#65 ポニーテールの幼馴染 ☆
わたしは1階のリビングに降りると、ゆきあくんが心愛ちゃんや心音ちゃんと遊んでいた。
「2人とも来てたんだ~」
「お邪魔してます。すみません、挨拶出来なくて」
「ううん、宿題やってたからね。終わったから一緒に遊べるよ」
そんなわけでわたしも一緒に遊ぶことになった。
途中でゆきあくんはおトイレに行った。
「う~ん」
心音ちゃんは小さい鏡を見ながらうなっていた。
「どうしたの?」
「髪をまとめようと思ってるんだけど、どんな髪型にしようか迷ってるの」
「ふ~ん、良かったらわたしがやってあげようか?」
「香織さん、良いの?」
「うん、良いよ~」
わたしは心音ちゃんの髪をまとめることになった。
「それでどんな風にする?」
「う~ん、香織さんにお任せしようかな?」
「分かった」
心音ちゃんが気に入りそうな髪型ってなんだろう?
「じゃーん、これでどう?」
「ポニーテール?」
わたしとお揃いのポニーテールにしてみた。
「すご~い。あたし、かわいくなってる!」
「気に入ってくれたかな?」
「うん、ありがとう香織さん!」
「うふっ、どういたしまして」
心音ちゃん、満足そうで良かった~。
「香織さん、わたしもお願いしていいですか?」
心愛ちゃんもわたしに髪をお願いしてきた。
「良いよ~。心愛ちゃんはどんな風にする?」
「わたしも香織さんにお任せします」
「分かった、任せて」
心愛ちゃんは何にしようかな?
こういうのはどうかな?
「はい完成」
「わたしもポニーテールですか?」
「うん、心愛ちゃんもわたしとお揃いだよ~」
「ありがとう香織さん」
心愛ちゃんもポニーテールになって嬉しそうにしていた。
「心愛ちゃんもかわいいー」
「似合ってるかな?」
「うん、似合ってるよ」
「ふぅ~。お待たせ、みんな…!?」
ゆきあくんはおトイレから戻ってきたけど、その瞬間、ゆきあくんの視線の先は心愛ちゃんと心音ちゃんに固定された。
「どうしたの? ゆきあくん」
「い、いや、2人ともポニーテールにしたんだね…」
ゆきあくんは顔を赤くしながらそう聞いた。
「うん、香織さんにやってもらったの」
「いつも香織さんのポニーテールに見とれてるから、あたしたちもやってみたの」
「そ、そうなんだ…」
ゆきあくんは思わずうつむいてしまう。
そんなゆきあくんを見てわたしはにやにやしながら、ほっぺをぷにぷにした。
「ゆきあくんってば照れちゃって~。本当にポニーテール好きだね~」
「や、やめてよ…」
ゆきあくんはわたしの長くて上品なポニーテールに触れられながら、ドキドキしている。
「それじゃあ次はゆきあくんの番だね!」
「えっ? ちょ、ちょっと待って! ぼくはやらないよ!?」
「わたし、ゆきあくんの髪気になってたんだよ~」
ゆきあくんは男の子にしては、髪が少し長いのです。
「ゆきあくんはどういう髪型にしちゃおうかな~?」
「なんかやる流れになってない!?」
「わたしはゆきあくんの新しい髪型見てみたいな~」
「あたしも~」
「ふ、二人まで!?」
心愛ちゃんと心音ちゃんも賛成してくれた。
「心愛ちゃん、心音ちゃん。ゆきあくんを抑えてて。わたしが髪やるから」
「はい!」
「うん!」
「えっ、ちょ、ちょっと!」
心愛ちゃんや心音ちゃんにゆきあくんを抑えてもらった。
「か、香織姉、近い…!」
「うふっ、ゆきあくんかわいい…。大丈夫、優しくするから」
そう言って、わたしはゆきあくんの髪をある髪型にしてみた。
「じゃーん、どうかな?」
「えっ、これがぼく?」
ゆきあくんをツインハーフにさせてみました♪
「ゆきあくんかわいい…!」
「うん、あたしたちよりも女の子みたいになってるよ~」
心愛ちゃんと心音ちゃんもメロメロです♪
「あ、ありがとう2人とも…」
ゆきあくんは苦笑いしていた。
「そういえば香織さんは髪型変えないんですか?」
「確かに香織さんっていつもポニーテールだよね~。他の髪型にしてるとこ見たことないかも~」
2人はわたしにそう聞いた。
「わたし、元々ポニーテールが好きだからね。それにわたしがポニーテールにしてるのは、ゆきあくんのためでもあるんだよ~。前に違う髪型にしてみようと思ったことあるんだけど、ゆきあくんってばそれ聞いて『やめて! 変えないで!』って反対してたんだよ~」
「えっ!? そ、そうだったっけ?」
「そうだよ~。あの時のゆきあくんもかわいかったな~」
ゆきあくんは顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしている。
「そうだったんだね~」
「そういえば葵ちゃんもポニーテールだけど、ポニーテールの子みんな好きなの?」
「う~ん、でもやっぱり香織姉が一番かな…」
ゆきあくんは小さい声でそう言った。
「もうゆきあくんってば~」
わたしは嬉しくなってゆきあくんを抱きしめた。
「まったくゆきあくんってばシスコンだね~」
「本当、そこがゆきあくんのいいところだけどね」
心愛ちゃんと心音ちゃんもゆきあくんの頭をなでた。
「もうみんなやめてよ~」
『ゆきあくん、かわいい~』
わたしたち3人揃って、そう言った。
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