#68 心愛のお家訪問 ☆
翌日になり、ぼくたちは、心愛さんのお家で遊ぶことになった。
「ただいまー」
「お邪魔しまーす!」
「お邪魔します」
「おかえり~、心愛~。あっ、心音ちゃんもいらっしゃいー」
「こんにちはー」
ぼくたちが家に入ると、奥から心愛さんのお姉さんが出てきた。
この人が、心愛さんのお姉さん、こころさんである。
「あれ、ゆきあくんじゃん! 久しぶり~」
「こんにちは、こころさん」
「もうゆきあくんってば~。ちょっと見ない間に、少しだけ大きくなってない?」
「へっ、本当に?」
「うふふ、ゆきあくん、相変わらずかわいいね~。わたしの弟にしたいくらいだよ~」
こころさんはぼくのことをキラキラした目で見つめている。
「ちょっと、こころ姉」
「あっ、ごめんね心愛~。わたしのかわいい妹は心愛だけだよ~!」
「まったくしょうがないんだから~」
心愛さんとこころさんの姉妹仲も良好である。
「それにしても、心愛と心音ちゃんはゆきあくんのこと好きだよね~」
「うん、ゆきあくんはわたしの大好きな幼馴染だから」
「あたしも~。ゆきあくんと一緒だと毎日が楽しいから~」
「うふふ、ゆきあくんはかわいい幼馴染たちに恵まれてるね~」
「う、うん…」
3人にそう言ってもらえて、ぼくは恥ずかしくなった。
「じゃあわたしはお母さんと一緒にいるから、みんなで仲良く遊んでね」
『はーい』
ぼくたちはそう言って、心愛さんの部屋へと向かった。
「心愛さんの部屋、久しぶりだねー」
「あたしは時々来てたけど、ゆきあくんはそうなんだねー」
「家と隣だから、行こうと思えば行けたからかな?」
心音さんとそんなやり取りをしていると、心愛さんがぼくにそっと近付くとそのままぼくのほっぺをなめた。
ペロッ。
「ひゃっ!? こ、心愛さん…?」
「うふふ。ごめんね、ゆきあくん。香織さんみたいに、なめたくなっちゃったの」
そう言って、少し恥じらいながらも舌を出しながらはにかむ心愛さんは正直かわいかった。
「心愛ちゃんってば~。わたしもしちゃうよー!」
心音さんにもペロッとされた。
ペロッ。
「ひゃっ!? 心音さんまで…」
「ゆきあくんごめんね~」
心音さんは舌をペロっと出してそう言った。
「それじゃあゲームでもしようか~」
「うん!」
「分かった」
ぼくたちは、何をやるのか話し合った結果、ゲームをすることになった。
「今日はパーティー系のゲームをしない?」
「いいね~。すごろくやろう!」
ぼくたちはすごろくのゲームをやることにした。
このゲームは奥が深くて、止まったマスによって進んだり戻されたりすることがある上に、サイコロが増えたり、プレイヤー同士の場所が入れ替わったりとどんなことが起こるか分からない楽しいゲームだ。
ぼくと心音さんも持っているゲームなので、よく3人で遊んでいる。
ぼくん家では、香織姉を含めた4人でプレイしている。
「ちなみに1位になった人の言う事を聞くのはどう?」
「いいね~、やろうやろ~う」
そういう条件でゲームを開始した。
「うふふ、わたしの勝ちだね」
「うー悔しい。また負けちゃったよ~」
「ははは…。ずっといい調子だったのにな…」
順位は分かりきったものになって、大体ぼくが最下位になってしまう。
そもそもサイコロの目が悪くて1が5ターンぐらい連続で出てしまうこともあれば、今回のように1位から一気に最下位に転落したりする。
ぼくって、ゲーム運ないのかなー?
そんなわけで心愛さんと心音さんのどちらかが、最初から独走したり、今回のように終盤で一気に場所が入れ替わって勝ったりする。
今回は心愛さんが1位となった。
「さてと、それじゃあわたしが勝ったから願いをかなえちゃお~う」
「な、何のお願いかなー?」
「ゆきあくん、心音、ハグしていい?」
「はぁ~、気持ちいいよ~」
「心愛ちゃん、くすぐったいよ~」
「うふふ、ごめんなさい」
心愛さんはぼくと心音さんにハグしている。
「ねえ、ゆきあくんほっぺすりすりしていい?」
「え~!? は、恥ずかしいよ…」
「罰ゲームだよ」
「う~…わ、分かったよ~」
心愛さんに罰ゲームだからと言われ、ぼくは心愛さんにほっぺすりすりさせてもらうことになった。
「ゆきあくん、気持ちいいよ~」
「う、うんありがとう…」
ぼくは恥ずかしそうにそう言った。
「心愛ちゃん、あたしにもして」
「うん、いいよ~」
「う~ん、気持ちいいよ~、心愛ちゃん」
「ふふっ、どういたしまして」
心愛さんと心音さんはお互い気恥ずかしそうにしていた。
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