表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

5.宴の始まり

さて、今日はついにお兄様達の帰省する日…つまり、宴の日だ。

朝早くから湯浴みをして、ドレスを着替えて、髪を整えて…正直、宴が始まるまでのこの時間がいちばん大変なのよね。


小さくため息をつけば、どうかされましたか、と侍女に尋ねられる。

なんでもないわ、と首を横に降れば気を引きしめる。

私より早く起きて準備をしてくれる彼女たちの前で、憂鬱な顔なんてしてはいけないもの。


キリッと表情を引き締めれば、なんだか侍女が微笑ましく見てくる…なんでかしら?

首を傾げれば、扉のノック音が聞こえた。


「はぁい」

声をあげれば、第二王女殿下がお見えです、と衛兵の声が聞こえた。

モモってばもう準備が出来たのかしら。

許可を出し、入室してもらえばそこには可愛い自慢の妹の姿が。


「お姉様っ、どうですか??」

その場でくるりと一周して見せられれば、思わず感嘆の声が上がる。


「とても素敵よ、モモ。やはりそのドレスにして正解ね」

「はい、お姉様のおかげです…っと、いけない。お母さまから、そろそろホールに来るようにと先程言われたのでお伝えに来ました」

時計を見れば、確かにそろそろ部屋を出なければいけない時刻だ。

「そうね。もう準備も終わるわ」


久しぶりに会うお兄様とスミレ様。

そして、隣国の王子様方。

準備も招待客への挨拶は大変だけど、楽しみなことには変わりはない。


モモと共に自室を出ればフロアへ向かうため階段を下りる。

ふと、窓の外を見れば遠くには綺麗な青空に海が映えている。

城下に目を向ければ、広がるのは平和な王国の姿。


「お姉様、どうかしましたか?」

少し、惚けていたらしい。いいえ、と笑いかければ再び歩みを進める。


__さあ、始めよう。

宴の、そしてベレスフォード王国の物語を。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ