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洞窟を発見したので洞窟探検をしてみることにしました。

翌日、コボルトたちは残念ながら仲間にはなってくれなかった。

完全に足手まといになってしまうので、ということで自粛した感じだった。


ただ、町長からコボルトの仲間という記念硬貨を渡された。


「これを持っていってください。もし何か情報収集などしたい時にはこのコインをコボルトが各街でやっているコボルト喫茶のマスターが見えるところに裏側を上にして置いてください。そして、マスターにケンルイさんの娘さんは元気にしてますか?と聞いてください。


マスターからケンルイさんは今引っ越したんだよ。と言われたらば引っ越し先の住所を聞いてその場所を訪ねてみてください。


世界各地に散らばるコボルトが必ずお役に立たせてもらいますので。」

それはコボルトのような犬の絵が描かれているメダルだった。

どうやらコボルトには独自の連絡網があるらしい。


「ケンルイさんありがとう。いざという時には使わせてもらいます。」

そう言って俺はメダルをカバンにしまい込む。


さて、みんな準備ができたらばサンドビーと一緒に飛びあがる。オークエンペラーたち魔法のつかえる数名は風魔法で自分もやってみたいというので、少し練習をしながらやることにした。


目指すは人の領地!



あれからどれくらい飛んだだろうか。

シェル―にどれくらいで領地につくかを聞いてみたところシェル―も詳しい情報はないが、だいたい3〜4日はかかるということなので一端森の中で休むことにした。


空から見る夕焼けはどこの世界でもとてもきれいだった。

こんな素敵な景色を…。


俺達は野営ができそうないい場所を空から探す。

できれば水場があるけど陸地は乾燥してて…。


そう思った時にオークエンペラーが

「あそこなんてどうでしょうか?」

と一カ所を指さした。


そこは少し高台になっていて木があまり生えていないが、横に滝と洞窟があった。

「よし!あそこで野営をしよう。俺とラッキーは洞窟の中を見てくるから他の人たちはここで夕食の準備を!」


そう指示をだすと、

オークたちから

「まもる様、このあたりは魔王領と人間領の境目で洞窟内にどんな魔物がでるかわかりません。キラービーたちとの戦いの時にはお役にたてなかったので私達もお連れください。」


なんだ、珍しくやる気だな。

そう思ってオークたちを見ると洞窟探検俺も行きたいといった感じで目を輝かせている。

「お前ら…俺の安全とかよりもただ洞窟探検したいだけだろ。」


「ギクッ…何をおっしゃいます。私たちはまもる様の身を案じているだけで、別にそんなやましいことはありませんよ。」

そう言いながらもオークたちの目が完全に泳いでいた。


「俺強いから、素直に洞窟探検に行きたいっていうならば連れていってもいいけど、俺とラッキーだけの方が探索はしやすいから。俺の身を案じているならばここで残って野営の準備をしといてくれ。」


オークにそういうとねじ切れんばかりの手のひらを返す。

「洞窟探検行きたいだけです。正直言うとまもる様の護衛なんてするつもりはまったくありません。だから連れて行ってください。」


ゴツン!!


俺はげんこつでオークの頭を叩いてやった。

素直には言って欲しいが、そこまであからさまに忠誠がないように言われるのも腹が立つ。

フェンはポケットからオークが叩かれるのを見て声をだして笑っていた。


結局、オークエンペラーとオークの魔術師、そしてオーガ(異)、そしてサンドビー王女という4人を連れていくことにする。

行けない奴らが、


「シクシクシク。」

「俺だって強くなったのに。」

「この悔しさをバネに。」


魔物たちが悔しそうに小言をいいながら野営の準備を始めた。

文句を言いながらも野営の準備は手慣れたものでかなりのスピードで行われている。

これならば戻ってから、魔物の村を作る時にもかなり楽に作れるだろう。


一応念の為に、少し多めの食料と調理器具それに武器も渡しておく。


「できるだけ早く戻ってはくるつもりだけど、もし時間がかかったらばここで快適に過ごせるようにしといてくれ。」


「わかりました。」

「任せてください。」

「立派な街にします。」

「お土産は美味しいお肉で。」

「いやそれよりもお酒。」

「あとつまみも。」


なんか違う意味にとってる奴や、

居酒屋で騒ぐ大学生みたいなノリの奴がいる。

俺が片手に火炎球を作り出すと、


「マスターのそれは本当に洒落にならないです。」

と若干ひきつった顔で言われた。


さて、それでは洞窟探検と行ってみますか。

何か鉱物でもあればいいけどね。


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