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スライムのスタータスを確認したらばあきらかに異常でした。

ニラクさんのお店は比較的簡単に見つかった。

街でもなかなか有名なお店らしく街の人が優しく教えてくれた。


お店につくと店の前には看板が掲げられニラク雑貨屋店と書かれていた。

こじんまりしたところを想像していたが、予想以上に大きかった。

店では雑貨や回復薬などを取り扱っているようだ。


店内に入り店員さんにニラクさんがいるか聞くと話しが通っていたのか奥へと案内された。


「いやーよくきてくれた。先ほどは助かったよ。本当にありがとう。後少し遅かったらば助からなかっただろうって先ほど医者にも言われて。」

そういってでてきたのはニラクさんだった。ニラクさんの目にはうっすらと涙が浮かんでいる。


ニラクさんはその後家族を紹介してくれた。ニラクさんの家族は奥さんと先ほど怪我をしていたお嬢さんそれに6歳の双子の女の子がいた。


奥さんの名前はマリル。娘さんの名前はリムラということだった。

女の子の名前はルルとララだった。


「危ないところを助けて頂き本当にありがとうございました。」

娘さんと奥さんからもお礼を言われご飯をご馳走になる。


ご飯は見たことのない料理名ばかりだったが、この近くでとれる魔物の肉が多いということだった。

よく覚えられなかったが、〇〇スネークだとか、オークの〇〇煮込みとかレッドサンパーソンの丸焼きだとか、かなりの量をだしてもらい、どれも美味しく頂いた。


よく海外に行った時に現地の料理の味が口にあわないなどといったことはあるが、この世界では調味料の種類は少ないようだが、普通に美味しい。魔物の肉や野菜なども日持ちさせられないのでとれたてで料理しているからかも知れない。


お腹がいっぱいになったので、先ほどギルドで聞いた魔物の活性化について聞いてみる。

どうも、ニラクさんたちが襲われたのもその魔物の活性化が原因らしく、それは世界規模でおきているとのことだった。


ただ、今までとれなかった地域で美味しい魔物の肉などがとれたりしているので、商人にとっては腕の見せどころです。と言っていた。


まぁもちろん死ななければの話しだろうけど。

あとは色々この世界での常識や話を聞くとこのあたりは比較的魔物は弱い方だということだった。

この世界には未開の地が沢山あり未開の地へ近づくほど魔物が強くなったりするらしい。


ただ、例外の場所もあってそれがダンジョンだということだった。

近くの森の中にも攻略されていないダンジョンがありそこは一番下まで行ったことがある人は未だにおらず、20階前後でもかなり強力な魔物が住んでいるとのことだった。


幸いにもダンジョンと平地では完全に魔物のすみわけがされているので数十年に1度魔物があふれてくる事件が発生しているが、それでも上層部の魔物しかでてこないためむしろ、いい商売になると言っていた。


その他奴隷についてやテイマーの職業について、魔法のこと、スライムの強さなどについても聞いてみたが正直スライムで倒せる魔物はほとんどいないだろうということだった。

外へ行くのであれば護衛を雇うか、奴隷を買うか、冒険者ギルドで仲間を集めてそれで旅をするのがオススメだと言われた。


いろいろな情報をもらいお礼を言ってオススメの宿屋を教えてもらう。

この街の宿屋はどこの宿屋でもいいけど、ニラクさんのお店と提携している宿屋があり、そこの宿屋だと割引がきくということで紹介状を書いてもらう。

その紹介状を見せれば何度でも安くなるということだったのでありがたく使わせてもらう。



宿屋はこの世界でも比較的裕福な人たちが泊まるようなかなり立派な宿屋だった。

完全に場違いな気がしてくる。


小心者の俺はラッキーと一緒に受付にいくと、受付のお兄さんは俺を頭から足まで一瞥すると、明らかに不審人物を見るように魔物は外の小屋に泊めさせることしかできない。1泊朝食と夕食つきで6000リンだと言った。


1泊6000リンなんてヒツメ草200本分だ。

こっちはチート能力で集めているからいいが普通だったらばそんなに集めることはできない。



冒険者ギルド横の宿屋ならば1泊800リンで泊まることができるからそっちへ行ったほうがいいのではないかとにこやかに追い出されそうになったので紹介状を渡してみる。


店員は今まで馬鹿にした態度だったのがいっぺん、こちらからみてもわかるくらいの冷や汗をかき少々お待ち下さいと告げると支配人を連れて戻ってきた。


支配人はくるなり謝罪をし、今回お泊りの料金は必要ないと言ってきた。

その横で先ほどの態度の悪い店員は直立不動で立っている。


紹介状にいったいなんて書いてくれたんだろう…。

とにかく、お金はいらないということなのでお言葉に甘えて今夜はここに泊まらせてもらうことにした。


この宿屋は部屋もきれいで装飾なども非常にこだわっている。

もしかしたらば元の世界でとまったビジネスホテルよりも立派かも知れない。


ただ、残念なことに風呂はなかった。

そのうち風呂は作ろう。


このまま寝てしまいたい気持ちはあるがその前に色々挑戦してみたいといけないことがある。

まずはラッキーのステータスの確認をして見る。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

名前 ラッキー

年齢 1歳(隠蔽)

種族 スライム族

性別 不明

レベル 1(隠蔽)

賞罰 なし

スキル なし(隠蔽)

職業 なし

まもるの従魔


HP 5/5(隠蔽)

MP 4/4(隠蔽)


―――――――――――――――――――――――――――――――――


???????

隠蔽ってなに??


そう考えているとまたウィンドウ画面がでてきた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

ラッキーは何者かによってステータスを隠蔽されて

います。

―――――――――――――――――――――――――――――――――


隠蔽って隠されているってことでしょ?

普通のスライムに見えるように誤魔化しているってことだろうか?


―――――――――――――――――――――――――――――――――

正解!

―――――――――――――――――――――――――――――――――


…最初の時の調子のいい奴だろ。

お前はいったいなんなんだよ。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

…バレタか。私の正体は…

次回へ続く。

―――――――――――――――――――――――――――――――――


いや、えっまじで?

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