで真意の見えないままのカタナ。ヴィランとしての立ち振る舞いが足りないアマンダ。回想シーンでの登場だけで収まるはずがないジョーカー。彼らが動き出してからが本番でしょう。
先輩はおとこのこ 7話まで ★★★☆☆ 据え置き
女装が趣味の主人公まことに、第一の理解者である親友竜二が告白したことで難しい展開になりそうな7話でしたが、これまでの話を見てて竜二はゲイではないし、まこともトランスジェンダーでないのは明白なのでBL展開にはならないでしょう。まだ安心して見てます。
真夜中ぱんチ 8話まで ★★★★☆ 据え置き
半年以内にチャンネル登録者100万人達成と、明白かつ無謀な目標が設定されてまったり展開が許されなくなりました。戦略を駆使したりトラブルを味方につけたりのドタバタ劇は見ていて楽しいです。さらに期待。
グレンダイザーU 8話まで ★★★☆☆ 据え置き
ロボットアニメとして非常に安定しています。ただ、女性キャラクターが多くて、しかも全員重要な立ち位置なのでいちいち整理しておかないと混乱すると思います。マジンガーZがパワーアップしてようやく戦力になりそうなので戦闘描写も楽しめそうです。
恋は双子で割り切れない 7話まで ★★★☆☆ 1ダウン
面白いですが、今期は恋愛ものが多いのでその中でのバランスを加味して1ダウン。同じ幼なじみの男の子に恋する双子の女の子のお話。姉妹への義理と自身の想いとの狭間に揺れる感情をよく表現しています。
NINJA KAMUI 9話まで ★★★☆☆ 据え置き
忍びの組織の背後関係が明らかになるにつれ、戦いも激化。具足ギアというパワードスーツが加わった戦闘の作画は相変わらずハイクオリティ。キャラクターの掘り下げも過不足なく供給されていて全体的にレベルの高い作品と言えます。
逃げ上手の若君 8話まで ★★★★★ 1アップ
作画は変わらず最高峰。仲間が増えていく過程もじっくり描いて展開も申し分ないですね。7話からの戦いの厳しさや無常さの表現も時代考証に沿った内容で、歴史好きからみても納得できる出来になっています。
負けヒロインが多すぎる! 7話まで ★★★★★ 据え置き
キャラクターを安易に増やさずに掘り下げをじっくりしていることに好感をもってまして、コミカルな感じと繊細な心理描写に感情が揺さぶられています。作画も上々ですね。
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 9話まで ★★★☆☆ 1ダウン
生徒会長選挙が主題に移ってラブコメ色は薄くなりました。その割にはラッキースケベ的な展開をしっかり入れてくるんですねぇ。作画の奇麗さやヒロインの立ち振る舞いだけで見せらないという判断はちょっと残念ではあります。内容は水準以上なのですが。
戦国妖狐 千魔混沌編 7話まで ★★★★☆ 1アップ
1期に比べると主人公の目的が見えにくく、見た目の爽快さとは裏腹に内容が見えにくいのですが、着実に心身の成長が感じられて好印象です。あと月湖がとにかくかわいい。
かつて魔法少女と悪は敵対していた 8話まで ★★★☆☆ 据え置き
魔法少女を導く御使いと悪の参謀ミラが絡むようになって、ますますゆるい魔法少女作品になっています。悪の参謀と魔法少女の恋が職業倫理的にどうなの? という話が置き去りになっているのはちょっと気になるところではありますが、面白いのは間違いないです。
エルフさんは痩せられない。 8話まで ★★☆☆☆ 1ダウン
内容についてはあまり語る事はないです。ドタバタコメディの中にときどき紛れ込んでくるえっちい絵面が見る人によっては不快になるかもしれないということですね。わたしはギリギリセーフです。絵留札さん、顔はきれいですしね。
小市民シリーズ 7話まで ★★★★☆ 据え置き
人を選ぶ感じがあるのは相変わらず。小山内さんの人となりが知れる3話、4話あたりが怖くもありこの作品の方向性を知るうえで重要だったかもしれません。7話でこれまでとは一線を画す大きな事件への展開が見られました。ここのお話が全体の評価への重要なポイントになるかもしれません。
義妹生活 9話まで ★★★★☆ 1アップ
切ないですね。引かれあう気持ちと同時に義理とはいえ兄妹であることがブレーキになって思いとどまろうとする心情が、とても繊細に表現されています。幼なじみのふりして全力で迫ってくるどこぞの実妹とはわけが違います。最終的にはYouTubeアニメで見られるような「永遠の両片想い」に着地しそうではありますが。
俺は全てを【パリィ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~ 9話まで ★★★☆☆ 1アップ
1アップの要因は戦闘描写が明快で分かりやすい事、劇伴を入れることでギャグをギャグとして消化していいんだよと判断できるように演出が加えられたこと。常識を知らない主人公の言動が、魔族の少年の救いになったことも好印象です。ただ、パリイの万能感はやりすぎな感じはしますね。”スキル”として発揮している場面と「パリイ」と言ってるだけで普通に攻撃してるだけの場面が混在してて、そこは区別して欲しいところもあります。
ばいばい、アース 8話まで ★★★☆☆ 据え置き
集団戦闘における役割分担を「指揮者」「演出家」などと呼び、オペラの配役に見立てた特殊な演出をしています。アクションの作画はそこそこですが、見せ方は上手いと思いました。世界観が複雑で特殊な用語が頻発するので集中力が必要です。
異世界失格 7話まで ★★★★☆ 据え置き
ありきたりな設定の中に突飛な主人公を配することで目新しさを狙っている作品ですが、シナリオや構成がしっかりしているので充分以上に楽しめる作品になっています。主人公の能力が判明してからも、しこに頼り切らずに問題を解決していく流れはお見事。
天穂のサクナヒメ 8話まで ★★★★☆ 1アップ
序盤のレビューを書いた後に積んでた原作ゲームを一気にやってしまったのを少し後悔しています。初見で見たかったエピソードが多すぎです。脚本は微妙にアレンジが効いていて差異が楽しめるようにはなっています。作画はそこそこ。
魔導具師ダリヤはうつむかない 8話まで ★★★★☆ 1アップ
ファンタジー世界の物語としては、近代的な社会制度がしっかりしていて戸惑うところもあるのですが、魔道具の権利問題や婚約解消の話で主人公を理不尽な目に合わせようとした者を社会悪として懲らしめたのは良かったですね。物理的に成敗するだけではスカッとしません。婚約解消のあと、いい出会いがあったものの信頼関係の構築をじっくりしていて安易に恋愛に発展しないのも良いです。
なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? 7話まで ★★☆☆☆ 据え置き
次々と敵が現れては、視聴者を置き去りにお話だけがすすんでいる印象。個人差はあると思いますが世界観に入っていけません。
ATRI -My Dear Moments- 7話まで ★★★☆☆ 据え置き
7話のラストシーンが結構衝撃的だったのですが、とりあえず星は据え置き。ロボットとの恋愛ものでもこちらの主人公に嫌悪感がない不思議。バックボーンが違いますからね。
杖と剣のウィストリア 7話まで ★★★☆☆ 1アップ
ストーリーはありきたりですが分かりやすいですし、戦闘描写は間違いなく今期イチです。それだけで鑑賞に堪えます。
しかのこのこのここしたんたん 8話まで ★★★★☆ 据え置き
ミーム化の話題が落ち着いて、合わない人が脱落した向きもあるのですがわたしは楽しんでいます。
菜なれ花なれ 8話まで ★★★☆☆ 据え置き
順調に挫折からの成長、温泉回、ギス展開……、とノルマ達成してる感がありますね。女子のグループ活動ものとしてもう一歩踏み込んだものがあればいいかなと思います。
僕の妻は感情がない 9話まで ★★★★☆ 据え置き
ときのそらさんのOP曲は今期で一番好きですね。主人公は変わらず気持ち悪いです。だけど、純粋にロボットのミーナを好きだと思う気持ちに寄り添っているミーナの行動が、ロボットとしての機能の現れなのか、あるいはシンギュラリティによるものなのか、アニメなんだからファンタジーでいいじゃんにならずにしっかり作りこんでるのが好印象です。