#81 ヒーラー凛香 ☆
今日は香織姉が遅れるとのことだったので、凛香さんと帰宅した。
凛香さんは、そのまま、家へ遊びに来た。
「ただいまー」
「お邪魔します…!」
玄関を開けて、そのままリビングに向かった。
すると、凛香さんは突然抱きついてきた。
「ゆきあくん…♪」
「うわぁ!?」
「うふふ、びっくりしすぎだよ…」
「いきなり抱きつかれたら、そうなるよ…!?」
凛香さんって意外といたずら好きだよね…。
「ゆきあくん、一緒にゲームしない?」
「良いよ。何のゲームにする?」
「パズルゲームやろうよ~」
「いいけど、凛香さんってこういうの得意だっけ?」
凛香さんは頭を使うものが苦手である。
「わたし、これでもパズルゲームは得意なんです」
「そうなんだね。勉強はそこまで出来ないのにね」
と、思わず失言してしまった。
「も~、ゆきあくんがかわいくないです…。こうしてやります…!」
「って、うわぁ!?」
「えーい!」
ぼくは凛香さんに押し倒されて、そのまま踏み潰された。
「ゆきあくんはわたしが踏み潰しちゃいますよ~。うりうり~」
「ひゃー! ごめん! 許してー!」
ぼくは思わず叫んでしまった。
「は~い、許してあげます♪ いじめてごめんなさい」
凛香さんは舌を出しながら謝った。
「もう1回抱いてあげる」
「ふぇ!?」
ぼくはまたしても、凛香さんに抱かれた。
「う~ん、ゆきあくんは気持ちいいね~」
…凛香さんもね。
「ゆきあくんはかわいいね…」
「もうやめてよ…!?」
かわいいと言われて、顔を赤くしたぼくの頭を凛香さんはなでてくれた。
凛香さん、すごい癒し力だね…。
「も、もうそろそろ終わりにしない?」
「だめです。もっと抱きしめさせて」
さすがに恥ずかしくなり終わりにするようお願いするも、凛香さんはまだぼくを抱きしめる。
「凛香さんはなんでそんなにぼくを抱きしめたがるの?」
「ゆきあくんが好きだからだよ…」
ドキッ!
「そ、そういうの簡単に言わないでよ…!」
「うふふ、ゆきあくんかわいい…」
ぼくはドキドキしてるのを見て、凛香さんは笑っていた。
「ゆきあくんはわたしのこと好き?」
ぼくにそれ聞いてくる!?
「う、うん…。凛香さんはいつも小さい頃から、一緒に遊んでくれるから」
「うふふ…」
ペロッ。
「ひゃん!?」
「かわいいゆきあくんは、わたしがなめてあげるよ…」
そう言って、凛香さんはぼくのほっぺをペロペロなめた。
「ねえねえ、ゆきあくん。わたしに癒された?」
「う、うん…。もう充分すぎるくらい…」
「うふふ…。ゆきあくんに褒められた…」
凛香さんは嬉しさのあまり、かわいい笑顔になっている。
「かわいい…」
ぼくは思わずそう口にした。
「えっ? わたしのこと、かわいいって?」
「あっ、つい口に…」
「ありがとう♪ ゆきあくんもかわいいよ~」
凛香さんは再びぼくを抱きしめた。
「ふ、2人共何やってるのかな…?」
いつの間にか香織姉が帰ってきていた。
「あっ、香織姉」
「香織、おかえり」
「凛香ちゃん、ゆきあくんと遊んでくれたんだね」
「うん! ゆきあくんをいっぱい癒してあげたよ~」
凛香さんは香織姉にそう説明した。
正直ぼくも存分に癒された。
「香織姉も帰ってきたし、そろそろゲームしない?」
「えっ? ゲーム?」
「パズルゲームやろうって話してたから」
「あっ、そっか! わたしってばゆきあくんを癒すのに夢中で忘れてたよ」
凛香さんは頭をこつんと叩きながら照れくさそうに言った。
「パズルゲームね。わたしもやっていい?」
「うん、みんなでやったら楽しいもんね!」
「それじゃあやろう」
それから、1時間ほどみんなでパズルゲームをすることになった。
改めて、凛香さんは、人を癒す力が強い。
そんなことを身に染みて感じた1日だった。
読んでいただきありがとうございます。
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