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ダンジョン探検

村を作ると言っても俺は特にやることがなかった。

そこでラッキーとフェンの3人でダンジョンの正規の入口を探すことにする。


本当はラッキーとだけで行くはずだったのだが、あそこの村づくりでは何も役に立てないからと言うことだった。


まぁポケットで寝ているだけだからいだろう。

空から飛んで従魔の村のさらに上を目指す。

従魔の村のさらに上に森になっていて森の中に隠れて神殿のような建物があった。


神殿のまわりにはつたで覆われ、上空から気にして探さなければ見つけることはできなかっただろう。

正規の入口から入っていくと中は埃と土、そして植物にまみれていた。


昔は何か絵などがかかれていたのかうっすらと残骸が残っているが、その内容まではさっぱりわからなかった。


「不思議なところね。」

フェンがポケットから顔をだしながらいう。


「確かに…。」

神殿の中はこれだけボロボロになってはいるが空気が澄んでいる。

嫌な印象を受けないのだ。むしろ都会の神殿や教会の方が今ではギスギスした黒いものを感じる時がある。


神殿の中のちょうど中心部、何か儀式用の祭壇のような場所の真ん中に地下へと降りていく階段があった。ここが昨日の地下への正規の入口らしい。


「せっかくなのでそれじゃあダンジョン攻略しにいきますか。」


「行くです♪楽しみです。」


楽しそうにしているラッキーとはうらはらに、

「大丈夫なの?他の従魔がヤキモチ焼いちゃうんじゃないの?」

そう言ってきたのはフェンだった。


「どのみち全員は連れてこれないし、俺達で攻略すれば死人はでないし、あそこならば風呂も食事もできるから生き延びるにはちょうどいいでしょ。」


「まぁいいわよ。面白そうだから付き合ってあげる。」


そこの神殿には古い言葉でこう書かれていた。

「賢者の神殿。」

ただ、まもるたちがそれを知るのはだいぶ後のことだった。


ダンジョンの中は階によって様々な趣向がなされていた。

多種多様な魔物、そして罠。


もし俺が普通の人間だったらば攻略はかなり難しかったかも知れない。

魔物の強さは下にいくにつれて強くなり、戻れるには戻れるが、一度でたボス部屋は必ずまたボスと戦わなければいけなかった。

ちなみに、今回は攻略を目的としているためボスの素材や武器はそれほどとってはいない。


20階を超えたあたりから会話ができる魔物が増え、強さも格段にあがった。

昨日の魔物は26階の魔物で行ったらば、

「また来たのか。」

と言われたが、今度は俺がちゃんと相手をして殺さないまでもきっちり倒した。


後ろで

「人間じゃない。あれは人間なわけがない。魔物としてのプライドが…。」

とかブツブツ言っていたが、フェンが

「あなたこんな普通の人間にも勝てないならば、こんな階層のボスやめて普通の魔物に戻った方がいいんじゃない?」

と心をへし折っていた。従魔の訓練につきあってもらう都合があるため頑張ってもらいたい。


それからさらに数時間…。

俺達は50階まで降りてきていた。

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