表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/155

#95 雷が怖い香織姉 ☆

ぼくは風呂上りにリビングでテレビを見ている。

ジュースを飲みながら、外を見ると、大雨が降っていた。


「もうすぐで梅雨も終わりか…」

そんなことを考えると、香織姉が上がってきた。


「ゆきあくん、お待たせー。わたしもジュースもらっていいかな?」

「う、うんいいよ…」

そう言って、香織姉は隣に座った。


「ゆきあくん、アニメ好きだよね」

「えっ、まあ何となく見ちゃってるけどね…」

「そういえばわたしがいない時にも、姉弟物とかいろんなアニメを見てたよね?」

「な、何で知ってるの?」

「ゆきあくんの考えてることは分かるよ~」

ぼくは恥ずかしそうにしてると同時にぐーとお腹が鳴った。


「…ごめん」

「うふっ、夕食にしよっか!」

そんなわけでそろそろ夕食にしようと思ったら、外で雷が鳴った。


「あれ、今の雷? そういえば朝のニュースで言ってたな…」

「きゃー!」

「ちょ、か、香織姉!?」

香織姉は突然ぼくに抱きついてきた。


「いやぁ~、雷怖いよ~! ゆきあくん~!」

そっか、そういえば香織姉、雷苦手なんだよね…。


「香織姉、もう大丈夫だから…」

「きゃー!」

雷が1回なる度に、香織姉は声を上げてぼくに抱きつく。


「…香織姉、夕食の準備はぼくがやるからそこで待っててね」

「やだ、ゆきあくんと一緒にやる…」

「えっ?」

「1人にしないで…。お願い…」

「わ、分かった」

普段香織姉はぼくにドSなことするけど、雷雨の時は、すごくよそよそしくなる。

ぼくはそんな香織姉にギャップを感じて愛おしくなってしまう。




夕食中も香織姉はぼくの隣にくっついて食べている。

「…香織姉、さすがに近いんじゃないかな?」

「やだ、離れたくない…!」

そう言って、頑なにぼくから離れようとしない。

ちなみにメニューは唐揚げだったのだが、ぼくはその唐揚げを香織姉に食べさせることになった。

よっぽど怖いんだね…。




それから2人で部屋に戻ったけど、香織姉は相変わらずぼくにくっついていた。

「きゃー!?」

香織姉はますますびくっとしていた。


「い、いやぁ、怖いよ…」

香織姉は動こうとしない。


「そ、そろそろ寝ようか?」

「うん…」

「じゃあお休み」

「ゆきあくん、待って…。怖いから一緒に寝よう…?」

香織姉は目をうるうるさせながらそう言った。

そんなわけで一緒に寝ることになったけど…。


香織姉はずっとぼくを抱きしめている。

「…香織姉、さすがに離れてくれないかな?」

「やだ!」

「いやいやこれじゃ眠れないよ…」

「だって怖いもん」

「そうかもしれないけどね」

ぼくは香織姉のおっぱいが当たりまくってるから、全然眠れる気がしないよ…!

香織姉…、寝たかな…。

そう思い、顔を上げると、香織姉とばっちり目が合った。


『あっ』

「きゃっ」

香織姉は照れ隠しか布団の中に入った。

すると、ちらっと顔を出した。


「…ねえゆきあくん。わたしのおっぱいで眠れないんですか?」

「…!? もしかして知っててやってたの!?」

「うん。でも怖くて抱きつくのも本当だよ」

「そうなんだ…」

香織姉はそんなぼくを見て意地悪な笑顔を浮かべて聞いた。


「もう…。…ゆきあくんのばーか♡」

「ふぇ?」

「わたしをいやらしい目で見ないの。ばか♡」

香織姉にそう言われてぼくは、何も言えずにいた。


「ーえ?」

「あっ」

ぼくは香織姉の笑顔に見とれて、ぼくは思わず香織姉のほっぺに手を添えた。


「あ! ご、ごめん! い、嫌だったかな?」

「ううん、嫌じゃないよ。お願い…。優しくしてね…?」

「う、うん…」

ぼくは香織姉にくっつくことにした。


「うふふ…。ゆきあくん~…」

「香織姉ってばしょうがないなぁ…」

ぼくはそんなことを呟いて、すやすやと眠った。




「う~ん、おはようゆきあくん…」

「おはよう~」

翌朝になり、ぼくも香織姉も目が覚めた。


「ゆきあくん…。昨日はごめんなさい…」

「大丈夫だよ。誰にだって苦手なものの1つはあるから…」

「ありがとうゆきあくん…。昨日のゆきあくんは頼もしくてかっこよかったよ…」

「えっ? あ、ありがとう…」

ぼくは普段かわいいって言われて、かっこいいと言われ慣れてないので顔が赤くなってしまう。


「ねえ、香織姉」

「なに?」

「今度からも雷雨の夜は必ず一緒に寝よう」

「ほんとに良いの!?」

香織姉はめちゃくちゃ喜んでいた。

よっぽど雷が怖いんだね…。

でも、そんな香織姉もかわいいな…。


「うふふ、そうなると雷の夜も待ち遠しくなっちゃうな~」

「そ、そんなになんだ」

「ゆきあくん…。わたし、嬉しいです…。これからもよろしくお願いします…」

「こちらこそ…!」

ぼくも香織姉も照れくさそうに頭を下げたのだった。




読んでいただきありがとうございます。


面白いと思った方、ブックマークやご感想、いいね、SNSのシェア、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ