2度目の召喚!
〜椿視点〜
そこからはもう大変だった。お兄ぃは突然居なくなってしまったかのように、忽然と姿を消してしまった…1週間経っても1ヶ月経っても1年経っても、帰ってくることは無かった。もちろん、警察にも探してもらったけど、お兄ぃの行方は分からず捜索は打ち切られてしまった…
「せっかく…家族になれたのにこれから4人で楽しく過ごせると思ったのにどこに行っちゃったの?お兄ぃ…ぐす…。」
2年経った頃には何とかお父さんもお母さんも立ち直ることができたみたい。でも、やっぱり家にはお兄ぃがいた時のものがあって、お父さんとお母さんはそれを見る度に悲しそうな顔をする。
皆諦めてるけど、私は絶対に諦めない!お兄ぃは絶対どこかで生きてる!確かに馬鹿な所はあるけど、1度決めたら諦めない人だから。だから妹の私も絶対に諦めない。今度は私が助ける番だから。
…だから神様、お願いだからお兄ぃに会わせて…
その時、私の足元に光を放つ魔法陣が現れた…
〜龍也視点〜
「どうか勇者様この世界を助けてください!」
「…え?」
おいおいおい…これはどういうことだ?確か、地球に帰れるはずだったよね?え?なんで?
龍也は絶賛パニック中だった。しかし、召喚主と思われるまるで神が作ったかのような綺麗な少女は何を勘違いしたのかこう言い始めた。
「もちろん、タダでとは言いません!もしこのお願いを聞いていただけるのであればこの身の全てを勇者様に捧げます!それでも足りないと仰られるのであれば全てご要望どうりの物を用意致します!このとうりです!お願いします!」
それはもう見事な土下座であった。いや、この世界に土下座という文化がある事にも驚きなのだが…流石にここまでのテンプレは考えて無かった
(いやいやいや、え?待って、情報が多すぎてよく分かんないんだけど…なんで土下座?しかも、ここどこ?この綺麗な人誰!?)
「えっと…とりあえず頭を上げてください!とりあえず、落ち着いて話しましょう!ね!ね!?」
「そ、そうですね…すみません。取り乱しました。」
そう言って顔を真っ赤に染めてる人はミラン=ミドガルドさんといい、この世界はアースガルアという世界らしい。そこでミランさんは巫女のような存在であり、この世界に封印されし魔王が居るという。その封印が何者かによって解かれてしまいこの世界は魔王の手先の魔物が復活してしまったそうな…
(うん、こう言っちゃあれだけど見事なまでのテンプレだよ…)
「とりあえず、状況はわかりましたミランさん」
「どうぞ、ミランとお呼びください」
「じゃあ、ミラン状況は分かったけど1つ確認したいことがあるんだけどいい?」
「はい、なんなりと」
「どうして、僕なの?」
「それは…ある日私が崇めてる主神様から天啓がありまして…えっと…」
「何か言いずらいことでも?」
「そういう訳では無いのですが…主神様曰く」
(ミランちゃん、なんかハリセンで世界救っちゃった人が居るんだけど、ついでだしこっちの世界も、救ってもらっちゃおうぜ!とりあえず、今から召喚するからよろ〜)
「と、言っていまして…私にも何が何だか…」
(うん、これあれだ。とりあえず、神様コノヤロぉぉぉぉぉぉ!!!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)
「なるほど、とりあえずその神様を倒せばいいんですね?分かりました!お引き受けしますね⭐」
「ゆ、勇者様!落ち着いてください!違います!主神様ではなく魔王を倒していただきたいのです!あぁ…勇者様がお怒りなりすぎて後ろに鬼が…般若の姿が…」
「…ふぅ。話は分かったよ。とりあえず魔王を倒せばいいのね?けど、1つ条件がある!」
「は、はい!なんでしょうか?」
「もし、魔王を倒したら俺を元の世界に返してくれ!」
「えっと…無理かもです(ノ≧ڡ≦)☆」
「…はい?」
こうして龍也の2度目の異世界召喚が始まったのだった…
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どもども!ゴマアザラシです!
まぁ、何とも龍也君大変ですねぇ…笑笑
これからどうなる事やら!楽しみですよ!
とりあえず、更新できるだけ更新しますのでお付き合いのほどよろしくお願いしますm(_ _)m
ここをこうした方がいいよ!
もっと女の子出せよ!
つまんないぞ!!
でも、なんでもいいのでコメントの方よろしくお願いします!高評価も頂けると嬉しいです!
ちなみに褒めて頂けるとゴマアザラシは喜びます!