#62 仲良しの姉弟デート ♡
「わ~い、楽しいねゆきあくん~」
「う、うんそうだね…」
「どうしたのゆきあくん?」
「は、恥ずかしいよ…!」
わたしたちは今、メリーゴーランドに乗っていて、わたしとゆきあくんが一緒に乗っている。
「恥ずかしがることあるの~? わたしは恥ずかしくないよ~」
「ぼくが恥ずかしいんだよ…!」
「うふふ、かわいい~」
ゆきあくんは本当にかわいすぎる…。
「ねえ、今度はこれにしようよ」
「ま、また!?」
わたしが次の乗り物を提案すると、ゆきあくんが躊躇する。
次に乗ろうとしている乗り物もジェットコースターで、ハードな物に挑戦しようと思ったのです。
「香織姉1人で乗っていいよ…。ぼくはここで休むから」
「だ~め。ゆきあくんも一緒です」
「ぼ、ぼくに拒否権無いの?」
「さっきの仕返しだよ~」
「本当に怒ってないんだよね!? やっぱり怒ってるじゃん!?」
「怒ってないよ~♡ まあ、そう言わずに行こうよ」
「え、あ、ちょっと待って~」
ゆきあくんを、わたしは引っ張って行った。
「さあ、ゆきあくん、乗って乗って」
「は~い~」
そう言って、わたしはコースターに先に乗り、ゆきあくんに乗るよう言った。
このコースターは、2人乗りで1人の後ろにもう1人が乗る形式です。
なので、カップルが利用する事が多いのです。
ゆきあくんは渋々とコースターに乗り込む。
「あっ!」
わたしはゆきあくんを後ろから抱きしめた。
びっくりしたのか、ゆきあくんは声を上げる。
そして、コースターが発進した。
その間、ゆきあくんは耐えている。
耐えかねたゆきあくんは、後ろを振り向きながら、潤んだ瞳でわたしを見上げている。
「ねえ、香織姉…。もっとぎゅっとして…」
ゆきあくんが、わたしにそう要求してきた。
「良いよ」
「香織姉…」
わたしはその要望に応えて、ゆきあくんをぎゅっとした。
こうしてわたしたちは、その状態で、コースターに最後まで乗りました。
「ふぅ~楽しかったね~」
「そ、そうだね…」
ジェットコースターから降りると、ゆきあくんは夢見心地の様な感じになっている。
「うふふ、ごめんなさいゆきあくん。無理に付き合わせちゃって」
「もう大丈夫だよ…」
「色々な乗り物に乗ったけどどうしようか?」
時刻はもう夕方である。
「ねえ、ゆきあくん」
「うん?」
「最後にわたしと観覧車乗りませんか?」
というわけで、わたしたちは最後の締めに、観覧車に乗ることにしました。
「わ~、良い景色だね~」
「う、うん…」
外の風景は、夕暮れの赤い光に包まれ、東の空には、夜の黒が覗き始めていた。
観覧車に乗っている間、ゆきあくんはずっとわたしにくっついている。
「どうしたの、香織姉…? そんなにニコニコして? そんなに良い事があったの?」
ゆきあくんは、わたしが微笑んでいるのを見て、そう聞いてきた。
「うん、あのね。ゆきあくんとあのジェットコースターに乗った時にね。ゆきあくんを抱きしめていたら、何だかものすごく気持ち良くなって、それがずっと続いているのよ」
そう言って、うっとりした目でゆきあくんを見ている。
「大丈夫ゆきあくん? 無理しなくても良かったのに」
「観覧車は香織姉と一緒に乗りたいって思ってたから…。それに、ジェットコースターには無理矢理乗せたのに今更だよね…」
「だってゆきあくんが悪いんだもん。わたしにあんなことするから」
「香織姉…。ごめんなさい…」
「うふっ、ゆきあくんってば。わたしもごめんなさい」
「香織姉、ありがとう」
「うふふっ、ゆきあくんかわいい♪」
わたしはゆきあくんの頭を撫でた。
それからしばらくして、観覧車を降りた。
「楽しかったね~、ゆきあくん~」
「うん」
観覧車から降りた後もゆきあくんはわたしにくっついている。
「どうしたのゆきあくん。ずっとくっついちゃって~」
「何だか香織姉と離れたくないの…」
「もう、ゆきあくんの甘えん坊さん♪」
普段、ゆきあくんは甘えたがらないけど、時々こんな感じで甘えてくる。
「香織姉はやっぱり優しいね…」
「うん、わたしたちは、姉弟以上恋人未満だからね」
「ぼ、ぼくたちってそこまでの姉弟関係なの?」
「だってわたしたち、キスしたでしょー?」
「う、うん…。そうだけど…」
「帰ったらしちゃう~?」
「いや遠慮する…」
「イチャイチャしないの?」
「えっ、イチャイチャ!? そ、それなら…」
「うふっ、ゆきあくんってば何だと思ったの~?」
「気にしないで…! 恥ずかしい…!」
「ゆきあくん、かわいい!」
すごい満喫した1日だったな~。
そんなこんなでわたしたちは帰った後も、イチャイチャすることにしました♪
読んでいただきありがとうございます。
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