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寮生活

次の投稿は明日になります。

あまり良からぬ噂がたっても困るので早々に保健室から逃げ出した。


「おい後輩」


「どうしたんですか先輩?ムラムラしました?」


「水に浸すぞ?」


「わわわ!すみませんすみません!死ぬほど謝るから許してください!」


このAI、頭を地面に叩きつけて謝ってくる。すごいうっとうしい。


「許すからやめて」


「はいやめました!」


「はい、じゃあ次どうすればいいか考えて」


どこを目指せばいいかわからない。大体今の時間帯もわからない。僕が戦っていた時の外は薄暗かったから夜なのかもしれない。


「とりあえずさっきの校長先生に会えばいいんじゃないですか?それか保健室に戻って聞きましょう?」


「保健室には戻りたくない、後輩のせいで。校長先生に会えればいいんだけど」


あれから少しは時間経ったからなぁ。僕達で受験生最後って言ってたしあの場所にずっと滞在はしてなさそうだよね。


「あ、校長室探せばいいんだ」


「そうですねっ!じゃあレツゴーです!」


「急にテンション上がってきたよね後輩」


「私は常に高いですよ!」


✕✕✕


後輩のオタ芸を無視して一階をさまよった。まだ一階全てを見切れていないが、校長室は見つからない。この学校が広すぎて一階だけでも迷いそうだ。


「後輩ー見つからんぞー」


「マッピングはしているんで一応戻ることは可能です」


「お前ふざけてること多いのに仕事はちゃんとするよなぁ」


本当に助かってしまう、不本意ながら。


「当たり前じゃないですか!私は先輩のために生きているんですから!」


うん、やめて。恥ずかしいです。顔赤くなるから。


「うん、ありがとう」


「先輩照れてます?照れてますよねぇ!?」


「うるさいなぁ!照れてない!あっ!ごめんなさい!」


後輩と言い争っていると人とぶつかってしまった。


「ちゃんと前を向いて歩け」


ぶつかった人は、とても綺麗な女性だった。


綺麗で汚れがない長い黒髪、左右対称で整いすぎている顔、プルンプルン揺れるおっぱい、僕は思わず見惚れてしまった。


「すみませんでした」


ぶつかったのだからすぐに謝るべきだ。非は全てこちらにあるから。


「大丈夫、どちらも怪我をしなかっただけよかったよ。それで君は何をしているんだい?」


これはチャンスだ!今のこの状況を打破できる!


「僕達道に迷っているというか、これからどうすればいいかわからなかったんです。あ、僕は、新田透です。名前がトオルで名字がアラタです」


「ほう、名字が先に来るのか。私はコオリ・カガミネだ。よろしく。君は見たところ今来たばかりの新一年生か、なるほど、それで案内の先生もいなければ困ってしまうな。わかった、私が案内しよう」


「ありがとうございます!」


優しい先生だ。この人何歳なんだろう。見た目が大人びているけどモデルさんにいそうだし、女子高生でも通じる美しさを持っている。


「そういえばトオル、君は独り言が大きいのか?何かを見て話していたようだが」


半歩下がって一緒に歩いていると、なんとなく変なヤツとして話しかけられた。


え、てかトオル?いきなり名前呼び!?近くないですか?距離感近づきましたよね?


「えーとですね、僕が話していたのはこの子なんですよー」


正直こいつを人に見せたくはないが、こんな変なヤツという汚名は晴らしておきたいのもまたある。


「キャピーン!あなたの心のとおせんぼ!後輩でーす!」


相変わらず言語が違う気がする。何心のとおせんぼって、ただのボッチ製造機じゃないか。


「へぇ!面白い物持ってるね。箱の中に小人を買っているんだね」


もうそれ二回目だよ。皆同じようなこと言うんだね。


「こいつは小人じゃないんですよ。なんて言うんだろう、生き物ではないです」


「生き物ですよ!先輩酷くないですか!?」


「お前AIだろ?」


「〜!違いますよ!私はAIじゃないです!れっきとした人間です!」


「人間はスマホに入れませーん」


「もう!先輩なんて知りません!」


あ、またスマホの電源落とした。


つけても出てこない。またふてくされたようだ


「まあ、こんな感じの生き物です」


「面白いね、私は教員初めてまだ少ししか経たないが、生涯を通じて見てもそんな変わった生き物見たことない」


この世界の物ではないからなぁ。


「とりあえず君を寮まで連れて行くから」


✕✕✕


僕はコオリさんに誘導され学校を出た。



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