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てる 3

その日のお祓いはいつもより断然興奮していた。

ダン! ダン!と足を床に打ち付け鳴らして、長襦袢ながじゅばんははだけた。目の前には声も出せず目を見開いている相手がいる。あの時子さんの子が。

そう考えるだけで、体がうずいてしょうがない。やっぱり私はあの人を否定しながらも特別な存在だと心のどこかで思い続けていたのだ。その感情を代わりに娘へ対して向けている。


(もっと!、、、もっと!、、、)

ダン! ダン!彼女に見せつける様に、股を開き腰を振る。

私はきっと今、入神してしまっている。こうなると祓う事も忘れて快楽に溺れてしまうから、退魔師は2人一組となって相手をサポートするのだ。

(だめ!これ以上は!)

私は自身を抱きしめた。自分で自分を制止させるために。私が魅入られては残されたこの子だけで祓う事も出来きず、邪気によって絶頂しっぱなしになってしまうだろう。

もしもの時は尼さんが何とかしてくれるだろうが、新人でもない私がそんな事態を招けば退魔師として失格だ。


けど、、、

この興奮を少しでも鎮めようと、手は胸を揉み、秘部をさすった。目の前にはあの子がいるのに!そんな羞恥心はとうに飛んでいる。むしろこの子に見られていると思うほど、体は熱く熱を帯び、より強い刺激を求めてしまう。


はっ、と気づいた。十時は床に倒れ込んで、苦しそうに声を漏らし体を痙攣させている。

「ん!ん!ん!んーーーん゛」

きっと金縛りにあっているのだろう。手足は硬直して不自然にピンと伸び、時折体がビクビクと脈打っている。そんな状態を見たものだから、私も更に興奮してしまった。

床に体を投げ出し、欲望に従った。

「ハァ!ハァ!ハァ!ハァ!ハァ!ハァ!」

助けもしないで快楽を優先させるなんて、、、退魔師以前に大人として失格だ。

「あ゛ーーーーーぁっ!!」

私は絶頂を迎えた。

それに合わせ、邪気が満足したようにゆらゆらと揺れながら上に登っていき、消えた。祓われたようで助かった、、、

果てた後の解放感に身を任せ、私は天井をボーっと眺めた。


どれくらい経っただろう?

あまり時間がかかり過ぎると、尼さんが心配して様子を見に来る。私は体を起こした。

見ると、十時は床に倒れて伸びている。

初めての退魔師の仕事で、大変な目に合わせてしまった、、、申し訳ない。


私は彼女を膝枕させながら、自分が退魔師になった時の事を思い出した。

衝撃だった。あの時子さんが、半裸姿で狂ったように舞い続ける姿は。私は源頼光の子孫として退魔師とはどういうものかを教えられていた。恥ずかしさは確かにあったけど、小さな頃からそういうものだからと聞かされて育ったので、抵抗はなかった。

それでも、実際に初めて見る退魔師の舞は怖さと恥ずかしさが混ざり合い強烈な印象として小娘である私の脳裏に焼き付いた。今思えば、その時に時子さんに対して憧れというか、特別な感情も芽生えていたのかもしれない。


膝枕をして呆けていると、十時が目を覚ました。

「大丈夫?」

「はい、、、だいじょうぶ、、、です」

おそらく大丈夫ではない。頭は覚醒しきっているのに、体はそれに追いついていないはず。これだけの邪気を相手にすると、よくあることだ。

私は頭の整理をさせてあげるつもりで、退魔師の事を語ってあげた。彼女の頭を撫でているうちに、その体がピクピクと反応してきた。それを私に悟らせない様にとしているのか、体はこわばり、股をギュッと閉じているのが頭をのせている太ももから伝わってくる。

(かわいい、)

そう思った。時子さんもそう思ってくれていたのだろうか?私も初めての仕事の時、この子と同じような体験をした。時子さんはそんな私を、、、


「あ、あのっ!」

「分かってる。私に任せて」

彼女の胸を優しくさすった。今は体が意識に追いつこうと、敏感になっている。まずは優しく、やさしく、、、

「あ!、、、や、だめっ!」

あの時の私と全く同じ反応が帰って来た。その事に喜びを感じている自分がいる。私の性の目覚めは、きっとあの瞬間、時子さんに介抱してもらった時に目覚めたに違いない。

「大丈夫よ、だいじょうぶ、、、」

あんな濃い邪気を浴びれば体がうずくのはしょうがない事だ。その後の自分のケアは部屋に戻ってからでもすれば済むのに、時子さんは大丈夫と言って、その手をどけてはくれなかった。

「んっあ!」

十時が体をのけぞらせる。しきりに体をねじっていて、抵抗しているのだろう。

そんな様子を見て、私もまた体がうずくのを感じた。


「全て出してスッキリするといいわ。」

あの人がしてくれたように、今度は私があの人の娘にしてあげたい、、、私の事をその脳裏に刻みたい!

「あっ!あっ!あ゛!だ!だめっ、らめっ!」

片方の手で十時を、もう片方の手で自分を慰めた。

「ア!ア!ア!ん゛ーーーーっ!」

十時が絶頂を迎えるのを見ながら、その姿に憧れの人を重ねる。

(時子さん!時子さん!ん゛ーーーーっ!)

私はなんて悪い大人だろう。


お互い脱力して呆けていると、彼女がぽつりと言った。

「・・・きもちいい」

「フッ、」

ほんと、あの人にそっくり。これなら退魔師としてやっていけるはずだ。

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