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#36 香織姉のジャージ ☆

今日は体育の授業があるのだけれど、今回はスポーツテストを行うみたい。

「今日はスポーツテストだね~」

「わたしはあまり自信がないなぁ」

「そんなこと言って~、心愛ちゃんってば足速いじゃん」

「あはは、まぁね…。心音はどれも出来るじゃん」

「スポーツはあたしの得意分野だからね!」


「はぁ、はぁ、2人はすごいよね…」

心愛さんと心音さんの会話を聞きながらぼくは息切れしている。


「どうしたの、ゆきあくん?」

「ゆきあくん、運動苦手だからね」

「あ~、そっか~」

「最初に走るのは…、失敗…、だった…、かも…。後が楽だと思ったんだけど…」

恥ずかしいことに、ぼくは生まれつき体力がなく、50m走、シャトルランと続けてやったが既にヘロヘロになってしまっている。


「ほら、立ってゆきあくん!」

「もう走るのは終わったからね。次はソフトボール投げだからね!」

「う、うん…」

ぼくは2人に起こされて、なんとか立った。

それで、ソフトボール投げしたんだけど…。




「ゆ、ゆきあくん…。すっごい飛んだね…」

「うん…。すごかったよ、ゆきあくん…」

「無理にフォローしないで!?」

ぼくの投げたボールはめちゃくちゃ上の方に飛んでしまい、飛距離が伸びなかった。

そしたら、どこからか声が聞こえてきた。


「わぁー、香織ちゃん早いね!」

「香織ちゃん、すごーい!」

「うふふ、そう? ありがとう~」

ちらっと声がする方を覗いてみると、香織姉がみんなから歓声を浴びていた。

どうやら香織姉のクラスもスポーツテストを行っていたみたい。

香織姉はジャージを着ていて、チャックは上まで閉めていて、胸の大きさが強調されている。

ズボンの裾も少しだけまくっている。


「それじゃあ最後は握力だね。はい、ゆきあ、くん…?」

「どうしたのゆきあくん?」

「ふぇ!? な、何?」

心愛さんと心音さんがぼくに聞いてきた。


「わたしたち、握力やったからゆきあくんの番で終わりだよ」

「あっ、わ、分かった…」

そんなわけで、握力計を持って握ったものの…。

つい香織姉のジャージ姿に見とれてしまい、もはやそれどころではなかった。


すると、ぼくの視線に気づいたのか、香織姉がぼくの方を見た。

そんなぼくに香織姉は笑顔で返してくれた。

ぼくは思わずドキッとしてしまった。


「ゆきあくん?」

「ふぇ!?」

「なんか様子がおかしいから…。大丈夫ゆきあくん?」

「う、うん大丈夫だよ…」

2人は心配するもぼくが大丈夫だと分かると、ホッとした。


「えーと、どっちも13かー」

「ゆきあくん、かよわいねー」

「なんで2人とも和んでるの!?」

完全に2人にかわいがれてる?


「これでスポーツテストも終わったね…」

「うん、お疲れ様」

「ゆきあくん、頑張ったね」

「あはは…。…!? ぼく、ちょっとトイレ行ってくるね」

心愛さんと心音さんに励まされた中、再び香織姉と目が合ってしまい、思わず逃げるようにトイレへと駆け込んだ。


「香織ちゃん?」

「どうしたの?」

「ううん、なんでもないよ。ちょっとおトイレ行ってくるね」




「ふ~、香織姉のジャージは目に眼福…いやいや毒だよ…」

ぼくは、そんなことを呟きながら、トイレから出た。

すると…

「ゆきあく~ん♪」

「うわぁ!」

ジャージを着ている香織姉が出てきた。


「香織姉どうしたの?」

「うふふ、ゆきあくんと話したくて♡ それにゆきあくんってば、ずっとわたしのこと見てたでしょ~?」

「ふぇ!? み、見てないよ…」

「えー、噓だー? わたしに興奮しておトイレ行ったんでしょ~?」

言い方が気になるけど、香織姉には完全に見透かされていた。


「…う、うん。ジャージを着ている香織姉がかわいかったから、つい…」

「か、かわいいかな…?」

「香織姉はかわいいよ…」

ぼくは香織姉に本心を伝えた。


「ありがとうゆきあくん♡ ゆきあくんもかわいいよ」

香織姉は、そう言ってぼくを抱きしめた。




夜中になり、ぼくは今、布団で横になっている。

今日はスポーツテストで疲れたのでもう早く寝ようと思い、眠りにつこうとしたら、

「だ~れだ?」

「香織姉?」

「せーいかーい♪」

香織姉がぼくの目を両手で隠して、聞いてきた。

解放して目に入ったのは、ジャージ姿の香織姉だった。

香織姉はぼくを笑顔で見下ろしている。


「…香織姉?」

「…ゆきあくん、ジャージ姿のわたしが好きなんでしょ?」

「…う、うん」

「やっぱりそうだと思ってたけどね」

はっきりと言い当てられてしまい、ぼくは少し目線をそらしたけど、香織姉は笑っている。


「ゆきあくん」

「なに?」

「えい!」

香織姉は、ぼくを倒して、ぼくのほっぺを素足で踏んづけた。


「ちょ、ちょっと!?」

「わたしをエッチな目で見たゆきあくんは踏み潰しちゃいます♪」

「…香織姉、ごめん」

「うふっ、別に良いよ」

「ところで何でジャージ姿なの?」

「決まってるじゃん。ジャージ姿でゆきあくんと寝るためだよ~」

「へっ!?」

ぼくはびっくりして声が出た。


「というわけだから寝よう~」

そんなわけでぼくは香織姉の胸にうずめられて、そのまま眠りに落ちていった。




翌日、ここ最近で最高の目覚めとなった。

こんなによく眠れた日はない程に体が元気になっていた。

時計を見ると、まだ6時だ。


「…結構早起きしちゃったな」

いつもはぐっすりと寝ているけど、今日は香織姉の朝食準備でも手伝おう、

そう思ってキッチンに行くと、香織姉が炊飯器とにらめっこしていた。


「あ、ゆきあくんおはよう。今日は早いね~」

「目が覚めちゃったからね」

「わたしのジャージのおかげかな?」

香織姉は手を腰に当てて、そう言った。

ちなみに香織姉は今もジャージを着ている。


「そうなのかな…」

「ゆきあくんってば~」

「香織姉、手伝ってもいいかな?」

「うん、ありがとう」

ぼくがそう聞くと、香織姉は笑顔で答えてくれた。

その後に、手を後ろに組んで、ぼくにこう言った。


「ゆきあくんのために家で時々ジャージ着ることにしたから。見たいんだったらわたしに言ってね?」

そんな言葉にぼくはドキッとしてしまった。




読んでいただきありがとうございます。


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