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プロローグ6
今回は短いです。
怪物と魔王のやり取りから人魔対戦が終わるまであまり時間はかかりませんでした。
人間側の主戦力であった者たちは全滅し、最後の希望であった怪物の力は借りられなくなってしまいました。
さらに駄目押しとばかりに魔族たちは人間側へ攻め入って来たのです。
そしてあっという間に人間側は敗戦を迎えるのでした。
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敗戦した人間の国には魔族の国から沢山の不平等な条約が言い渡されました。
そして人間の国には魔族たちが拠点を作り、また大量の人たちが奴隷として魔族の国に送られていきました。
もともと魔族が戦争を始めた理由は労働力が欲しかったから。
拠点を作った理由は大規模な反乱ができないようにするためでした。
この頃から山の手前に広がっている森を含み、
人間が多く生活していた地域を<人界>、
山の上に魔族が住み出したと考え、そこを<魔界>と呼ぶようになりました。
人界の人間たちは魔族に不満がたまりましたが、人間では魔族にかなわないのでその不満をどうすることもできませんでした。