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モモ 7

モモが天人を検索して出てきたサイトの紹介文を読み上げます。

「天人とは、天界に住んでいる人、種族の事。修行や正しい行いが認められ天人になる。天人が住む世界を天界、対して人の住む地上を人界という」

ゆきぽが首をひねって聞きました。

「天国に住んでいる人達の事ですか?」

ディが笑って言います。

「死んじまってるじゃねえか」

きじこがしま子をじっと見つめて聞きます。

「幽霊?」

「コラ、」

モモが注意しました。


改めてモモはスマホの画面をスライドさせ文字を追いました。

「うーん、宗教で言う天界、つまり死んだ後に行く天国や極楽とはちょっと違うのかなぁ?天人は天使とも違うみたいだねー。でなければわざわざ天界に住んでいる人、種族、とは言わないだろうしー」

今度はシュタっちが聞きます。

「神様とは違うのですか?」

「うーん、、、」

モモの視線がしま子に向きました。

「あ、違うと思います。不老不死なんですけど、人間に近いというか、不死を得るのも仙桃という寿命を延ばしてくれる桃を食べているおかげなんです」

「そっか、そっか。亀姫っていう天人さまは亀の化身なんだよね?」

「はい。そうです」

「だったら獣人の様な存在なのかもねー」

「獣人?」

「ゆきぽー、見せてあげて」

「ハイ。」


ボンッ!


ゆきぽは獣の姿に戻りました。

「凄い!」

「亀姫さんも変身できるんだよね?」

「亀の姿に戻るのは直接見せてもらった事はないですね。でも一部だけなら、、、はい、、、」

何故かしま子の顔が赤くなりました。


ディが笑って言いました。

「なんだ、アタシ達も修行とかすれば天人になれるのか?」

人間の姿に戻ったゆきぽが鼻で笑います。

「アナタは日頃の行いが悪いから、なれないでしょう」

「あ゛?」

「ウーッ!」

二人は睨み合いました。

そんな二人をよそに、きじこがモモに駆け寄ります。

「きじこはなれる」

モモは頭を撫でてあげました。

「そうだねー、でももう少し、人間の姿に似せられる様に頑張ろっか」

きじこはまだ幼いので変身が苦手の様です。頭にはキジの名残である羽根がいくつも飛び出ています。モモは羽根に髪の毛が絡まない様にと、いつも髪をとかしてあげているのでした。


「まあ、この中で誰が一番、天人に近いのかと言えばアタシだろうな」

ディが袖をまくり、腕を前に出して見せます。拳を握って力を込めると、肌の部分に生えていたサルの毛がみるみる薄くなっていきました。

「ディ、上手になったねー。前はもっと毛深かったのに」

「変身もだいぶ慣れてきたな。修行ってこういう事だろ?」

ディは完璧な人の姿となってモモと一緒に外へ出かけられるように、隠れて特訓していたのです。恥ずかしがり屋さんです。


ディだけ変身が上手くなっているので、ゆきぽは面白くありません。

「主よ!私も完全な人の姿になってみせます!」

ゆきぽの耳はピンと立ち、尻尾はブンブンと振れました。

「えー、ゆきぽはそのままでいいよー。尻尾と耳付いてた方がかわいいしー」

喜んでいいのか分からず、尻尾がピクン!ピクン!と変な反応をします。きじこはその尻尾でじゃれました。

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