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異世界でスライムと出会った。

俺の名前は…柏村マモル。

社会の歯車になって早10年。ベテラン社畜だ。


趣味は家で寝ること。

一時期キャバクラにはまって女の子に貢ぎまくって失敗してからというもの女性への苦手意識に拍車がかかり最近では外にでるのがおっくうになってしまった。


ただ、本当は家で寝て過ごすのが好きなわけではない。


俺のようなベテラン社畜になってくると寝ずに3連勤とかが当たり前になってくる。家に帰るまでがお仕事だが、家に帰って気が付くと意識が飛んでいるといった感じだ。


アルコールも入っていないのに家に帰った記憶がないなんていうのは結構ざらだった。

気が付けば仕事以外で外にいくのもおっくうになり気が付けば変わらない毎日が過ぎ去っていく。


こんな日々で俺の人生いいのかな。なんて思っていたそんなある日の深夜。

スマホのリインというメッセージアプリに知らない人間からメッセージが届いた。


--------------

あなたを異世界に招待します。

招待は無料です。

命の保証はありませんが、ドキドキワクワクする生活を異世界で送ってみませんか?

気になる方はコチラをクリック↓↓

https://異世界生活…


--------------


「ん?…新手の出会い系とか振り込め詐欺か?」

こんなのクリックするバカはいないだろう。


そう思ってメッセージを削除をしようと思ったところ、画面に


--------------

画面に残ったあなたの手垢によってクリックされました。

この操作を停止したい場合にはコチラをクリック↓

https://異世界生活…

--------------


と表示された。

通常であればこんなのでクリックするバカはいない。

ただこの日の俺は急な仕事が入り寝ずの4日目に突入していた。


判断力が鈍ったなかで慌ててた俺はそのURLを思いっきりクリックする。

「あっやってしまった…。」


そう思った瞬間頭の中にメッセージが浮かび上がる。

『ようこそ異世界へ。あなたの活躍を心よりお祈り申し上げます(´◉◞౪◟◉)』


俺は思った。

なんだそのふざけた顔文字は。

そこで俺の意識は飛び気が付くと森の中にいた。


…あぁこれは夢か。

さすがに徹夜4日目になると幻覚も見えるんだな。

そろそろ転職でもしようかな。


なんて考えていると目の前にありえないものが表示される。

――ゲームのウィンドウ画面だ。


--------------

転職しますか?

Yes No

--------------

どうせ夢の中ならば転職でもしてみるか。


俺は心の中でYesと思う。

次に表示されたのが、

--------------

職業選択

村人A

村人B

村人C

村人D

村人Z

町人A

町人Z

--------------

おいっふざけるのもいい加減にしろよ。

なんで異世界転生して村人や町人に転職しなくちゃいけないんだよ。


しかもAからZって絶対にたいして変わらないだろ。

心の中でそうツッコミを入れると

--------------

他の職業を表示しますか?

--------------

と表示が変わる。

なんだこの最先端技術みたいなのは。

俺は心の中でまたYesと念じる。


次にあらわれたのは

--------------

森の木A

…以下略

林の木A

…以下略

--------------

…完全にバカにされてる。

もう職業ですらない。

っていうか村人も職業じゃねぇよ!


もう少し景気のいい夢を見させてくれよ。

そんな事を考えていると、


--------------

ナイスツッコミ!!

--------------


いや、おい。

なんだろうこの疲労感。

これ続けるわけ?

ずっとやるの?

なんか最初だからさ。異世界転生したらばチートな能力とかさ欲しいわけじゃん。


誰がゲームウィンドウと楽しく会話できるチート能力欲しいと思うわけ?

普通そんな機能いらないよね。

そんなのチートでなんでもないよね?


--------------

…私じゃダメ…なのかな?

--------------


いや、意味わかんねーし。

職業選択どこへいった。

本末転倒もいいところだよね。


はぁ。

そろそろ起きて現実世界へ戻ろう。

そう思ってみたが夢から覚める気配がない。


ちょっとこれどうなってるの?

--------------

まもるさんあなたは異世界へ転生されました。

おめでとう(´◉◞౪◟◉)

--------------

でたよ。なんだよその顔文字。

あぁ腹立つわ。


ところで俺の転職はどうなったんだよ?


--------------

それならば最適の職業をチョイスさせてもらいました。

コチラです。


レベル 1

職業 テイマー

スキル 魔物の使役

属性 なし

HP 50/50

MP 50/50

テイマーはこの世界で最弱の職業になりますのでHPとMPは若干多めにしてあります。

それでは頑張ってください(´◉◞౪◟◉)

--------------


そう画面に表示されると、それ以降普通のステータス画面以外は表示がされなくなった。

いえ、えっ?なんでこれをチョイスした?

若干とかじゃなくてもっと多くしてくれるとか。

ツッコミ入れたから最弱の職業なの?

俺が悪かったよー。


普通勇者とか、賢者とかなんかチートなやつに。


ステータス画面はうんともすんとも言わない。

疲れた…。

とりあえずいったん寝よう。

もう色々疲れて考えるのをやめようと思い仰向けになろうと思い横になったところ、背中にポヨンと柔らかい感触が当たる。この感触は…。


急いで飛び起きるとそこには半透明な丸い生き物がいた。

もちろん初めてみる生き物だが、見たことがある。


これは…スライムだ。

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