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#104 心愛との下校デート ☆

ぼくは今、教室で心愛さんが帰ってくるのを待っている。

ちなみに心音さんは少し早めに帰った。


「あっ、ゆきあくんお待たせ」

「うん、大丈夫だよ」

「じゃあ、そろそろ帰ろっか?」

「そうだね」

ぼくは心愛さんと一緒に下校をした。




「そういえば心愛さん、今日も家で遊べる?」

「うん。ゆきあくんとならいつでも遊びたいから」

「そ、そうなんだね。心音さんは来るかな?」

「用事が済んだら、先に待ってるみたいだよ」

「分かった」

心愛さんと会話をしながら、帰り道を歩いていた。

家まで後10分くらいか…。

そんなことを思っていると、心愛さんが突然こう言った。


「ゆ、ゆきあくん! と、遠回りしてかない!?」

「…? なんで?」

「え!? あっと…、ほらあれだから…。ゆきあくんと2人の機会あまりないから、せっかくだからもっと一緒にいたいとおもったの!」

「…」

「あっ、ごめんなさい! わたし、きもいこと言っちゃったね。気にしなくていいよ!」

「ううん、せっかくだしいいよ。遠回り」

「え?」

「心愛さんと2人ってあんまりないから」

ぼくは照れながらそう言った。


「ゆきあくんも同じこと思ってたんだ!」

「うん、まあね」

「それじゃおいしいスイーツ食べよう!」

「ん!?」

ぼくは思わず聞き返した。


「心愛さん、もしかしてそれが目当てだったんじゃ…」

「ゆきあくんと2人でいたいのは本当だよ? ついでに何かスイーツを食べたいなぁと思って」

「でもこの辺にそういうお店はないんじゃ…」

「あっ! クレープ屋さん!」

「あるの!?」

目の前には、移動販売のクレープ屋さんがあった。




「ん~」

「おいしい?」

「うん!」

ぼくと心愛さんはクレープを食べることにした。


「…」

「ん?」

心愛さんは何故かじっとこちらを見つめていた。


「ゆきあくんのもおいしそうだね」

「あ、うん。おいしいよ」

「…おいしそう」

「…一口食べる…?」

心愛さんが欲しそうにしてたので、そう聞いた。


「あ、でもこれもう口つけて…」

「ありがとう」

「!?」

なんと心愛さんはぼくのクレープをぱくっと口にした。


「こっちもおいしいね~」

「…!?」

こ、これって間接キスなんじゃ…!?


「クレープ見つめてどうしたの?」

「え!? いや別に!?」

ぼくが恥ずかしそうにしてるのを見てると、心愛さんは何か気づいたかのようにいたずらな笑みを浮かべて、耳元にこうささやいた。


「間接キスだね♡」

「ふぇ!?」

ぼくは思わず動揺して、それを隠すかのように残りのクレープを急いで食べ終えた。


「ふぅ~、ごちそうさま~。おいしかった~」

心愛さんもクレープを食べ終えていた。


「よ、良かったね」

「ん?」

「どうしたの?」

「もー、ゆきあくんってば急いで食べるからほっぺにクリームついてるよ。ほら、こっち向いて」

心愛さんに言われた通りにすると、心愛さんはぼくのほっぺをペロっとなめた。


「ひゃん!?」

「うふふ、おいしかったよ♡」

心愛さんは舌をペロっと出してそう言った。


「そ、そろそろ帰ろう…!」

「もう恥ずかしがっちゃって~」

先に帰ってる香織姉を待たせるわけにもいかないので、家へ帰っていった。


「ねえ、ゆきあくん、わたしになめられてどうだった?」

「えっ? な、なんで?」

「こう見えて、わたしも勇気出してやったんだからね。気持ち良かった…?」

「…。き、気持ち良かったよ…」

ぼくは小さい声でそう言った。


「うふふ。えーい」

パシィン。

「ふぇ!?」

「わたしだって恥ずかしかったんだからね。照れ隠しのビンタだよ♡」

心愛さんは笑顔でそう言った。




「ただいまー」

「お邪魔します」

なんだかんだで家へと着いた。


「ゆきあくん、お帰り!」

「うわぁ!?」

帰ってきて早々に香織姉はぼくに抱きついた。


「お帰りのハグだよ~。ゆきあくん♡」

「もう香織姉ってば~」

「あっ、心愛ちゃんも来てたんだ!」

「はい。ゆきあくんと一緒に帰りました♪」

心愛さんは香織姉に挨拶した。


「そういえば、この前、家で香織さんに教えてもらったやり方でプリン作ってみたんですよ。わたしにしたら、上手く出来たんですけど、やっぱり香織さんのと比べるといまいちなんですよね。なつきちゃんに聞いたら気持ちを込めて作るとおいしくなるって言ってて…」

「そうなんだね!」

「えっと、香織さんはわたしにお菓子作る時…、何か気持ち込めてるんですか…?」

「う~ん、どうだろう? ゆきあくんと仲良くしてくれてありがとうって気持ちかな? ゆきあくんには大好きって気持ちを入れてるよ~」

「なんてもの入れてるの!?」

香織姉と心愛さんの会話を聞いて、ぼくは思わず突っ込んだ。


「そうそう、心音ちゃんも来てるからわたしたちの部屋に行こう~」

「はい。あ、そうだ、ゆきあくん」

「な、なに?」

「楽しかったからまた2人でデートしよう?」

「心愛さん…。…ってクレープ目当てでしょ」

「うふふ、ばれた?」

心愛さんはそう言って、いたずらっぽく舌を出した。


「それはそうと香織さん、今日のお菓子は何ですか?」

「今日はチーズケーキだよ~」

「ちょっと待って!? さっきクレープ食べたのに~!?」

「別腹だよ〜」

「別腹をなんだと思ってるの!?」

今日の出来事で、心愛さんとの間にかけがいのない絆を感じた…。

そんな気がする1日だった。




読んでいただきありがとうございます。


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