#106 友達とショッピングモールデート ☆
休日の朝、ぼくはいつものように香織姉に起こされた。
目をゆっくりと開けると香織姉はぼくにキスをしていた。
「!?」
「おはよう、ゆきあくん!」
香織姉はぼくが起きたのを確認すると、顔を離し、舌をペロっと出した。
「香織姉、朝からやめてよ…」
「だってキスしたかったんだもん」
香織姉はそう主張していた。
「そういえばゆきあくん、今日、友達とショッピングモールに行くんだよね?」
「うん」
今日は心愛さん、心音さん、葵さんとショッピングモールに行くことになっている。
「香織姉も来る?」
「わたしは今日、友達と遊ぶ予定があるから…、ごめんなさい」
「そっか~。それじゃあ仕方ないね」
「今度埋め合わせしてあげるからね」
「そこまでしなくても大丈夫だよ。あっ、来たみたい」
インターホンが鳴り、玄関に向かうと3人とも迎えに来てくれた。
「お待たせ、ゆきあくん」
「それじゃあ行こう」
「うん、香織姉行ってきます」
「行ってらっしゃい、ゆきあくん」
ぼくたちはショッピングモールにたどり着いて、そのまま服売り場へと向かった。
「じゃーん、どうかな?」
「うん、似合ってるよ」
心愛さんは白いワンピース、心音さんはふりふりの付いたドレスを試着していた。
「ありがとう~」
「わたしまで試着するつもりなかったのに…」
「え~、心愛ちゃん似合ってるよ~」
「もう心音ってば…」
心愛さんは恥ずかしそうにしていた。
「わたしはどうですか? ゆきあくん」
「葵さんは黒い服?」
「はい、普段着てないようなのを着てみました」
「な、何だか小悪魔っぽくて似合ってるね…」
「ゆきあくん、どういう意味ですか!?」
「えっ、いや、その…」
「ふふっ、ゆきあくんってばお仕置きしないといけないですね~」
「うわぁ、やめてー!」
ぼくは葵さんにほっぺをもちもちされてしまったのだった。
洋服の試着が終わった後、ゲームセンターで遊ぶことにした。
「何して遊ぶの?」
「はい、あたしプリクラやってみたい!」
「プリクラですか?」
「プリクラっていうのは写真を撮って、デコったりするのだよ」
「そうなんですね。スマホで撮るのとは違うんですね」
プリクラを知らなかった葵さんに心音さんはそう説明した。
「プリクラか…」
「ゆきあくん、撮ったことあるの?」
「この前、香織姉と撮ったんだけど、すごく恥ずかしくてぼくには合わなかったから…」
「あ、コスプレ出来るんだって! ゆきあくん、これなら撮れるよね?」
「いや、なおさら無理だよ!」
そうは言ったけど、結局みんなでコスプレして撮ることになった。
「ゆきあくん、かわいいー」
「や、やめてよ…」
みんなでお揃いのアイドル衣装になってけど…。
…って何でぼくまで!?
「それじゃあ始めよっか」
「撮影モード? どうしますか?」
「うーん…。そのままのあたしが一番かわいいから普通でいいよね!」
心音さん、すごい自信だね…。
この後、いろいろな写真を撮ったが、お題は笑顔でピースサインだったり、かわいいポーズだったり、両手でほっぺをおさえたりといろいろな無理難題が飛び交っていた。
「終わっちゃったー。でも楽しかったね!」
「はい、プリクラって面白いですね~。わたし、好きになっちゃいました!」
「そ、そうだね…」
「うん…」
心音さんと葵さんは盛り上がっていたけど、ぼくと心愛さんは羞恥で俯いていた。
「あれ、2人とも大丈夫ですか?」
「相変わらず恥ずかしいよ…」
「わたしも…。コスプレ着て写真撮られるのがこんなに恥ずかしいだなんて…。ゆきあくんの気持ちが分かったよ…」
心愛さんはぼくに同情していた。
「みんな、落書きできたよー♪」
「どんな感じでしたか?」
心音さんが落書きしたプリクラ写真をみんなで見た。
「あはは、ゆきあくんと心愛ちゃん、顔真っ赤!」
「照れてるゆきあくんと心愛さん、かわいいですね…」
「…心音、このプリクラ写真はどうするの?」
「みんなの記念にあげるよ~」
「…まあ別にいいけど。そろそろお腹すいたね。…折角だからフードコートに行かない?」
「うん、それいいね!」
「わたしも賛成です!」
「いいよ~」
心愛さんの提案に賛成し、ぼくたちはフードコートで食事を取ることにした。
みんなでラーメンを注文した。
ここのラーメンはとてもおいしくて、みんなぺろりと平らげた。
「ここのフードコートにはアイスがあるんだよね~。食べようよ~」
「うん!」
ラーメンを食べ終わった後、アイスを食べることにした。
「さてと、ゆきあくん。アイスで少しやってみたいことがあるの」
「やってみたいこと?」
「う、うん。えっと、そのお互い食べさせあいたいなって…。その、だめかな?」
「心愛ちゃんがやるんだったら、わたしもやりたいな~」
「そ、そうです。わたしもゆきあくんと食べあいしたいです!」
みんなはそう言うと目に涙を貯めてうるうるした表情をしながらそうお願いしてきた。
そんな表情されたら、断れるわけもなくぼくは黙って頷いた。
それでみんな同じバニラアイスなんだね…。
「それじゃあ、ゆきあくん。はい、あーん」
「あ、あーん」
ぼくは心愛さんにアイスをあーんしてもらった。
「ふふっ、ゆきあくんからもお願い♪」
「わ、分かった。はい、あ、あーん…」
ぼくは恥ずかしそうに心愛さんにアイスをあーんさせた。
「次はあたしだね」
「心音さんの後はわたしです」
3人によってローテーションが組まれ、心愛さん、心音さん、葵さんの3人に一口ずつ食べあいを繰り返させられることになった。
もう勘弁して…!
読んでいただきありがとうございます。
面白いと思った方、ブックマークやご感想、いいね、SNSのシェア、よろしくお願いします!




