私がお兄ちゃんと認めるまで
椿の閑話でございます!
では、どうぞ!
〜椿視点〜
皆さんどうも、お兄ぃの義理の!妹の!椿です。
しつこいようですが、義理です。ここ大事ですよ?テストに出ますので覚えておいてください。
そんなことよりもです。宿の店員さんを脅…コホン。懇切丁寧に説明致しまして見事お兄ぃと一緒の部屋になることが出来ました!
「あぁ…久しぶりのお兄ぃだ…。えへへ、寝顔も可愛いなぁ〜!」
まぁ、普通の妹なら色々アウトでしょうけど私は義理なのでOKなのです!
せっかくなので昔話をしようと思います。昔は私は引っ込み思案で、あまり自分の意見を言えない性格でした。しかし、自分の見た目はお母さん譲りで整っている方なのでよく男の人に話しかけられました…
そのせいで、私は女の子達からも嫌われていて、本当に生きてるのが辛くなってました。
そんな時に母親の再婚の話が出ました。しかも、私より1つ年上の男の子が居るという話ではありませんか!最悪です!私はもちろん猛反対しようと思いましたが、母が凄く幸せそうで…言い出せませんでした。
そのままズルズルと話は進みこれまた最悪なことに一緒に住むことになりました。
でもで私が我慢すれば母が幸せになれると思うとまだ頑張ることが出来ました。
一緒に住んでからもなるべく話しかけられないようにわざと無視したり、きつい態度を取ってました。
それなのにお兄ぃ、龍也君は私がどんなに嫌な態度をとっても私に構ってくれました…
初めは私の見た見がいいからだとか、体目的だと思ってました。でも…ある事件が起きて私の考えは変わりました。
その日はたまたま買い物などをして帰りの時間が遅くなってしまい、門限を過ぎてしまい近道をしようと思い、普段は通らない道を使いました。
それが失敗でした。その道は街灯が少なくとても暗く人通りも少ないため、たまに不審者が目撃されてるそうなのですが、その時の私は油断していました…
道を歩いていると初めは気のせいかと思いましたが後ろから誰かが着いてくる気がしたのです。
しかもその足音がだんだん早くなり私は怖くて早足で歩いたのですがいきなり後ろから抱きつかれてしまったのです…今でも思い出すと足が震えるのですが、その時は怖くて助けを求めようとしても、声が出なくてただただ震えることしか出来ませんでした。
このままでは襲われるって思った時でした。
「おい、うちの妹になにしてんだ…あぁ?」
その声は私が嫌って酷い態度を取ってしまっている人の声でした…その声を聞いた瞬間やっと声を出すことが出来ました。
「助けて!お兄ちゃん!」
「っ!…任せろ!」
そこからのお兄ちゃんは…とてもカッコよかったです。不審者を撃退したあとは私の元に来て
「大丈夫か!?怪我は!?変なことされなかったか!?」
「…うん。こ、怖かったよぉ…うぅぅ、ぐす…」
優しく私を抱きしめてくれて、私が落ち着くまで頭を撫でてくれました。
この時からでしょうか…ちょっと自分の事ながらチョロいなと思いながらも私が龍也君をお兄ちゃんと認めることができたのは…。
けど、その気持ちの中に別の感情がある事にこの時の私は気づかなかったのです…いや、気づかない振りをしてました。
でも、その話はまた今度です。
「今はこの寝顔を堪能しないとね❤ふへへ…」
ゴマアザラシ(ちょっと椿ちゃんチョロいよね?)
椿(何か文句でも…?)
ゴマアザラシ(いえ!そんなことはないであります!はい!)
椿(ですよね!もっとお兄ぃのいい所をお話したいのでこちらへどうぞ!)
ゴマアザラシ(え!ちょっ!…ぎゃぁぁぁぁ!)
その後ゴマアザラシは変わり果てた姿で見つかったそうな…
はい、なんかこれハマりました。
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ではまた…!