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Melt:world〜元ブラック勤務の私が気づかず世界を救っちゃう〜  作者: 江野のき
第一章 世界の変革
7/10

7.デュアルスキル

 持て余した暇を使ってスキルについて調べていたらまた新しい事が記事にまとめられていて少しだけ話題になっていた。


──────────────────────────

 うちの知り合いがスキル2つあるって言うから嘘だろ!?って言ってやったら割と本気で訴えてきたからスキル使ってみろって言ったら本当にできたんだ。


 でも【雷属性魔法(SSR)】で火をおこすとかならできるやろって思うかもしれないけど、あいつは火属性魔法と剣術スキルを同時に使いやがったんだ。


 その知り合いは剣術はおろか運動もろくにできないようなやつなのにまるで歴戦の戦士みたいな動きしていたんだから確かにスキルが2つあるとしか考えられない!!


 誰か俺の知り合いみたいに2つスキルがあるやついないか教えてくれ。


──────────────────────────


 ≫ 俺の知り合いにもスキル2つ持ってる奴いるわ。


 ≫ まじかよ、俺2つスキル持ってるのが普通だと思ってたよ。


 ≫ とはいえ、下手なスキル2つよりEXスキルのほうが強くね?


 ≫ これはいわゆるデュアルスキルってやつだな。


──────────────────────────


「ふむ。一人一つだと思っていたけど2つ持っている人もいるのね。いよいよスキル差別とか起こってきそうな雰囲気になってきたなあ。」


 まあ私はEXスキルという現状最上級のスキルを持ってるから関係ないとは思うけどね。


 今までの情報とこのことでいくつか仮説を立ててみた。


──────────────────────────


 ・モンスターを倒すと経験値を得られて強くなれる。

  →ファンタジー世界が題材の世界になりつつあるので、いずれは冒険者ギルド的な企業ができ始める可能性がある。

  →ビジネスとしてやいわゆる新エネルギー的なやつも発見される可能性も。



 ・スキルがこれからも入手できる可能性あり。

  →適正が決まっている可能性もあるが、さっき想像した差別も起こりづらくなるだろう。

  →適正に関しては、属性ごとや武器ごとになると考えられる。現状EXスキルに【ウェポンマスター(EX)】や、【全属性魔法(EX)】というのがあるため1人1属性1武器と考えるのが自然だろう。



 ・スキルに関する法整備されるだろう。特に犯罪に関しては厳しくなるだろう。

  →防衛に使えると同時に攻撃にも使えるため治安に関して心配がある。


──────────────────────────


「まあ、こんなところかな。」


 そうして時間を潰していると時計の針は12:00を指していた。


 ぐううぅぅぅぅ


「あちゃ~。私の悪い癖が出ちゃった。一回熱中すると時間を忘れてやっちゃうんだよなあ私。」


 お腹が空いたので何か食べようと思ったけどせっかく冰室さんにお食事に誘っていただいたので軽く食べることにした。


 しかし、冷蔵庫を開けると食べられそうなものがあまりなかった。


「まだ時間があるし、久しぶりに買い物でも行ってきますか。」


 前に買い物に行ったのはいつ頃だっただろうか。

 クビになった会社に勤めていたときは、帰ったらもうすでに料理する気力もなくなってしまうので基本的にコンビニ弁当で済ませていた。

 おかげで食材を買ってもすぐに腐ってしまうので買わないようにしていた。


 正直食材を買っても料理できる自信はないが、これからは時間に余裕ができるだろうから料理の練習もしていこうと思っている。


 早速私はスーパーに買い物に出かけた。


──────────────────────────


 スーパーに到着すると周辺が騒がしいことに気づいた。

 何があったのか気になったので近くにいた男性に聞いてみることにした。


「すみません。何やらここらへんで何かがあったらしいんですけど知っていますか?」


「ああ、何やらここのスーパーで窃盗事件が起こったらしいんだ。ただその手段が問題でスキルを使ったものらしく、警察が慎重に動いているらしい。」


「なるほど、ありがとうございました。」


「いえいえ、こちらこそ」


 何やらここで窃盗事件が起こったらしい。

 滅多にしない買い物のときに限ってこういうことが起こるんだからつくづく運が無いと自分でも思う。


 それに、予想していたことがもう既に起こっていたことに驚きが隠せない。

 このままじゃやはり法などでスキルを縛られるのは時間の問題と考えるのが妥当だろう。


 ここじゃ買い物が出来そうもなかったので、近場の違うスーパーまで行こうと移動しようとしていたとき、明らかに慌てていて何かから逃げている様子の人たちが目の前を通り過ぎた。


 ドンッ!!!


「痛っ!何すんのよ!」


「クソッ!どけっ!!邪魔だっっ!!!」


 そいつらは前髪ていなかったのか私にぶつかってきた。

 あっちからぶつかってきたくせに謝りもせず逃げやがった。


「仕方ない。あいつには痛い目見てもらおう。スキル【融解(EX)】!!」


 私はパンツ以外のすべての衣類に対してスキルを使った。


 うわあああああああああ!!!


 すると少し時間をおいてからさっきの男の叫び声が聞こえてきた。

 おそらく今頃スッポンポンで公共の面前にさらされているんだろうな。

 ざまあみろ!


 スッキリしたし今度こそ近場の別のスーパーで食材を買ってすぐに帰宅した。

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