義理の!妹!です!
「親方ただいま戻りました〜!」
「おう…お兄ちゃんか。なんかすげぇ勢いで向かっていったけど、無事助けられたか。」
「えぇ、何とかって感じでしたけだね…」
「そうか、それにしてもまぁ、随分べっぴんなお嬢ちゃんじゃねーか」
「紹介しますね、妹の椿です。ほら、挨拶して」
「初めまして。親方さん!義理の!妹の!椿です。」
「お、おう。よろしくな!っというかなんで空から落ちてきてんだ?魔法でも失敗したか?」
「まぁ、そんなとこですよ、ははは…それはそうと少し着替えさせたいので部屋を貸してもらいたいんですが、いいですか?」
「ん?あぁ、それは良いがここらじゃ見ねぇ服装だな。どっから来たんだ?」
「東の果の日本って言うとこから来ました、親方さん」
「ニホン?聞いたことねぇが、なかなかの服だな。はたから見たらお貴族様だぜ」
「そ、そうですか!ありがとうございます。」
「まぁ、いい。おい!バーズ!案内してやりな!」
「分かりました!では、こちらにお願いします!」
「えぇ、ありがとうございます。バーズさん。」
「っ!…いえ…」
「なぁーに一丁前に照れてやがる。くくっ!」
「や、別に照れてないですよ!親方!」
「わーったから早く案内しろ」
「…はい。」
そんなこんなで椿が着替えてる間に親方が装備を確認してくれた。親方曰く見たことがない素材を使っていたため色々聞かれたが東の方だとこれが普通って事で何とかごまかせた。
(まぁ、流石に異世界の素材ですよ!っては言えないしなぁ…)
「ほら、これ返すぞ。俺も長く生きてきたがまだまだ知らねぇ事があるんだな。勉強になったから少し負けとくぜありがとよ!」
「いえ、こちらこそありがとうございます」
タイミングよく椿も着替え終ったみたいで帰ってきた。
「お兄ぃ!ただいま!…どう?似合うかな?」
「あぁ、バッチリだ!可愛いぞ、椿。」
「か、かわ!…ありがとう、お兄ぃ。」
「ははは!仲がいいんだな!」
「そうなんですよ!流石親方さん!よくわかってますね!」
「まぁな、伊達に長く生きてねぇぜ」
「んじゃ、そろそろ行くか。ありがとう親方、そろそろ行くよ。」
「おう!またいつでも来な!」
そして龍也と椿は街に向かって歩き始めた。その道中では…
「お兄ぃ!凄い!スライムだよ!スライム!本物だぁ!ぷよぷよしてて可愛い!」
「そうだな。一応危険はないが気をつけろよ〜」
「うん!」
「うわぁ!狼男だ!すごいすごい!よしよーし!いい子だねー!」
「わー!!!第五級魔法ファイアーボール!!」
「あぁ!もうっ!なんで倒しちゃうの!?」
「危ないからだよ!あいつらは油断させて襲ってくるだ!あー、びっくりした〜…」
「むぅ…ならしょうがないか。ってか魔法だ!私も使えるかな?」
「後で教えてやるから落ち着きなさい…」
龍也は椿の、奔放さに振り回されまくったのだった…なんとか街には着いた為とりあえず宿探すことにした。椿が選びたいとの事だったので任せてみたが…
「…なぁ?椿さん?」
「ん?どしたの?お兄ぃ?」
「いやな、どうして一緒の、部屋なんだ?」
「え?なんかおかしいかな?」
「おかしいよね?地球じゃ別々の部屋だったよね?一応妹とはいえ、同じ部屋はどうなんだ?」
「気にしない!気にしない!ほら!見て!獣人さんがいるよ!」
「…はぁ。まぁ、しょうがないか…」
「異世界凄いねぇ…!!」
龍也にとっては久しぶりの家族水入らずだった。
親方「まぁ、どんまいだなバーズ。お前は色恋してる暇あるなら修行でもしな」
バーズ「はぁ…あの二人兄弟にしては仲良すぎですよ…」
ゴマアザラシ「へっ!リア充にはまださせないぜ…!」
椿「…ニコッ!」
ゴマアザラシ「ひぃぃぃぃ!…」
ホントに何してんだろ…
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