#39 友達に弟を紹介 ♡
今回も新キャラです。
「ねぇ、本当にわたしがゆきあくんに会っていいの?」
「もちろんだよ~♪ みんなにゆきあくんを紹介したいから」
「ありがとう、香織ちゃん」
わたしは友達と一緒に家に帰っています。
彼女は星空春花ちゃん。
ちょっぴり臆病だけど、元気印の女の子です。
ゆきあくんを紹介するために春花ちゃんを誘いました。
「ここが香織ちゃんの家? とても広いね~」
「もうすぐでゆきあくん帰ってくると思うからゆっくりしていってね」
「うん」
春花ちゃんは軽くお辞儀をしてソファーに座った。
「ゆきあくんってどんな子なんだろう…。会うの楽しみだな~。そういえばわたし、ゆきあくんのこと、あまり聞けてないよね。ゆきあくんってどんな子なの?」
「うん、とっても優しくてかわいいんだよ~。ちょっと気弱なところはあるけど、守ってあげたくなっちゃうぐらいなの~。うふふ、ゆきあくんはわたしの最高の弟だよー! …あっ、ごめんなさい! 惚気みたいになっちゃって…」
「ううん、全然大丈夫だよ」
春花ちゃんはそう答えてくれた。
「それにしても、ゆきあくんかわいい…。写真を見ただけでもキュンキュンしちゃうよ…」
春花ちゃんはゆきあくんにすっかりメロメロな様子です。
「そういえば昨日は風花がお邪魔してたんだよね」
「うん、風花ちゃんずっとゆきあくんにメロメロだったよ」
「いいな~。わたしも早く会いたいよ~」
春花ちゃんと風花ちゃんは双子の姉妹みたいです。
春花ちゃんが姉で、風花ちゃんが妹です。
それで春花ちゃんは風花ちゃんからゆきあくんとのことをある程度聞いていたらしい。
本当は昨日春花ちゃんも誘おうと思ったんだけど、用事があったみたいで今日来てもらうことにしたのです。
「ただいまー」
それからしばらくして、ゆきあくんが帰ってきた。
「あっ、帰ってきたみたい」
「うん、ちょっと待っててね」
わたしは玄関へ向かった。
「おかえり、ゆきあくん。ちょっと遅かったね」
「うん、心愛さんと心音さんのこと待ってたから」
「へー、そうなんだー。連絡してくれれば良かったのにー」
「そ、そうだね…。ごめんね…」
「ううん、怒ってないから謝らなくていいよ」
「そう? 良かった」
ゆきあくんはホッとした。
「もう、ゆきあくんかわいいー」
「ちょっと香織姉ってば…」
わたしはいつものようにゆきあくんをハグした。
「あれ、誰か来てるの?」
「うん、早速友達にゆきあくんのことを紹介したくてね」
「えっ、いきなり!? ちょっと待って、心の準備が…」
「緊張しなくて大丈夫だよ」
「も、もしぼくのこと、想像してたのと期待外れでボロカスに言われたらどうしよう…」
「そんなこと言う子クラスにいないよ。それにとっても優しい子だから、大丈夫だよ」
「そうなの?」
「風花ちゃんも優しかったでしょ?」
「そうだね…。風花さん、ギャルだけど優しかったよ」
「ゆきあくんの中でギャルってどんなイメージなの?」
「ふぇ!? き、気にしないで!」
「うふっ、まぁいいよ。それじゃあいいかな?」
「う、うん。分かった」
ゆきあくんは決心をしたみたいで、春花ちゃんが待っているリビングへと向かった。
「お待たせ春花ちゃん」
「あら、この子ね…」
「春花ちゃん、この子がわたしの弟のゆきあくんだよ」
ゆきあくんはやっぱり恥ずかしいのか、わたしの影に隠れて、こっそりと春花ちゃんのことを伺っている。
「…こ、こんにちは…」
もーなにこの子、かわいいー。
「そして、この子がわたしの友達の星空春花ちゃんだよ」
「ふふっ、そんなに緊張しなくて大丈夫よ。よろしくね、ゆきあくん」
「こ、こちらこそ…。よろしく春花さん…」
「は、春花さん…?」
「あっ、えっと、春花さんって呼んでもいい…?」
「…か、かわいい! ゆきあくんかわいすぎるよー!」
春花ちゃんは思わずゆきあくんのことを抱きしめた。
「ふわぁー!? は、春花さん!?」
「春花ちゃん!?」
わたしも思わず驚いた。
「ぎゅー!」
「春花さん、落ち着いて!?」
「あっ、ごめんなさいゆきあくん! わたしってば、取り乱しちゃったみたい」
「ううん、大丈夫だよ」
春花ちゃんは我に返って、ゆきあくんに謝ったが、ゆきあくんは気にしていないみたい。
「ゆきあくんのこと、香織ちゃんから聞いていたから。ずっと会いたいと思ってたの。我慢出来なくて暴走しちゃったの。ごめんなさい♪」
春花ちゃんは舌をペロっと出してそう言った。
「ぼ、ぼくは全然気にしてないから大丈夫だよ…」
ゆきあくんは春花ちゃんのことをまた、わたしにくっつきながら、見つめていた。
もうゆきあくんってば、そんなにわたしにくっついてー。
…かわいいんだから。
「ありがとう。うふふ、それにしても実物で見るとより一層かわいいわね…。ゆきあくんを見ているとキュンキュンしちゃうよ。ところでゆきあくん」
「な、何?」
「かわいいから、もう一回ぎゅってしちゃうよ!」
「ふわぁー!?」
春花ちゃんは再びゆきあくんのことを抱きしめた。
「うふふ、ゆきあくん気持ちいいー」
「は、春花さん…」
「もう春花ちゃんってばー。ゆきあくんにメロメロだね~。わたしもやっちゃおうー!」
「えっ、か、香織姉まで!?」
わたしも春花ちゃんと一緒に心ゆくまでにゆきあくんのことをもふもふしたのでした。
「今日はありがとう、香織ちゃん。ゆきあくんに会わせてくれて」
「こちらこそ。春花ちゃんが喜んでくれて嬉しかったよー」
「ゆきあくん、ごめんなさいね。わたし、少し舞い上がっちゃったみたい」
「いや、ぼくは全然大丈夫だよ。また遊びに来ていいよ」
「ふふっ、香織ちゃんの言う通り、ゆきあくん優しいね~」
「でしょー!」
「…何で、香織ちゃんが得意気なの? ふふっ」
玄関でそんな会話をしていて、春花ちゃんは帰ることになった。
「じゃあ、またねー」
「うん、またね~。今度は風花と一緒に来るね~」
わたしとゆきあくんは春花ちゃんに向かって手を振りました。
「ん? 風花さん?」
「あーそういえば言ってなかったね。風花ちゃんと春花ちゃんは双子の姉妹なんだよ~」
「えー!?」
風花ちゃんと春花ちゃんが双子だということにびっくりしたゆきあくんでした。
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