ゆきだるまのラッキー
ぼくは ラッキー。
ゆきだるまの ラッキー。
ゆきだるまの ラッキーは きょうも げんきだった。
ことしも ゆきが ふった。
おかげで みんなと あえた。
みんな あたたかいてで ラッキーをつくった。
ナンシーは ぼうしと マフラーをつくってくれた。
ボブは はたけのニンジンを おはなにしてくれた。
きょうは だれが つくってくれたんだろう?
「はじめまして ぼくはラッキー」
ラッキーは あたらしいともだちに あいさつした。
「こんにちはラッキー わたしはカーチャ」
ともだちは ラッキーに あいさつした。
「ちょっとまっててね」
カーチャは どこかへいってしまった。
でも すぐに もどってきた。
「はい プレゼント」
カーチャは パパの バーバリーの コートをくれた。
「カーチャ? そんないいものくれるの? なんだかわるいな」
「いいのよ パパはつよいからいらないんだって」
「でも これじゃパパがさむくてないちゃうよ」
「そう? じゃあ これはやめてほかのにするわ」
「うん そうしてほしいな」
カーチャは また どこかへいってしまった。
でも すぐにもどってきた。
「はい プレゼント」
カーチャは ラッキーに パパの ラルフローレンの ネクタイをくれた。
「カーチャ? そんなにいいものくれるの? なんだかわるいよ」
「いいのよ パパはもうネクタイはしないんだって」
「パパにいったいなにがあったの?」
「わからないわ でも これはいらないって」
「そう でも やっぱりすこしわるいな」
「そう? じゃあ これはやめるわ」
カーチャは またまた どこかへいってしまった。
でも すぐに もどってきた。
「はい プレゼント」
カーチャは パパの ポールスミスの メガネをくれた。
「ポールスミスってさいふだけじゃないんだね!」
「うん!」
「でも ブランドものはわるいよ」
「そう じゃあ……」
「ちょっとまってカーチャ」
「なに?」
「そこにあるきれいな まるいいしをくれるかい?」
「これ?」
カーチャは きれいな まるいいしを ひろった。
「それをぼくにくれるかい?」
「いいわよ」
カーチャは ラッキーの めをつくった。
すると カーチャが みえた。
ラッキーはそれで しあわせだった。
「ありがとう カーチャ」
「どういたしまして ラッキー」
カーチャは パパのところへ もどっていった。
ぼくは ラッキー。
ゆきだるまの ラッキー。
ゆきだるまの ラッキーは きょうも げんきだった。
ことしも ゆきが ふった。
おかげで みんなと あえた。