プロローグ3
第二連合軍が組織されると人々の気の引き締まり方も変わりました。
怪物を倒すときに作られた連合軍も人々の意識は引き締まっていたことも考えると、人間が相手か、
人間以外が相手かによって戦争の意識というものは違うようです。
なので第二次連合軍はみんなが殺伐としていました。
第二連合のリーダーは話し合いの末に、会談を行った国の王が勤めることになりました。
この国の王は国民からも愛されていて、周りの国からも一目置かれている人徳者として有名でした。
不満を持つ国もありましたが、これから起こることを考えると、
そんなことを言っている暇もないのでした。
人間と魔族との戦争、のちに人魔大戦と呼ばれるこのとても大きな戦争の最初の攻撃は人間側からでした。
といっても人間側から魔族にできることなど特にはありません。
魔族が作った国は高い山の上にあるので、人間の攻撃は届かないのです。
仕方ないので人間側はとりあえずその高い山の手前にあるとても広い森に火を放ちました。
日は勢いよく燃え広がりました。
しかししばらくすると日はひとりでに消えて行きました。
それどころか燃えた跡地までものすごい速度で植物が
成長して行きます。
あっという間に何もなかったように森は復活していました。
しかし人間側は諦めません。
魔族が攻めてくるのがわかっているのだからと防衛の準備を強く固め、強力な武器の設計を始めました。
人間同士で争っていた時と違い、連合軍として
たくさんの人がたくさんアイデアを出すので、ものすごい勢いで準備は進んで行きます。
人間側の防衛準備も整った頃に魔族軍は攻めてきました。
こうして始まった人魔大戦は人間側の抵抗により長い期間行われていくことになるのでした。
すいません、やっぱプロローグ4で終わる気しない