#8 心愛と一緒 ☆
新キャラ出ます!
午後になった後、インターホンが鳴り、誰かがやってきた。
玄関を開けると、赤い髪の女の子が笑顔で迎えてきた。
「はーい、あれ心愛さん?」
「こんにちは、ゆきあくん」
「遊びに来てくれたの?」
「うん、心音とゆきあくん家で遊びに行くことになったの。心音は遅れてくるみたいだけどね」
「分かった。とりあえずあがってー」
「お邪魔しまーす」
この子は、赤瀬心愛さん。
ぼくの幼稚園からの幼馴染である。
赤色の髪を編んでおり、清楚で優しい女の子。
そんな子がぼくん家に遊びに来てくれた。
「とりあえずぼくの部屋で、何かする?」
「うん、そうする」
ぼくと心愛さんはぼくの部屋にいった。
「ゆきあくんたちの部屋、久しぶりに入ったけど変わってないねー」
「うん、そうだね」
「それにしても、2人共本当に仲良しだね。今でも同じ部屋なんだね」
「幼い頃から同じ部屋だったからね」
ぼくと心愛さんは、ゲームをしながらいろいろなことを話している。
ちなみに香織姉は今、両親の手伝いをしている。
「ねえ、ゆきあくんはいつも香織さんにいろいろされてるの?」
「あんなことって?」
「ほっぺをなめたりとか…」
「…!? な、なんでそれを…!?」
「前から知ってたから」
「えっ?」
ぼくは間が抜けたように声が出た。
「香織さんがいつもゆきあくんにいろいろしてるの、わたしも心音も知ってたよ」
「そうだったの!? うぅ~何だか恥ずかしいよー」
「うふふ、恥ずかしがらなくて大丈夫だよ~」
でも確かに、幼い頃に見られてた記憶があったなー。
今思い出したよ…。
「ねぇ~ゆきあくん。えいっ」
そんなとき、心愛さんがぼくに抱きついてきて、そのまま倒れてしまった。
心愛さんの方が身長高いので、心愛さんがぼくに覆いかぶさる感じになった。
「えっ!? どうしたの心愛さん!?」
「うふふ、わたし、ゆきあくんに甘えたくなっちゃった♪」
心愛さんはそう言った。
「ゆきあくんって本当にかわいいよね~。かわいすぎてわたし、ちょっとむかつくよ」
「心愛さん!?」
「ふふっ、冗談だよ~。ゆきあくん、もう少しこうしてもいい? もちろん無理にとは言わないけど…」
「大丈夫、ぼくも落ち着くから」
「本当? ありがとう、ゆきあくん」
心愛さんはほっぺを赤らめながらそう言った。
心愛さん、なんだかんだぼくのこと好きすきなんだよね…。
…って今のは惚気じゃないからね!?
「ゆきあくん、入るよー?」
「うわぁ!」
「きゃー!」
突然、香織姉がやってきて、ぼくら2人はびっくりして、飛び起きた。
「あれ、心愛ちゃんだー! いらっしゃい、遊びに来てくれたの?」
「はい、お久しぶりです、香織さん」
心愛さんは慌てながらも、すぐに正座して落ち着いていた。
「もしかして2人でいちゃいちゃしてたー?」
「いや、そう言うわけじゃないけど…」
「うふっ、ゆきあくんってば分かりやすい~」
「あれ、香織さん、どうしたんですかその服? 制服ですか?」
どうやら香織姉はまだ制服のままだったみたい。
「この制服気に入っちゃってずっと着てたんだ~♪ 心愛ちゃんどうかな?」
「とっても似合ってますよ。ゆきあくんも好きそうな感じですね」
「えっ、どういうこと!?」
心愛さんが凄いこと言ってきた。
「やっぱり、わたしもそう思ってたんだ~」
「ゆきあくんって昔から女性に弱いですもんね」
「中学の制服を着てたときも、ずっとわたしのタイツ見てたもんね~」
「!? いや別に違うから~!」
「もうゆきあくんってば、顔赤くしちゃって~」
「ふふっ、ゆきあくん、かわいいです。香織さんがゆきあくんをいじめたくなる気持ち分かります」
「心愛ちゃんもわたしとおんなじだね!」
「ふふっ、そうかもしれませんね」
何故か2人はぼくのことでとても意気投合した。
「そういえば香織姉、何の用だったの?」
「あ、そうそうさっきおやつのプリンが出来たから2人ともどうかな?」
「プリン! 食べます! わたしプリン大好きです!」
心愛さんが凄いテンション上がってる。
実は心愛さんは甘い物に目がなく、お菓子全般が好きである。
「じゃあ、リビングにあるからおいでねー」
「はい! 行きます!」
「ははは…。心愛さんってば凄いな…」
そんなことを思いながら、ぼくたちはリビングへと向かった。
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