表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/155

#105 ふゆかとなつきとデート ☆

「ふんふーん」

「楽しそうだね、ふゆかちゃん」

「うん、今日はゆきあくんとのデートだからね!」

土曜日になり、ぼくはふゆかさんとなつきさんとデートをすることになった。

なんでも、2人ともぼくとデートしてみたいらしくて、ぼくを誘ったらしい。


「2人ともありがとう。誘ってくれて」

「大丈夫よ、そんなかしこまらなくて。今日はあたしがゆきあくんをエスコートしてあげるから」

ふゆかさんはそう意気込んだけど…。


「あれ、ここどこかしら? このスマホどうやって使うの!? 地図も分かりにくい~!」

…どうやら迷ったらしい。


「ごめんね、ゆきあくん。ふゆかちゃん、地図見ても迷っちゃうくらい方向音痴なの。スマホも買ってもらったばかりでまだ使いこなせてないみたい」

「そうなんだね」

そういえばふゆかさんと連絡先交換したのもつい最近だったもんね。


「ごめん2人とも…」

「気にしなくて大丈夫だよ。わたしがエスコートしてあげるから」

「ありがとうなつき…。ゆきあくんもごめんね…」

「ぼくは全然大丈夫だよ。ちなみにどこに行こうとしてたの?」

ぼくは気になって、ふゆかさんに聞いてみた。


「そうね。洋服屋に行きたいと思ったの。あっ、でもゆきあくんよかったかな?」

「…ん? いいけど、それってここの洋服屋さん?」

ぼくは目の前にあるお店に指を差した。


「あれ、本当だ~!? いつの間に来てたのかしら?」

「まあ、でも来れてよかったね」

「え、ええそうね…」

なんだかんだありながらも3人で洋服屋に入っていった。




「いろいろかわいい洋服あったわね」

「うん、そうだね~」

「何も買わなくて良かったの?」

「うん、みんな高くてわたしたちには買えそうになかったから」

「そっか~」

ぼくたちは、近くのベンチに座って休んでいる。


「ゆきあくん、次は何処に行きたい?」

「さっきはわたしたちが行きたいところに来たから、ゆきあくんが何処か行きたいところはあるかな?」

「う~ん、ぼくは2人が楽しめればそれでいいよ」

2人の質問にぼくはそう答えた。

すると、2人ともぼくを微笑みながら見てきていた。


「ど、どうしたの?」

「ゆきあくんって健気ね~」

「本当だね。いつもわたしたちに合わせてくれてるよね。ゆきあくんは、心が海より広いね~」

「そ、そうかな?」

ぼくが照れくさそうにそう言うと同時にぐーとお腹が鳴った。


「あっ!」

ぼくは思わずお腹を抱えながら恥ずかしそうにした。

そんなぼくの様子に、ふゆかさんとなつきさんが吹き出して笑った。


「ふふっ」

「うふふ」

「な、なんで笑うの!?」

「ごめんなさい。急だったからびっくりしただけよ~。それよりも、もうこんな時間ね」

時間を見ると12時を過ぎていた。


「じゃあランチにしましょー!」

「うん。ゆきあくんもそれでいい?」

「う、うん」




ハンバーガーショップでランチをすることになった。

「あたしは照り焼きバーガーとコーラにするけどなつきは何にするの?」

「わたしはベーコンエッグバーガーとシェイクにするよ」

「ゆきあくんは、ドリンクはオレンジジュースよね?」

「なんでぼくだけオレンジジュース限定!?」

「ゆきあくん、オレンジジュース好きだって香織さんから聞いたから」

香織姉、いろいろ言いふらしすぎだよ…。


「うん、オレンジジュース好きだよ…。バーガーはチーズバーガーにするよ」

「了解♪ ポテトも頼むわね」

3人で注文をして、トレイを持って席を確保した。

それにしても、こういうファーストフード店に入るのあまりないから不思議な感じだなぁ。

みんなでいただきますしてそれぞれのハンバーガーを食べ始めた。

あまり食べる機会はないけど、本当においしいよね。


「それにしても、さっきのお姉さんに姉弟って思われたみたいね」

「うん。ぼくは弟だって思われたみたいだね…」

「ふふっ、ゆきあくんはみんなの弟って感じだからね」

「そ、そうかな? 2人だとどっちが姉で妹だろうね?」

ぼくは何となくそう聞いた。


「ゆきあくんはどう見えるかな?」

「えっ、ぼくはどっちかというとふゆかさんが姉でなつきさんが妹かな?」

「えっ、そうなんだ…」

「ちょっと意外ね」

「そうだった?」

「うふふ~、ゆきあくんってば~。ご褒美にポテト食べさせてあげるね。はい、あーん」

「えっ!?」

ふゆかさんはポテトを1つ取ると、『あーん』とぼくの口に持ってくる。

ぼくは一瞬だけ躊躇したけど、せっかくの厚意に抵抗するわけにはいかないので、あーんすることにした。


「あ、あーん…」

パクっ。

「うふふっ、どう? おいしい?」

「うん」

「じゃあわたしも食べさせてあげるね…?」

なつきさんもぼくにあーんで食べさせた。


「はい、あーん」

「あ、あーん…」

パクっ。

「うふふ、ゆきあくんありがと~」

「う、うん…」

ぼくは2人にあーんしてもらって顔が真っ赤になった。


「じゃあ、はい、なつき」

「うん、ふゆかちゃん」

『あーん』

なんと、2人はお互い同時にあーんをした。

ぼくはその光景に思わずジュースを吹き出しそうになった。


「あれ、どうしたのゆきあくん?」

「もしかしてあたしたちのあーんに興奮しちゃったのかしら?」

「い、いや違うよ…」

ぼくは誤魔化そうにも誤魔化せなかった。


「うふふ、ゆきあくんってば本当にかわいいわね~」

「うふふ、わたしもゆきあくんと一緒だと楽しいよ~」

2人の女の子に抱きつかれて、ぼくはドキドキしていた。




読んでいただきありがとうございます。


面白いと思った方、ブックマークやご感想、いいね、SNSのシェア、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ