#93 雨の日のガールズトーク ♡
『お邪魔します』
「いらっしゃい。今日は葵ちゃんたちもいるんだね」
わたしが家でのんびりしていると、心愛ちゃん、心音ちゃん、葵ちゃん、ふゆかちゃん、なつきちゃんの5人が遊びに来た。
ーあれ、5人?
「あれ、ゆきあくんは?」
「なんかラブレターが来てて、それで送り主と話してるみたいです」
「ラブレター!?」
わたしはゆきあくんにラブレターと聞いて、わたしは激しく動揺した。
「わたしたちはそう思ったんですけど、もしかしたら違うかもしれないですよ」
「ゆきあくんが誰かと付き合っちゃうってこと!? そ、そんなの認めません!」
「香織さん落ち着いてください!? まだそうと決まったわけじゃないですから…」
「あ、ごめんなさい。わたしってば取り乱しちゃったね…」
「とりあえずゆきあくんの帰りを待ちましょう」
「うん、そうだね」
「それより、今日はプリンですよね! わたし、食べたいです!」
「うふふ、もう心愛ちゃんってば~。みんなの分あるから、プリン食べましょう」
『はーい』
わたしはみんなの分のプリンを用意して、みんな食べ始めました。
それにしても、ゆきあくん大丈夫かな…?
もしもラブレターだったらゆきあくん付き合うのかな?
そしたら、ゆきあくんと一緒にいられる時間が少なくなっちゃうのかな?
うぅ~、複雑だよ…。
「早く梅雨終わらないかなー」
「梅雨っていつまででしょうか?」
「少なくとも明日は晴れるみたいだよー」
わたしがそんなことを考えていると、みんなは雨について話していた。
「みんな雨嫌いなの?」
「好きな人いるの?」
「わたしは雨好きよ」
「へーそうなの?」
心音ちゃんの問いにふゆかちゃんがそう言った。
「雨のどんなところが好きなの?」
「ふふっ、うち雨の日はシチューなのよ。今夜もシチューみたいだから」
「なんか子どもっぽい理由だね」
「子どもっぽい!?」
心愛ちゃんにそう言われてふゆかちゃんはショックを受けた。
「わたしも雨好きだよ」
「そうなんですか! 香織さんはどうして好きなんですか?」
「え? ゆきあくんと相合傘が出来るからだよ~。うふふ~」
わたしは葵ちゃんの質問にそう答えた。
「うふふ、香織さんは本当にゆきあくん好きですね」
「うん、大好きだよ~」
「それにしても雨やまないですねー」
「せっかくだからてるてる坊主でも作らない?」
「あっ、いいね。てるてる坊主」
心音ちゃんの提案でてるてる坊主を作ることになった。
『出来たー』
「みんな上手に出来てるね~。それじゃあ窓に吊るそー」
『はーい』
わたしたちは出来上がったてるてる坊主を窓に吊るそうとすると、
「ただいまー」
ゆきあくんが帰ってきた。
「あ、おかえりゆきあくん! 今日は遅かったね」
「うん、ちょっと用事があったからね」
「お邪魔しまーす」
「…って、あれ? 凛香ちゃんも一緒だったんだ?」
「うん、それがね~」
わたしたちはゆきあくんと凛香ちゃんから今日の出来事を聞いた。
「もう~凛香ちゃんのいたずらだったなんて」
「うふふ、ごめんなさい…♡」
凛香ちゃんはいたずらっぽく舌を出して謝った。
「それよりゆきあくんに聞きたいんだけど…」
「なに?」
「もしラブレターだったらゆきあくんはどうしてたの? その子と付き合ってたの?」
わたしが興味本位で聞いてみた。
「付き合わないかな…」
「え?」
「ぼく女性苦手だし、女の子と付き合うなんてハードル高すぎるから…。それに…」
すると、ゆきあくんは恥ずかしそうにわたしを見ながらこう言った。
「…傍にいたい人がいるから」
「え? もしかして…わたし?」
「うん…」
「…ゆきあくんにとってわたしはそんなに大事な人なの?」
「…うん、大事な人だよ」
「そうなんだ…」
わたしは思わず涙を流し、ゆきあくんを優しく抱きしめた。
「香織姉…?」
「ありがとう…。わたしもゆきあくん大好きだよ…」
「…うん、ありがとう」
わたしはゆきあくんの頭を優しくなでた。
「もう、わたしたちもいるのに2人でいちゃいちゃしないでくださいよ~」
「良かったね2人とも」
心愛ちゃんや心音ちゃんたちにそう言われてわたしもゆきあくんも恥ずかしくなって離れた。
「そういえばてるてる坊主、作ってたんだね」
「うん、ゆきあくんもどう?」
「ぼくも作ろうかな?」
「じゃあゆきあくんお願い」
「え?」
「…なにこれ?」
「てるてるゆきあくんだよ~」
わたしはゆきあくんにてるてる坊主っぽくコスプレをさせました。
「座ると何だかお地蔵様みたいですね」
「ほんとだ」
「なんか効果ありそう」
「そうだね」
「じゃあお願いしようか」
『雨やみますように』
「ちょっとやめてよ!?」
うふっ、子どもたちみんなでゆきあくんにお願いしててかわいい♪
「はい、ゆきあくん」
「なに?」
「お供え物。ゆきあくんのプリンだよ」
「…あ、ありがとう」
「どういたしまして♪」
ゆきあくんは照れながらもプリンを受け取ったのでした。
読んでいただきありがとうございます。
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