#76 いちゃいちゃ姉弟の体育祭 ☆♡
前半はゆきあ視点、後半は香織視点です。
お昼休みも終わり、体育祭も午後の部に移行した。
大玉転がしや綱引き、騎馬戦などいろいろな種目をやっている。
『それではこれよりリレーを始めます』
「次はリレーか」
心音さんが出るリレーが始まった。
グラウンドを見ると心音さんは何とアンカーだった。
何かものすごい勢いで障害を超えている。
心音さんは中盤あたりでバトンをもらった。
心音さんは3位を走っていたけど、すごいスピードで追い上げて、一気に1位へと躍り出た。
「わ~、心音さんすごいね~」
「あんな流れるような動きで追い抜けるんだね」
ぼくも心愛さんも感心していた。
「ゆきあくん、心愛ちゃん! あたし1位になれたよ~」
心音さんが笑顔で戻ってきた。
「うん、おめでとう心音さん」
「頑張ったね心音」
「えへへ~、ありがとう」
心音さんはすっかり照れていた。
『次の種目のコスプレレースに参加する人は入場門の方まできてください』
もうそんな時間か…。
早いもんだね…。
「じゃあ、ぼく行ってくるよ」
『いってらっしゃい』
ぼくは入場門へ向かった。
**********************
「あっ、ゆきあくん出てくるよー」
「ついに来たね!」
コスプレレースが始まり、わたしはゆきあくんを見た。
ゆきあくんは天使の衣装を着ていた。
…。
かわいい…!
ゆきあくんの天使姿とてもかわいいよ~!
「うぅ~、何でこんな格好…。恥ずかしいよ…」
ゆきあくんはとても恥ずかしそうにしていた。
わたしは思わずゆきあくんの写真を撮っちゃった。
わたしだけじゃなく、みんなもスマホを取り出して、ゆきあくんを撮っていた。
「ゆきあくん、こっち向いて~」
「ゆきあくん、かわいいよ~」
「ちょっとなんでみんなして撮ってるの!?」
ゆきあくんは戸惑いながらもスタートの位置につく。
そして、スタートの音を聞き一斉にスタートした。
わたしは1人、ベンチに座って眺めている。
もう体育祭は終わり、みんなが片づけをしている。
わたしは何をするでもなく、それを眺めている。
「あ、香織姉」
「ゆきあくん、どうしたの?」
「香織姉の隣、いいかな?」
「うん、良いよ」
ゆきあくんがやってきて、わたしの隣に座った。
「香織姉はここで何してたの?」
「特に何もしてないよ。ここにいればゆきあくん来てくれるかなと思ってね」
「そうなんだね」
「ゆきあくんは何の用で来たの?」
「えっ、いやぼくもここに来れば香織姉と会えるかなと思って…」
「そうなんだ~。わたしと同じだね♪」
わたしは思わずゆきあくんをぎゅっとした。
「うふふ…。そういえば、ゆきあくんに言ってないことがあったね」
「なに?」
「コスプレレースおめでとう♪」
ゆきあくんは序盤にスピード出せたおかげで、1位になったのです。
「うん…。ありがとう…」
「ゆきあくんってば照れちゃって~」
わたしはそんなゆきあくんの頭をなでた。
「そういえば天使の衣装着ないの?」
「そ、それはもういいよ…」
「え~、お願いだからもう1回見せてよ~」
「さすがに恥ずかしいよ…!」
ゆきあくんは顔を背ける。
「わたしはかわいい弟が天使の衣装着てるの見たら嬉しいな~。ゆきあくん、おねが~い♪」
「う、うーん…」
ゆきあくんはまだ迷っているみたい。
わたしは立ち上がって、腰に手を当てながらこう言った。
「ゆきあくん~。わたしのお願いが聞けないっていうのね!」
「ふぇ!?」
「言うこと聞かないとなめまわしちゃうよ~。ゆきあくん~」
「分かった! 着るから! 帰った後、着るからなめないでー!」
「うふふ、ありがとうゆきあくん!」
帰った後、わたしはゆきあくんのかわいい天使姿を堪能した。
「かわいいー!」
「なんでこうなったんだろう?」
「ゆきあくん、何か言った?」
「い、言ってないですー!」
「はい、ポーズとってー!」
わたしはスマホで天使なゆきあくんの写真をいっぱい撮った。
「はい、もう良いよ! かわいく撮れた~! スマホの待ち受けにしようかな?」
「えー、や、やめてよー!」
「冗談だよ~。うふふ、ゆきあくん本当にかわいい…」
「もう香織姉ってば…」
わたしはすっかりゆきあくんの虜になっちゃいました♪
読んでいただきありがとうございます。
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